
夏になると街中やオフィスで意外と気になるのが、男性の「乳首透け」。
薄手のシャツやTシャツの下から乳首の輪郭がくっきり見えてしまったり、服の上からポチッと浮き出てしまうケースを一度は目にしたことがあるだろう。
最近は男性の美容意識や身だしなみへの関心が高まり、意識的に対策している人も増えてきたとはいえ、まだまだ無防備な人も多いのが現状。
これは立派な「見たくないものを見せてしまうハラスメント」に該当する。ぜひ今年こそは意識して対策をしてもらうために、簡単にできる「乳首透け防止」のテクニックをご紹介したい。
なぜ乳首が透けるのか?
男性は夏になるとシャツやTシャツ一枚で過ごすことが多くなる。
特に白や淡色のトップスは光を通しやすく、生地が薄いと乳首の色や形が透けて見えてしまいがち。さらに冷房などの影響で乳首が立つと、さらに目立ってしまうというカラクリだ。自分では気づきにくいため、知らず知らずのうちに周囲に「不快感」を与えてしまっているケースもあるかもしれない。
年間100件の服装コーディネートを行なっているパーソナルスタイリストの勅使河原さんは次のように解説する。
「最近では、男性の乳首透けや肌着透けに関しても周知が広まり対策する人が増えてきましたが、何もしていない男性もまだまだ多いのが現状です。二極化しているからこそ、何もしていない男性はより一層、カッコ悪く見えてしまいます。まずは、シャツやTシャツを素肌の上から羽織るのではなく、インナーを1枚着ることだけでもしたいものです。
乳首とトップスの間に1枚生地を挟むだけで、透けや盛り上がりを防止できます。おすすめは Vネックの半袖インナー。首元からインナーが見えるのが嫌な方も、Vネックなら目立ちにくくスマートに着られます」
ベージュのインナーが大正解の理由
そして今回、論じたいのが「ベージュ色のインナー」だ。
「白や淡い色のトップスを着るときは、白いインナーよりベージュ(肌色)系のインナーが効果的です。白いインナーは意外と透けやすいため、肌の色に近いベージュが一番目立たないんです。女性にとっては肌着にベージュを選ぶことがだいぶ浸透してきましたが男性にはまだまだ浸透していません。GUやユニクロでもベージュ色の肌着が展開されるようになりましたが、白やグレー、黒を選ぶ方が圧倒的に多い」(勅使河原さん)
乳首透け防止なら白でもいいだろうと思うかもしれないが、そうではない。
乳首透けを防ぐ目的でインナーを着たのに、そのインナー自体が目立ってしまっては本末転倒になるからだ。
「特に白や淡い色のシャツの下に白いインナーを着てしまうと肌着が透けてしまって。肌着のラインが強調され不恰好になってしまう。
これは肌と白インナーとのコントラストが強いために起こってしまいます。一方、ベージュ系のインナーは肌との境目が目立ちにくくなるため、インナーそのものが透けて見えるのを防いでくれるんです。結果的に、見た目は『インナーなしで着ている』かのようなナチュラルな印象を作れるのが大きなメリットなんです」(勅使河原さん)
つまりベージュのインナーは乳首の透けだけでなく、肌着が透けることすらも防止してくれるという二重の効果を発揮してくれる頼れるアイテムなのだ。
ベージュ=ダサいは女性も通った道
「女性もベージュのインナーが出てきた頃は正直『ダサい』と思いました。しかし、それ以上に社会人のマナーとして肌着の透けを防止することを優先した結果、ここまで市民権を得るまでに至りました。男性の皆さんも『ベージュはダサい』と思うかもしれませんが、肌着の透けまで防止できている男性は間違いなく『デキる』ビジネスマンという印象を与えることができると思います」(勅使河原さん)
男性の乳首透けは 「知らないうちに周囲を不快にさせてしまう身だしなみの落とし穴」。たった一枚インナーを着るだけでもかなり防止できるので、今年の夏は意識して対策を取り入れてみてほしい。
ビジネスシーンでもプライベートでも、周囲への配慮ができる大人の男性を目指す方はぜひ!
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取材・文/峯亮佑