
ワコムは、液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq」シリーズの最新モデルとして、「Wacom Cintiq 16」「Wacom Cintiq 24」「Wacom Cintiq 24 touch」の3製品を2025年6月26日に発売する。ワコムストア価格は「Wacom Cintiq 16」が118,800円、「Wacom Cintiq 24」が206,800円、「Wacom Cintiq 24 touch」が250,800円。
16型と23.8型の2サイズをラインナップし、23.8型はマルチタッチ対応モデルも用意!
いずれも、フラグシップモデル「Wacom Cintiq Pro」に搭載されている「Wacom Pro Pen 3」を採用し、本格的な制作に踏み出す人を支えるモデルとして設計された製品。同社では「アートやデザインを学ぶ学生や若手クリエイターから、安定した制作環境を求めるプロフェッショナルまで、幅広いニーズに応える本製品は、“もっと制作に集中したい”“表現の幅を広げたい”という想いを支え、次のステージを目指す創作の一歩を後押しします」とアピールしている。
■主な特徴
・進化したカスタマイズ可能なペン
今回登場する3モデルはいずれも、フラグシップモデルと同様に「Wacom Pro Pen 3」に対応。高精度な筆圧感知や傾き検知に加えて、ペンのサンプリングレートが向上したことで、より滑らかで忠実な線の追従性を実現。思考と動作が自然につながる描き味が、制作への没入感を高める。
また、制作スタイルに合わせてカスタマイズできる、各種アクセサリー(すべて別売)も用意。ペン軸の太さを変えられるグリップ、重心バランスを調整できるバランスウェイト、サイドスイッチの位置や有無を変更できるボタンプレートを組み合わせることで、自分の手に合った使い心地を実現できる。
さらに、付け替え可能な「Wacom Pro Pen 3木製グリップ」もラインアップ。自然素材ならではのやさしい触感と温かみのある質感で、長時間の制作でも快適な描き心地をサポートする。
このほか、新たにテール側に消しゴムを配置し、ペン紛失防止用のテザーを取り付けられる「Wacom Pro Pen 3E」も用意する(法人モデルには同梱)。
・より高精細、かつ快適に
新しい「Wacom Cintiq」は、WQXGA解像度(2,560×1,600)対応の16型と、WQHD解像度(2,560×1,440)対応の23.8型という、高解像度ディスプレイを搭載した2サイズをラインアップ。16型はペン入力専用モデル、23.8型はペン入力専用モデルに加えて、マルチタッチ操作に対応した「Wacom Cintiq 24 touch」も用意しており、制作スタイルに合わせて選ぶことができる。
また、ダイレクトボンディングによりペン先とカーソルの視差を低減し、ガラス表面のアンチグレア(AG)加工が映り込みを抑え、長時間の作業でも快適な描画環境を実現。さらに、スリムでフラットなスレートデザインを採用しており、平置きでもスタンドで傾けても使いやすい構造となっている。
↑Wacom Cintiq 16、Wacom Cintiq 24、Wacom Cintiq 24 touch
・シンプルな接続で、すっきりしたデスク周りを実現
3モデルともに、USB Type-C、HDMI、USB Type-Aポートを本体背面に集約。これにより、ディスプレイを平置きしても傾けても、ケーブルが作業の妨げにならず、すっきりしたデスク周りを保ちながら快適に制作できる。
また、「Wacom Cintiq 16」は、DisplayPort Alt ModeおよびUSB Power Deliveryに対応したパソコンとなら、USB Type-Cケーブル1本でシンプルに接続することが可能だ。
※HDMI接続には、mini HDMI to HDMIケーブル(別売)が必要。また、パソコンにUSB Type-Cポートが搭載していない場合は、USB Type-Aケーブル(別売)が必要。
・安定性と柔軟性を両立したスタンド設計
「Wacom Cintiq 24」および「Wacom Cintiq 24 touch」には、角度調整が可能な新設計のスタンド「Wacom Adjustable Stand」が同梱。構造の見直しによって強度が向上し、長時間の作業でも安心して使用できる。さらに、動作は静かで滑らかで、作業中の姿勢や視線に合わせて快適なポジションにストレスなく調節することが可能だ。
「Wacom Cintiq 16」は、本体内蔵スタンドのほか、別売の「Wacom Adjustable Stand」を利用することもできる。
また、すべてのモデルがVESAマウント規格(75×75mm)に対応しており、「Wacom Adjustable Stand」だけでなく、市販のモニターアームも取り付け可能だ。
・対応システムとバンドルソフトウェア
いずれも、WindowsおよびmacOSの両方に対応しており、Windowsではドライバレスでも動作可能。また、本体に搭載されたOSD(オンスクリーンディスプレイ)機能でディスプレイ設定や入力ソースなどの基本設定も調整できる。
さらに、イラスト・マンガ・アニメーション制作に適した「CLIP STUDIO PAINT EX」、大容量ファイルの高速転送を可能にするクラウドサービス「MASV」、そしてオンラインお絵描き講座「パルミー」の無料体験セット(すべて期間限定ライセンス)がバンドルされており、すぐに制作を始められる。
関連情報
https://estore.wacom.jp/ja-JP/category/pen-displays/wacom-cintiq.html
構成/立原尚子