DIME MAGAZINE
NTTドコモが住信SBI銀行の買収を2025年5月29日に発表し、「住信SBI銀行でdポイントがたまるようになるのか？」が現在のポイ活界での争点です。ただ、もうすでに、いくつかの金融機関では、投資信託の保有残高に応じてなどの条件によりdポイントがもらえるサービスがはじまっています。
実はdポイントが貯まる銀行や証券会社はこんなにある！
知らないだけで、dポイントが貯まる銀行や証券会社は多く、対象の金融機関を利用すればするほどポイントがたまります。
■三菱UFJ銀行
https://dsmartbank.docomo.ne.jp/
三菱UFJ銀行の口座を持ちdアカウントを連携することで、初年度と2年目は年間最大1,860ポイントがもらえる「dスマートバンク」があります。
その中でも注目は、年間最大1,200ポイントがもらえる三菱UFJ銀行をd払いのチャージ口座に設定してのポイ活。毎月、税込5,000円以上のお買物をすると会員ランクに応じて月10ポイント～100ポイントがもらえる制度です。
やり方は
ホーム画面の「チャージ」をタップして「銀行口座」を選択
「三菱UFJ銀行」を選択 5,000円以上の残高をチャージ
支払い方法をd払い残高に設定して税込5,000円以上のお買物をする
会員ランクに応じてもらえるポイントが変わり、1つ星だと0ポイントですが、2つ星なら月10ポイント（年間120ポイント）、3つ星なら月20ポイント（年間240ポイント）、4つ星なら月50ポイント（年間600ポイント）、5つ星なら月100ポイント（年間1,200ポイント）がもらえます。よくd払いをする人には嬉しい内容です。
ただし、三菱UFJ銀行でPontaポイントがたまる「メインバンク プラス」とは併用ができません。
■マネックス証券
https://info.monex.co.jp/service/d-account-linkage/index.html
マネックス証券では、マネックスポイントのかわりにdポイントを連携でき、投資信託の保有残高に応じてポイントがもらえます。最大年率が0.26％で、中には0％の投資信託もありますが、人気のe MAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）であれば年率0.0175％です。
月中の平均保有残高が一律300万円、eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）を31日間保有している場合では44ポイントがもらえるわけです。
少額かと思うかもしれませんが、評価額が増えていくごとにもらえるポイントが増えます。しかも、マネックス証券ではdポイントを1ポイント1円として投資信託が買えるので、毎月もらえるポイントをためていき、ポイント投資をしてさらに投資信託を買っていくこともできます。そうすると、もらえるdポイントが増えていきます。この時、dポイントは「dポイント（期間・用途限定）」も使えます。
■日興フロッギー
https://froggy.smbcnikko.co.jp/28668/
日興フロッギーでは、サイト内のdポイントマークのついた記事を読むと、1記事につきdポイントが3ポイントもらえます（ダイレクトコースを選んだ場合）。投資についての勉強をしてポイ活ができるというわけです。
また、100ptから株やETF、REITが買え、この時、dポイントは「dポイント（期間・用途限定）」も使えます。ポイントで株などを買えるので、リスク資産にも挑戦しやすいのです。
■SBI証券
SBI証券で代表的なものは、投資信託の残高に応じてポイントがたまる「投信マイレージ」でしょう。これは投信保有残高に応じてポイントが毎月付与されるサービスです。
人気のeMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）では0.0175％だったため、マネックス証券と同じく、月中の平均保有残高が一律300万円、e MAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）を31日間保有しているとすると44ポイントもらえるわけです。
このほか、運用をプロにまかせるSBIラップのおまかせ運用の平均運用資産額に応じてポイントがたまります。ただし、SBI証券ではdポイントを株や投資信託の購入には使えません。VポイントやPontaポイントではポイントを使って株や投資信託投資ができるので、もしポイント投資をしたいのなら複数のポイントを切り替える必要があります。
「dポイントではない」が“dポイントに交換できるポイント”にも注目を
年間40万ポイントを獲得したポイ活の達人と呼ばれる筆者は、金融機関で「dポイントではない」ポイントもためています。その理由は、dポイントに交換するタイミングで増量も狙えるからです。
https://dpoint.docomo.ne.jp/cp_7/alliance_250301_6111/index.html
dポイントは他社ポイントから交換すると増量になるキャンペーンを定期的に行っていて、2025年3月はもれなく10％増量、抽選で20％増量になった人もいました。1,000ポイント交換でもれなく1,100ポイントに、また、1万ポイント交換ではもれなく1万1,000ポイントに増えるわけです。
具体的な対象ポイントは、例えば、りそな銀行の「りそなクラブポイント」。りそな銀行では、アプリをセットアップして通帳なしを申込むだけで1,000ポイントがもらえます。
また、投資信託の月末直残高が30万円以上あれば月間20ポイントがもらえ、年間だと240ポイント。りそなホールディングスの株主優待では100株で月間20ポイントがもらえ、年間240ポイントがもらえます。筆者は家族名義も合わせて「りそなクラブポイント」を年間960ポイントもらう予定です。
松井証券の「松井証券ポイント」も増量対象です。投資信託残高に応じて松井証券ポイントが貯まり、こちらもdポイントに交換でき、筆者も過去に交換したことがあります。
注目なのは、松井証券では投資信託を対象クレジットカードで積立するとポイントがもらえる「クレカ積立」が5月末より開始されることで、この「クレカ積立」でたまるのはJCBカードのOkiDokiポイントですが、このOkiDokiポイントも増量対象。松井証券のクレカ積立は対象クレジットカードでのショッピング利用が月5万円（年60万円）のため、対象者は限定されそうですが、「クレカ積立でのOkiDokiポイント」と「投資信託残高による松井証券ポイント」どちらもdポイントへの増量対象だったので、増量タイミングを待ち交換する方法も取れそうです。
注意点は制度の変更が今後起こるかもしれないこと
NTTドコモが住信SBI銀行の買収をしたことで、住信SBI銀行でdポイントがたまるようになるなら朗報です。口座開設キャンペーンでdポイントが貯まるなどあれば、これまで口座を保有してこなかった人も新規開設してみようと思うのではないでしょうか。
また、その逆もあります。今後、金融機関でdポイントがたまりにくくなることもあるかもしれません。随時、ニュースには敏感になっておくことも大切です。今後の発表に注目してみましょう。
文/谷口久美子
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