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5人に1人がオンライン詐欺の被害経験あり!イベントシーズンを前に抑えておきたい「チケット詐欺」の手口と対策

2025.06.11

2025年の夏も多くの音楽フェスやスポーツイベントが予定されている中、オンラインのセキュリティ対策製品を提供しているマカフィーの調査によれば、日本人の5人に1人が、チケット詐欺を含むオンライン詐欺の被害にあった、または身近な人が被害を受けたことが明らかになったという。

そんな急増する「チケット詐欺」に関するリポートが同社からリリースされたので、概要をお伝えする。

日本で拡大するチケット詐欺の実態

マカフィーが発表した「2024年版 詐欺の世界(State of the Scamiverse)」レポート(※1)によると、日本人の18%がオンライン詐欺の被害を受けた、または被害者を知っていると回答している。

また、日本人は1日に平均7.8件の詐欺メッセージやディープフェイク(偽造映像・音声)にSNSやメール、メッセージアプリなどで接触していることが明らかになった。

独立行政法人国民生活センターの2022年の報告(※2)によると、特に20代の若年層が音楽ライブやイベントへの支出が多く、詐欺のターゲットになりやすい傾向があり、多くの詐欺は、非公式のチケット転売サイトやSNSを通じて行なわれていた。

■日本人の57%が夏の大規模イベントに関連する詐欺への不安を実感

同社が実施した「2025年版 より安全な夏の旅行調査」(※3)では、日本人の57%が夏の大規模イベントに関連する詐欺への不安を感じており、37%が「オンライン購入時には特に注意する」と答える一方、19%は「どうやって自分を守ればいいのか分からない」と回答している。

これらの実情に対して、マカフィー株式会社 代表取締役社長 栗山 憲子氏は、次のように述べている。

「サイバー犯罪者はライブイベントへの高まる需要に便乗し、偽のチケット販売やフィッシングサイト、SNSを使った詐欺でファンを狙っています。焦らず、販売元を確認し、信頼できるプラットフォームを使うことが、被害を防ぐための最善の方法です。URLの確認、セキュアな決済方法の利用、2段階認証の有効化といった基本的な対策でも、詐欺や損失を回避できる可能性は高まります」

チケット詐欺の手口とは

2025年の夏イベントシーズンに起こりうる代表的な詐欺手口は以下が挙げられる。

■SNS上の「完売チケット」詐欺

X(旧Twitter)やLINEのようなプラットフォーム上で、完売イベントのチケット販売を装った投稿が多数出回っている。これらの出品は、多くの場合、新しく作成されたアカウントからの投稿が多く、購入を急がせる手口が特徴だ。

■大幅に割引されたチケット

ファンの人が正規チケットを転売することは時折あるが、特に知られていないアカウントや未確認のアカウントから極端に安い価格で販売されている場合は、詐欺の可能性が高い。詐欺師はこうした価格を利用して、購入者保護のない迅速な取引へと誘導しようとする。

■偽チケット販売サイト

一部の詐欺師は、正規のチケット販売サイトに酷似したウェブサイトを作成する。これらのサイトは偽のチケットを販売するだけでなく、巧妙なデザインや類似のURLを使って、個人情報や支払い情報を盗み取ることもある。

■チケットの重複販売詐欺

正規のチケットを複数人に売りつける手口で、イベントに最初に入場した人だけが有効となり、他の人は入場できず損失を被る。

■座席の誤表記

一般入場チケットが、あたかもプレミアム席やVIP席であるかのように偽って販売され、購入者は標準の入場券に過剰な支払いを要求される。この詐欺は、購入前に座席の詳細を確認しない消費者を狙っている。

■アカウント乗っ取り

詐欺師は、フィッシングや脆弱なパスワードを使ってチケット販売サイトのアカウントに不正アクセスし、許可なくチケットを第三者に転送する。被害者は、不審なチケット転送通知を受け取るまで、アカウントが侵害されたことに気付かない場合が多い。

詐欺師は「売り切れ間近」や「限定1枚」などの売り文句で消費者を煽り、冷静な判断を鈍らせる。お気に入りのアーティストをどうしても観たいという心理につけ込むこうした手口には、十分な警戒が必要だ。

チケット詐欺を見抜く方法

チケット詐欺は、感情が高ぶっているタイミングやチケットの需要が急増しているときほど、見抜くのが難しくなる。以下のような特徴が見られたら、詐欺の可能性を疑うべきだ。

■突然の申し出

SNSやメッセージアプリで知らない相手から「開演直前」や「完売チケットあります」といった連絡が来た場合は、特に注意が必要だ。

■あまりにも安すぎる価格

相場より極端に安い価格で販売されている場合、それは詐欺である可能性が高い。詐欺師は、急いで購入しそうな人を引き寄せるため、価格を相場より大幅に下げて提示する。

■急がせるような圧力

「今すぐ送金しないと他の人に取られる」といった具合に、急かすような売り手は詐欺の可能性がある。焦らせて冷静な判断を鈍らせようとしていると考えられる。

■危険な支払い方法の要求

銀行振込、暗号資産(仮想通貨)、ギフトカードなどでの支払いを求めてくる売り手には注意は必要だろう。支払いは、できるだけクレジットカードを利用したい。

■怪しいウェブサイト

URLにも注意しておきたい。スペルミスがある、HTTPS(鍵マーク)がない、本物そっくりに作られたページなどは要注意だ。

チケットを購入で販売者やプラットフォームを見極める際に注意が必要だ。たとえば、見知らぬアカウントからの突然のオファー、異常に安い価格、急かすような高圧的なやり取り、暗号資産や銀行振込といった保護されていない支払い方法の要求、そして怪しい・スペルミスのあるURLなどが挙げられる。正当性を確認するひと手間が、高額な詐欺被害を防ぐことにつながる。

夏のイベントを安全に楽しむために

FUJI ROCK FESTIVALやSUMMER SONICなど、夏の大型イベントは多くのファンを魅了する一方で、サイバー犯罪者にとっても絶好の機会でもある。チケット詐欺に限らず、フィッシング詐欺や偽サイト、個人情報の搾取といったオンライン上の脅威も活発化している。

詐欺の手口が巧妙化する中、消費者にはチケット購入やオンラインアカウントの管理時に注意を払うことが求められている。信頼できるプラットフォームを利用すること、情報源を確認すること、不審な行動に警戒することが、被害を未然に防ぐことになる。

※1:ディープフェイク、テキストおよびメールによる詐欺メッセージ、それらが消費者に与える影響に関する調査は、2024年12月にオンラインで実施された。対象は18歳以上の成人5000人で、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、日本、インドの7か国で行なわれた(McAfee)。
※2:「“推し”に会えない!?転売チケットの購入トラブルが急増中!」(独立行政法人 国民生活センター)
https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20220804_2.pdf
※3:マカフィーが実施した「2025年版 より安全な夏の旅行調査」は、旅行に関連する詐欺が消費者に与える影響に焦点を当て、2025年2月にオンラインで実施された。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、インド、日本、オーストラリアの18歳以上の成人7000人以上を対象としている(McAfee)。

関連情報
https://www.mcafee.com/jp/index.html

構成/清水眞希

 

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