
昨今、子どもの総合的なスキルを身につけるために金融教育や職業教育が求められているが、学校だけでなく、家庭でもサポートすることも大切だ。
そこで今回は、家庭教育を効率的かつ、質高く行うサポートとして役立つアプリを3つ紹介する。
1.「Revolut(レボリュート)」
「Revolut(レボリュート)」は英国発のデジタル金融アプリ。デビットカードや外貨両替、ATM引き出し、国内外送金、予算管理・支出管理など多様な機能を備える。そして今年3月に6~17歳と10代を対象とするバージョンをリリースした。
左)6~17歳向けRevolutアプリ「チャレンジ完了」画面イメージ
右)同「決済履歴」画面イメージ
主な機能として、日々のおこづかいなどの生活費を即時に無料で入金(チャージ)できる機能や子どもの安全なお金の使い道を管理できる機能、ゲーム感覚のお手伝い機能「チャレンジ」を備える。
親が通常のRevolutアプリを、子どもが、親に紐付けられた子ども専用Revolutアプリを日常で利用することで、お金の使い方や管理についてのコミュニケーションが促進され、自然にお金の仕組みについて学べる。
提供元のRevolut Technologies Japanの広報担当 新居千歳氏は、この子ども向けアプリを利用して金融教育をアップデートできるポイントとして次のように話す。
「おてつだいチャレンジでは、親が決めたお手伝いを子どもが完了すると、子どもアプリへおこづかいが自動送金されます。これにより子どもは『働く=お金を得る』という感覚を早くから自然に学べます。また、日々のおこづかいも、キャッシュレス時代にあわせて完全デジタル化可能です。お金を管理する自律性の育成につながります。
また親が子どもの支払い履歴や残高を親アプリ内でリアルタイム管理・見守りできたり、親アプリ内で子どものカードを一時停止・再開でき、不正利用や浪費を防げたりと安心してお使いいただける機能も備えています」
子ども自身がアプリ内でデビットカードを使うこと自体、親としては不安が大きいが、その点をカバーしているのは注目だ。
【アプリ利用料金】
・ダウンロード無料
・子ども向けアプリは、親のRevolutアプリに紐づけて使用可能。Revolutのスタンダードプラン(無料)では1人分、プレミアムプラン(月額980円)では2人分、メタルプラン(月額1980円)では5人分の子ども用アカウントを紐づけられる。
2.「PochettePlus(ポシェットプラス)」
「PochettePlus(ポシェットプラス)」は、2025年4月にリリースされた、お金や経済について親子で楽しく学べるアプリ。お金を稼ぐ体験やおこづかい運用、お店経営体験が可能だ。
提供元のみずほポシェット 代表取締役社長 小原綾子氏は、このアプリを利用して金融教育をアップデートできるポイントとして次のように話す。
「本アプリは、お金に関わる教育を楽しくおけいこのように継続的に行うことにより、子どもの金融リテラシーを向上させ、社会で生き抜く力を身に付けられます。
このアプリを構成する3機能として、『おしごと』で労働の大変さを、『けいえい』で物価の変動や社会の仕組みを、『うんよう』では株式や投資信託・為替の仕組みを模擬的に体感し、親子一緒に学べます。
お金は誰もが必ず付き合うものですが、日本では日常生活や学校で教育を受けることはあまりありません。当社の調査では、9割弱の親が子どもに自立するための持っていてほしい知識として『金銭感覚』と回答している一方で、4割が『教えられる自信がない』とも回答しています。社会が激変しているこの時代だからこそ、お金の学びが必要です。1年間、3機能をバランスよく活用してお金の学びを続ければ、お子さまは大きく成長されているでしょう」
ただお金に関する知識だけでなく、職業体験や投資運用なども通じて総合的に学べるのがポイントといえそうだ。
【アプリ利用料金】
・ダウンロード無料
・アプリ内課金あり