
シャープは、自社スマホシリーズAQUOSシリーズより、ハイエンドスマホの「AQUOS R10」と、エントリースマホ「AQUOS wish5」を発表した。
AQUOS R10は、「Pro」を冠していないことからもわかるように、最上位モデルではなく、ハイエンドの性能を持ちながら、ユーザーによっては、オーバーになり得るスペックを除いて、10万円程度まで価格を抑えた端末。一方、AQUOS wish5は、4シリーズあるAQUOSの中でも、最も安価なエントリーモデルで、フィーチャーフォンからの買い替えや、スマホデビューをする子供に程よい端末となる。
本記事では、新製品発表会の様子や、新端末の特徴についてレポートしていく。
ディスプレイ、オーディオの強化と〝自然に使える〟AIが特徴のAQUOS R10
AQUOS R10は、AQUOS R6より続くライカカメラ社監修のカメラを搭載しながら、前モデルよりディスプレイやオーディオ性能を強化したスマホ。自然に使える独自AI機能も搭載されており、使いやすい性能を、程よい価格にまとめた製品となる。
取り扱いキャリアは、ドコモとソフトバンクの2社。オープン市場向けモデルの想定価格は、ストレージ256GBモデルが10万円台、512GBモデルが11万円台となる。
■ピーク輝度3000ニトで明るく見やすいディスプレイに進化
AQUOS R10は、約6.5インチ、フルHD+解像度のPro IGZO OLEDを備える。リフレッシュレートは1Hz~120Hzで、疑似的に240Hzの体験ができる、なめらかハイスピード表示に対応する。
特徴的なのがディスプレイの明るさ。ピーク輝度は3000ニトに上り(前モデルは2000ニト)、明るい場所と暗い場所のコントラストがより強く表現できるようになっている。また、HDR非対応の動画コンテンツなどでも、ピーク輝度の明るさを活かして、鮮やかに表現する「バーチャルHDR」にも、引き続き対応した。
また、動画を全画面表示しない場合には、動画部分のみを明るく表示する機能にも対応している。
■小音量でもバランスのいい音を再生する新開発フルメタルBOXスピーカー
スピーカーは本体上下に配置されており、上側には新開発のフルメタルBOXスピーカーを採用。下側はフルメタルではないものの、広いスペースを活かし、より大きなスピーカーが採用されている。
これにより、音量は従来比約25%アップ、低音域は従来比約35%している。また、音量ごとに音を制御することで、小さい再生音量でも、低音域、高音域の音量を賢く制御する機能が搭載されている。ちなみにこの技術は、特許出願中とのことだ。
■ライカカメラ社監修の高性能カメラは〝生より生々しい〟リアリティに
アウトカメラは、引き続きライカカメラ社監修となっており、精細な描写を特徴とする。標準カメラには新しい1/1.55インチの低ノイズセンサーを採用し、広角(超広角)カメラは画角122度、オートマクロに対応。独自の画質エンジンであるProPix、リアルな色味を表現する14chスペクトルセンサーを備える。
被写体のディテールをより精細に写せるよう、AI合成処理技術を使い、情報量が2倍に向上している。低ノイズセンサーの力もあり、暗所での撮影も含め、細部まで細かい表現ができるように進化している。
■AIを意識せずに使える便利機能も魅力
近年のスマホにおいて、AI機能が1つの大きな競争軸になっている。AQUOSの場合、「○○ Intelligence」や、「○○ AI」のように、AI機能をまとめてアピールすることはしていないが、ユーザーが意識せずとも、自然とAIを使って便利な体験ができているような機能が追求されている。
特徴的な機能が、写真撮影の際に、スマホ本体の影が被写体にかぶってしまっても、自然と影を除去して撮影してくれる機能。対象が料理、もしくはテキストの場合のみに利用できるものとなるが、紙の資料をスマホで撮影し、PDF化する場合など、利用シーンを想定しやすい、便利な機能だ。
なお、あえて影が映りこんだ写真を撮影したい場合には、設定から機能をオフにできる。
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