「Xiaomi 14T Pro」と「OPPO Find X8」コスパで選ぶならどっち?10万円台で買えるハイエンドスマホの買い得度
2025.06.17
ハイエンドスマホの価格に驚いている人におすすめ。〝ちょうどいい高性能〟の「Xiaomi 14T Pro」と「OPPO Find X8」を比較してみました。
目次
ハイエンドスマホ、特にフラッグシップと呼ばれる、各メーカーの最上位モデルは、円安や部材不足、新技術の搭載といったさまざまな理由から、20万円を超えることも珍しくなくなってきました。
機種によっては、30万円に届くものも見られ始めるなど、なかなか手軽に機種変更できない状況になっています。
機種変更の周期は人それぞれですが、3年から5年前あたりに当時のフラッグシップモデルを購入した人は、今まで使ってきたメーカーが発売している最新機種の価格を見て、思わず尻込みをしているかもしれません。
そんな人たちにおすすめしたいのが、フラッグシップモデルではなく、〝ちょうどいい高性能のハイエンドスマホ〟なのです。
フラッグシップモデルからハイエンドへの機種変更がちょうどいい?
フラッグシップモデルではなく、あえてちょっと性能の下がるハイエンドクラスのスマホを機種変更先におすすめしたい最大の理由は、やはり価格です。
フラッグシップモデルが軒並み20万円程度になる中、削れる機能、いわば〝やりすぎ〟をコストカットして、ハイエンドに近い快適な操作性、優秀なカメラを搭載したモデルが登場しています。
特に数年前のフラッグシップモデルからの機種変更であれば、技術の発展により、当時の最上位モデルと遜色ない、もしくはそれ以上の高性能を持つハイエンドスマホも販売されています。
本記事では、そんなハイエンドスマホの中でも、10万円台前半で購入できる、コスパに優れた「Xiaomi 14T Pro」と「OPPO Find X8」に焦点を当て、それぞれの特徴について紹介していきます。
■10万円台前半で購入できるXiaomi 14T ProとOPPO Find X8
冒頭で価格について触れたので、まずはそれぞれの販売価格について紹介しておきましょう。
Xiaomi 14T Proは公式ストアで、10万9800円(メモリ12GB+ストレージ256GB)、11万9800円(メモリ12GB+ストレージ512GB)で販売中。ソフトバンク、IIJmioでも取り扱われています。
OPPO Find X8は、公式サイトより13万9800円で販売中。オープンマーケット向けモデルではありますが、au Online Shop、IIJmioでも取り扱われています。
もちろん、もっと安いエントリー、ミドルレンジクラスのスマホを購入する手段もありますが、ハイエンドの操作性や優秀なカメラ機能を搭載しながら、10万円台前半で購入できるのが両端末の強み。では、それぞれの特徴について深掘りしていきましょう。
【参照】Xiaomi 14T Pro
【参照】OPPO Find X8
■ディスプレイ、本体サイズの違い
Xiaomi 14T Proはディスプレイが約6.67インチの有機ELで、解像度が2712×1220。リフレッシュレートが144Hz、タッチサンプリングレートが最大480Hzと高いため、アプリゲームなども滑らかに描画されます。
画面のベゼルは約1.9mmと細く、画面占有率が93.30%と高いのも特徴でしょう。
本体サイズは高さ(約)160.4×幅75.1×厚さ8.39mmで、質量は約209gとなります。ディスプレイが大きいので仕方ない部分ではありますが、少し重いと感じる人もいるでしょう。
一方のOPPO Find X8は薄型、軽量が特徴のモデルで、本体サイズは高さ(約)157×幅74×厚さ7.9mm、質量は約193gとなります。
ディスプレイは約6.6インチで、ベゼルはすべて約1.45mmの細さを実現。画面占有率は94.3%と、前面はほぼディスプレイといえる仕上がりです。
ディスプレイ解像度は2760×1256で有機ELパネルを採用。リフレッシュレートは最大120Hz、タッチサンプリングレートは最大240Hzとなります。
解像度、リフレッシュレートやタッチサンプリングレートといったディスプレイの性能としてはXiaomi 14T Proの方が、スペック上優秀。
一方で、薄さや軽さといったユーザビリティに関しては、OPPO Find X8の方が優れているといえるでしょう。
■カメラメーカーと協業したハイスペックカメラを搭載
Xiaomi 14T Pro、OPPO Find X8は、いずれもカメラメーカーと協業したカメラを搭載しているのも特徴です。
Xiaomi 14T Proのカメラは、Xiaomiと数年に渡りパートナーシップを組むライカが監修。5000万画素広角、5000万画素望遠、1200万画素超広角という3眼構成で、Leica Authentic Look、Leica Vibrant Lookという2つのスタイルや、ライカ風の写真に仕上がるフィルターが利用できます。
細かな点ですが、シャッター音もライカ調になっていたり、ライカの透かしも使えます。
OPPO Find X8のカメラはHasselbladと共同開発されており、5000万画素広角、5000万画素望遠、5000万画素超広角という構成。AIを駆使し、最大120倍のデジタルズームや、世界初のW型プリズム望遠レンズを搭載しています。
どちらもカメラメーカーによるチューニングや、AIによる画像処理、編集ができるスマホとして、優秀であるのは間違いありません。
体感ではありますが、Xiaomi 14T Proは、ライカらしいエモい仕上がりになる一方、OPPO Find X8は、色表現がリアルに忠実で、パキッとした仕上がりになる印象です。
■チップセットやメモリ、バッテリーなどの違い
搭載チップセットと搭載メモリは、Xiaomi 14T ProがMediaTek Dimensity 9300+でメモリ12GB、OPPO Find X8はMediaTek Dimensity 9400でメモリ16GBとなります。
構成だけを見ると、OPPO Find X8の方が高水準になりますが、どちらもゲームや画像編集といった負荷の大きいアプリでも、サクサク動くと考えられるスペックです。
バッテリーはXiaomi 14T Proが5000mAhで、120Wの急速充電に対応。ワイヤレス充電は10Wとなります。一方、OPPO Find X8は5630mAhで、80Wの急速充電に対応。ワイヤレス充電は50Wに対応しています。
対応充電器を使用した場合は、ケーブル接続だとXiaomi 14T Pro、ワイヤレスだとOPPO Find X8の方が高速ということになります。
防水防塵性能としては、Xiaomi 14T ProがIP68に準拠。OPPO Find X8はIP69とIP68のテストをクリアしています。こちらもスペック上はOPPO Find X8の方が優れていることになりますが、日常生活においては、どちらもタフといえそうです。
両端末での大きな違いとして、おサイフケータイ機能に対応しているのは、Xiaomi 14T Proのみ。OPPO Find X8は、NFCには対応しているものの、おサイフケータイ機能には非対応となります。
■10万円台前半でもハイエンドモデルとして快適な操作性を実現したXiaomi 14T ProとOPPO Find X8
Xiaomi 14T ProとOPPO Find X8は、ディスプレイ性能、カメラ性能、チップセットやメモリといった構成を見ても、文句なしのハイエンドクラスという仕上がりです。
冒頭でも触れたように、フラッグシップモデルでは、1インチセンサーのカメラを搭載するなど、各社が発売時点での最先端技術、性能を詰め込む代わりに、販売価格がどうしても高騰します。
価格と性能のバランスを見て、極端なハイスペックが必要ではないと感じたら、少し下のプロダクトに目を向けてみるのもおすすめです。
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※データは2025年4月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦