
日本語対応が実現したApple Intelligence。ChatGPTへ連携可能な作業内容について確認してみました。
目次
2025年4月1日より配信を開始したOSにて、iPhoneやiPad、Macシリーズで、最新のAI機能である「Apple Intelligence」が日本語対応をしました。
すでに新しいSiriや作文機能、画像生成機能などを試したという人も多いのではないでしょうか。
Apple Intelligenceは、多くをオンデバイスで処理するAIとなっていますが、複雑な処理、検索はChatGPTが肩代わりしてくれるのが、1つの特徴です。
本記事では、iPhone 16 Proにて、Apple IntelligenceからChatGPTに連携する方法や、どのような作業ができるのかについて紹介していきます。
iPhoneのApple IntelligenceでChatGPTを連携する方法
まずは、iPhoneで、Apple IntelligenceとChatGPTを使うための、初期設定方法を見ていきましょう。
■まずはApple Intelligenceをオンにしよう
Apple Intelligenceの機能を使うためには、設定アプリの「Apple IntelligenceとSiri」をタップし、「Apple Intelligence」にチェックを付けます。
なお、Apple Intelligenceの日本語版が配信されたiOS 18.4にアップデートした際には、デフォルトでオンになっていることがほとんどです。
■Apple Intelligenceで使えるChatGPTは基本無料!
設定アプリの「Apple IntelligenceとSiri」内に、「ChatGPT」という項目があります。こちらを開き、「ChatGPTを使用」にチェックを付けると、Apple Intelligenceを使いながら、ChatGPTに接続できるようになります。
なお、この場合、ChatGPTのアカウントを所持していなくても、Apple Intelligence経由で、ChatGPTの機能が利用可能。追加料金も発生しません。
■有料版のChatGPTアカウントとの連携も可能
すでにChatGPTのアカウントを所持している場合は、「サインイン」よりログインできます。この場合、ChatGPTに送信したリクエストの記録が保存されていく可能性があります。
■Apple IntelligenceのChatGPTはiPadやMacシリーズでも使える! 対応機種は?
今回はiPhoneを使って、Apple IntelligenceとChatGPTの使い方を紹介していきますが、Apple IntelligenceやChatGPTの機能は、iPadやMacシリーズでも、同様の機能が利用できます。
ただし、Apple Intelligenceに対応している機種は限られているので、下の画像を確認し、ご自身のデバイスが利用可能か確認してください。
Apple IntelligenceでのChatGPTの使い方
それでは、実際にApple IntelligenceからChatGPTにアクセスする方法をいくつか紹介します。
■Siriへの質問は一部ChatGPTが回答してくれる
音声アシスタント機能であるSiriは、Apple Intelligenceの対応で、より自然な言語での会話ができるように進化しています。
基本的にはオンデバイスで処理されるため、簡単な質問には即座なレスポンスがありますが、少し難しい質問(オンデバイスでは回答できない質問)をすると、ChatGPTに接続し、回答を検索してくれます。
従来、調べものをする際には、検索アプリやブラウザアプリを使うのが一般的でしたが、Siriの強化に加え、ChatGPTにも直接アクセスできるため、スマホの使い方が大きく変わる期待感があります。
■文章生成機能の作文ツールにもChatGPTが使える
Apple Intelligenceには、文章を生成する機能として、作文ツールが利用できます。メモアプリやメールアプリなどで使える機能となります。
作文ツールでは、ユーザーが書いた文章を校正、要約してくれます。文体を「フレンドリー」「プロフェッショナル」「簡潔」の3パターンに変更することも可能です。「変更を説明」に文章を入力して、内容の変更指示を出すこともできます。
ChatGPTの使いどころとしては、ゼロから文章を作成するシーン。「作文」をタップし、文章化してほしい内容を指示すると、まったく新しい文章を作成してくれます。
■周辺情報を素早く検索できるビジュアルインテリジェンス
iPhone 16シリーズとiPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxで利用できるビジュアルインテリジェンスは、起動して周辺にカメラを向けることで、ものや場所の検索ができるという機能です。テキストの翻訳や要約、読み上げ、動物の識別なども行えます。
対象物を画角に入れ、「質問」をタップすると、ChatGPTの検索バーが表示されます。質問事項を入力すると、ChatGPTが回答してくれます。
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※データは2025年4月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦