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形状記憶イヤーチップとジェスチャー操作の「HUAWEI FreeBuds 4 Pro」とWi-Fi接続ができる「Xiaomi Buds 5 Pro」買うならとどっち?

2025.06.01

数千円で購入できるエントリーモデルから、数万円に至るハイエンドモデルまで、ワイヤレスイヤホン市場は幅広いラインアップに製品を揃える。アップルの「AirPodsシリーズ」に代表されるように、オーディオメーカーだけでなく、各スマホメーカーも、自社のイヤホンを展開していることは、多くの方がご承知の通りだろう。

ワイヤレスイヤホンには、音質だけでなく、接続性やアプリの使用感といった機能面の充実も求められており、これらはスマホメーカーに一日の長がある分野である。特にスマホメーカーのイヤホンには、自社のスマホと接続することで利用できる機能を実装しやすいといったメリットもあり、ことハイエンドモデルには、ユニークな機能を搭載したモデルも並んでいる。

本記事では、そんなスマホメーカー発のワイヤレスイヤホンから、2025年に発売された「HUAWEI FreeBuds 4 Pro」と、「Xiaomi Buds 5 Pro」の2機種を、それぞれ実際に使いながら紹介していく。

HUAWEI FreeBuds 4 Proは誰でも使いやすい賢いイヤホン

ファーウェイのハイエンドイヤホンであるHUAWEI FreeBuds 4 Proは、iPhone、Androidスマホ問わず、多くの人が機能をほぼフル活用できる、使いやすいハイエンドイヤホンだ。

ファーウェイの場合、近年は日本でスマホを展開していないという背景もあるが、その分、イヤホンやスマートウォッチといったウェアラブルデバイスの展開に注力しており、高い技術力はいまだに無視できない存在だ。

■高級感漂うシックなデザインと形状記憶イヤーチップの魅力

HUAWEI FreeBuds 4 Proは、スティック型のワイヤレスイヤホンで、本体質量は約5.8gと比較的軽量。ブラック、ホワイト、グリーンの3色展開となる。筆者はブラックを購入して使っているが、シックなデザインで高級感があり、魅力的な印象だ。

スティック部分では、スワイプ操作で音量の調節、ピンチ操作で再生や一時停止、曲送り、タップ操作で電話の応答など、多数の操作が行える。各操作は自分でカスタマイズすることもできるため、接続するスマホに触らなくても、多様なコントロールがしやすいのが特徴だ。

HUAWEI FreeBuds 4 Proの購入時には、一般的なシリコンタイプのイヤーチップ4サイズに加え、メモリーフォームスポンジ製が3サイズ同梱される。いわゆる形状記憶イヤーチップというもので、やわらかいスポンジ素材になっているため、耳に装着する前に軽く指でつまむことで、耳に入れると自然と元の形に膨らみ、耳の穴をピタッと密閉してくれる。

圧迫感が苦手という人には向かないかもしれないが、これにより遮音性が向上し、音楽により没入できるようになる。装着後のズレの少なさも特徴だろう。リスニング体験を簡単に変えられるハードウエアからのアプローチになっており、個人的にも非常に気に入っているポイントだ。

■便利なモーション操作と強力なANCが特徴

HUAWEI FreeBuds 4 Proの便利なポイントが、モーション操作に対応している点。設定をすれば、接続しているスマホに着信があった際に、うなずくように頭を縦に振るだけで応答、首を横に振るだけで着信拒否ができる。

本機は2台のデバイスで同時待ち受けができるマルチポイント機能に対応しているため、PCとスマホに接続しておけば、PCで作業中、スマホに着信があっても、PCから手を放すことなく電話の応答ができる。慣れるまでは、ついスマホ画面を触ってしまうが、しばらくすると、モーションで操作ができる利便性が強く感じられる。

また、強力なANC(アクティブノイズキャンセル)機能を搭載しているのも、HUAWEI FreeBuds 4 Proの強み。特に通話時には、100dBのノイズ、10m/sの風速除去に対応しており、屋外でも非常にクリアな音声が聞こえるようになっている。形状記憶イヤーチップも合わせ、周囲のノイズを除去する力に長けているのが魅力のイヤホンといえる。

バッテリーはLDACコーデック接続時、ANCオンで連続再生約4.5時間、ANCオフで連続再生約6時間。充電ケースを併用すれば、ANCオン時約22時間、ANCオフ時約31時間となる。近年のワイヤレスイヤホンとして、極端にバッテリー持続時間が長いわけではないが、使用中にバッテリーがなくなってしまうような使いにくさは、あまり感じていない。

■聞こえ方を自動的に調節してくれる手軽さが魅力

HUAWEI FreeBuds 4 Proは、11mm口径のダイナミック型と、平面振動版ユニットによるデュアルドライバー構成を採用している。コーデックとしては、LDACにも対応しており、高品質な音楽体験が、ワイヤレスでできるのが特徴となる。

精細で生き生きとした、躍動感のある音の再生を得意としており、ボーカルの後ろで鳴っている細かな楽器の音まで、しっかりと感じ取れる。低音から高音まで、幅広いレンジを豊かに表現できる。

何より、HUAWEI FreeBuds 4 Proには、耳の構造、装着している状態、音量レベルの3つを検知し、自動的にイコライザーのバランスを調節してくれる機能が搭載されている。これにより、いかなる状況においても、最適な形で音の表現ができるのが特徴で、手軽に最適な音を楽しめることこそ、HUAWEI FreeBuds 4 Proの魅力だと感じる。

すでに何度か登場しているが、イヤホンの細かな設定や、イコライザー、ANCのコントロールは、専用アプリのHUAWEI AI Lifeから行う。各設定項目は一目でわかるようになっており、使い勝手に不満はない。ただし、Androidスマホの場合は、Google Playストアではなく、ブラウザから直接アプリをダウンロードしなければならないというハードル点には注意が必要だ。

ユニークなアプローチでイヤホンとしての価値を高めるXiaomi Buds 5 Pro

シャオミのハイエンドワイヤレスイヤホンであるXiaomi Buds 5 Proは、Xiaomiのハイエンドスマホと接続することで、真価を発揮する機能が豊富に用意されている。

なお、Xiaomi Buds 5 ProにはBluetooth版とWi-Fi版が用意されており、価格はWi-Fi版が3000円高い設定となる。詳しくは後述するが、Wi-Fi接続機能が使えるスマホは限定的なので、多くの方はBluetooth版が選択肢となるだろう。今回はWi-Fi版をお借りできたので、こちらの機能も紹介していく。

■カスタマイズ可能なジェスチャー操作に対応したスティック型

Xiaomi Buds 5 Proも、HUAWEI FreeBuds 4 Proと同様のスティック型を採用。スティック部分は、1回押し、2回押し、3回押し、長押しの操作をそれぞれXiaomi Earbudsアプリからカスタマイズできる。スティックに、指を置くためのくぼみがあるため、どの部分を押して操作をするのかが感覚でわかるのがいい。

イヤーチップは一般的なシリコンタイプで、楕円形になっているため、耳への収まりが良い印象。同梱されるイヤーチップは、装着済みのものを合わせて4サイズとなる。

本体質量は約5.6gで軽量。本体カラーは、Bluetooth版がチタングレーとセラミックホワイト、Wi-Fi版がトランスパレントブラックとなる。

充電ケースもコンパクトなデザインで、カバーがフロント側から大きく開くデザインになっているため、本体を取り出す、しまう動作が簡単で、ミスが少ないのが、使っていて地味ながら便利に感じるポイントだ。

■Xiaomiスマホとの併用で真価を発揮する

Xiaomi Buds 5 Proは、特定のXiaomiスマホと接続した際に、より真価を発揮するイヤホンとなっている。特徴的なのは、Wi-Fi版で使用できる、スマホとのWi-Fi接続だろう。

Wi-Fi接続時には、BluetoothとWi-Fiの両方がスマホと繋がっている状態になる。基本的にはBluetooth LE接続を行いながら、大容量の音声データをWi-Fiで送ることで、低遅延かつ高精細な音の再生ができるという仕組みだ。

Wi-Fi接続時には、通常のBluetooth接続と比べ、音の厚みが増す印象を受ける。重厚で深みのある表現ができるようになるため、クラシック音楽や、音楽ライブ映像の再生などで、臨場感をより演出できるのが魅力だ。

なお、Wi-Fi接続は、現状はXiaomi 15 Ultraのみ利用できる。これ以外のスマホを使用している場合は、Androidユーザーであっても、基本的にBluetooth版を選択することになるだろう。

そのほか、ユニークなのが、充電ケースを使い、録音機能が利用できる点。近年はスマホにボイスレコーダー機能が搭載されていることがほとんどであるため、使用シーンはそこまで多くないかもしれないが、試みとしては面白い。使用するには、イヤホン本体を片方耳に装着し、ケースのボタンをトリプルクリックする。

また、イヤホン本体では、AIを使い、翻訳機能、文字起こし機能が、2025年夏以降に利用できる予定となっている。こちらはXiaomi 15 Ultraとの接続時にのみ利用できるようになる予定だが、特にイヤホンと翻訳機能の親和性は非常に高いため、対応デバイスの拡充に期待したい。

■やわらかいクリアな音質と優秀な外音取り込み機能、バッテリー性能が魅力

音質としては、こちらも低音から高音まで幅広くカバーしている印象。低い音と高い音の繋ぎ目がとても滑らかで、ふわっとやわらかい音ながら、奥行までしっかりと表現される。抽象的な表現になるが、個人的には「マシュマロみたい」だなと感じた。

ANCの性能は必要十分という印象。風切音などもしっかりと除去できるため、使っていて不満に感じることは基本的にない。ノイズの除去だけでなく、自然な聞こえ方をする外音取り込み機能の優秀さが際立っている印象もある。

バッテリーはBluetoothモデルが約8時間、Wi-Fiモデルは約10時間も、イヤホン単体で動作する。ワイヤレスイヤホンとしては、かなり長い駆動時間を有するため、ANC機能も合わせ、飛行機内などで使いやすいと感じる。

先にも触れた通り、各設定はXiaomi Earbudsアプリから行う。わかりやすい設定アプリという印象で、堅実なデザインになっているため、使っていて戸惑うことは基本的にないだろう。また、シャオミのスマホと接続する場合は、設定アプリ内のBluetoothの項目からも、イヤホンの設定が行える。

価格もほぼ同等の2モデル

公式ストアでの販売価格は、HUAWEI FreeBuds 4 Proが2万8800円、Xiaomi Buds 5 ProはBluetooth版が2万4980円、Wi-Fi版が2万7980円となる。価格はほぼ同等のため、どちらを買うべきかという観点で語るのは非常に難しい。

まず、HUAWEI FreeBuds 4 ProとXiaomi Buds 5 ProのBluetooth版との価格差は約4000円であるため、より安価なモデルを選びたい場合は、Xiaomi Buds 5 ProのBluetooth版になるだろう。

また、Xiaomi 15 Ultraを使っているユーザーは、Wi-Fi接続の恩恵を受けられるため、Xiaomi Buds 5 ProのWi-Fi版がおすすめになる。15 Ultra以外のXiaomiスマホユーザーでも、アップデートにより各機能に対応する可能性があるため、先んじてWi-Fi版を購入したり、翻訳機能に期待してBluetooth版を買うという選択肢もある。

ANC機能はどちらも優秀だが、HUAWEI FreeBuds 4 Proの形状記憶イヤーチップは、合う人には抜群に合う仕様だ。圧迫感が苦手ではない人で、スポンジタイプのイヤーチップが好みの人、試してみたい人にはこちらがおすすめ。LDACコーデックに対応した、シャオミ以外のスマホを使っている人にも、ぜひ試してほしいと感じる。

デザインや音質については、正直好みによる。どちらもハイエンドモデルらしい、高級感のあるデザインと、豊かに広がる精細な音の再生が可能になっているため、機会があれば、実機を手に取って、違いを試してから購入してほしい。

取材・文/佐藤文彦

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