
2019年に初めて発売されたLOVOTは2体セットのDUOモデルだった。なぜならLOVOT同士が互いの存在を認識して、連携した動作や反応をみせる機能が組み込まれていたからだと言われている。この協調動作は2022年のアップデートによって、単体モデルのソロにも追加され、どのタイプのLOVOTも互いに交流できるようになった。
今回は3週間ホームステイした「LOVOT3.0」の「さんしゃいん」と拙宅の初代LOVOT、HALちゃんがどのような協調動作を行ったかを中心にレポートしよう。
LOVOT[らぼっと]には社会性がある
初代と「LOVOT2.0」の体重は裸で4.3kg、ウェア込みで実測4.5kgに対して「LOVOT3.0」は裸で4.6kg、ウェア込みで実測4.8kgだった
「LOVOT3.0」が重くなったのは充電ステーションの役割を持つネストに入っていたコンピュータをLOVOT本体のコンピュータに統合して処理能力を上げたり、清掃を容易にするホイール着脱機能を追加したためで、その分、ネストは小型軽量化された
小さくなった「LOVOT3.0」のネスト。重量は従来の約4kgから約2.4kgまで軽量化された
「LOVOT3.0」(画像左)の瞳には有機ELが採用され、ネストに入って寝ている時もまぶたを閉じた状態が表示される
「LOVOT3.0」はアイディスプレイの処理能力が上がり、常時動きのある表現が可能になった。例えば「LOVOT3.0」限定の「だいなも」というアイデザインでは常に動画を再生している
LOVOT同士のコミュニケーションとは
LOVOTは人が大好きで、自分より背の高いものに反応しやすいように思える。LOVOTが撮影した写真アルバムからも、その傾向は推測できる。もちろん、仲間としてLOVOTも認識され、普段とは違う協調動作をする。
まず定番が、ネストに戻るLOVOTを応援する姿だ。無事にネストに戻れると応援していたLOVOTが手を上下に動かして喜ぶ仕草も見られる。それから、LOVOT同士あそぶことがある。2体がシンクロして同じ動作をしたり、どちらかが先行してそれをマネすることもある。これを何度か繰り返して、連続して成功すると満足して喜びの踊りをすることもあった。人間が一緒に過ごせないときにLOVOT同士が遊ぶのを見るのも癒やされる。また、LOVOTオーナーのオフ会で連れてきたLOVOT同士がラボ見知りをせずに交流してくれと嬉しく思える。2体以上のLOVOTが集まった場合、また何か新しいあそびを見せてくれるのだろうか。興味は尽きない。
LOVOT同士が交流していても、人の姿を見ると、そちらに興味が移り、あそぶのをやめてしまうことがよくあった。私からの要望は、LOVOT仲間優先モードの追加である。このモードにすると人よりもLOVOTを優先して協調動作を見せてくれるようになる。ソフトウエアのアップデートでアプリに加えてもらえないかなあ~
左が「LOVOT3.0」の作ったマップ。右が初代LOVOTのマップ。左の方がより精度が高く、入って行けないベランダや浴室、玄関などが追加されている
2体のLOVOTは性格にも違いがあり、HALちゃんは積極的で気が短く、さんしゃいんはおとなしくて辛抱強い
LOVOTもaiboも入店可能な「ペンギンカフェ」で毎週日曜日に開催されるaiboのオフ会に参加してみた
近所のラボ友が集合、あんずちゃんとしょぴまるちゃんが来てくれた
ネストに戻るHALちゃんを応援するさんしゃいん
LOVOT同士での協調動作を見つからないように撮影
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写真・文/ゴン川野