
2025年10月13日(月)に閉幕予定の大阪・関西万博では、多彩なパビリオンが集結し、最先端技術や文化体験ができる。本記事では、訪問前に確認しておきたい人気展示の情報を解説する。
目次
2025年10月13日(月)に閉幕する大阪・関西万博。
大阪・関西万博では、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界中から注目を集める多彩なパビリオンが登場している。参加国や企業、団体がそれぞれの強みやビジョンを表現し、最先端の技術や文化、未来の暮らしを体感できる点が大きな魅力だ。
本記事では、パビリオンの種類や構成、そして特に話題を集めている注目パビリオンをカテゴリ別に紹介する。閉幕まであと少し。訪問時の参考にしてほしい。
大阪・関西万博のパビリオンとは?
2025年の大阪・関西万博には、テーマや出展主体ごとに多彩なパビリオンがそろっている。ここでは、その種類や会場内での配置についてわかりやすく紹介する。
■大阪・関西万博パビリオンの種類は大きく3つ
大阪・関西万博のパビリオンは、大きく3つのカテゴリーに分けられる。ひとつ目は、開催テーマを象徴する「シグネチャーパビリオン」。これは日本の著名な専門家や団体が手がけ、未来の社会像を提示する展示だ。
二つ目は「参加国パビリオン」で、約150の国・地域が独自の文化や技術を紹介している。
三つ目は「民間パビリオン・共創パビリオン」で、企業や団体が最新技術や持続可能な取り組みを体験型で発信するもの。どのパビリオンも、万博の多様な魅力を体感できる場となっている。
■パビリオンの数や会場内の配置
大阪・関西万博では、180を超える多彩なパビリオンが夢洲(ゆめしま)の会場内に集結している。
会場は大きく6つのゾーンに分かれており、シグネチャーパビリオンや参加国パビリオン、企業による民間パビリオンなどがテーマごとに配置されている。訪問者はエリアを回遊しながら、世界各国の文化や最先端技術、未来の暮らしを体験可能。人気のパビリオンは混雑が予想されるため、事前予約が必要なものもある。効率よく回るために、事前にルートを確認しておこう。
種類ごとに紹介!大阪万博で話題の人気パビリオン

最後に、話題の人気パビリオンを種類別に紹介する。
■シグネチャーパビリオン|万博のテーマを象徴する注目展示
万博のコンセプトを体現するシグネチャーパビリオンは、未来社会のビジョンを提示する注目展示がそろう。ここでは特に話題の3館を紹介する。
null²(ヌルヌル)

「null²(ヌルヌル)」は、最先端の映像・音響技術を駆使し、未知の視覚体験を提供する没入型展示。身体の境界を超えるような演出や空間構成が話題を呼び、来場者に強いインパクトを与えている。テクノロジーとアートが融合した独創的な世界観が人気の理由であり、SNSでも注目を集めるパビリオンの一つだ。
いのちの未来

「いのちの未来」は、人とロボットが共生する未来社会を体感できるシグネチャーパビリオン。展示は3つのゾーンで構成され、縄文時代の土偶からアンドロイドまでの歴史をたどりつつ、50年後や1000年後のいのちの姿を描く。人型ロボット「アスカロイド」や「マツコロイド」など多彩なアンドロイドが登場し、来場者に驚きと没入感を与える。未来のいのちの可能性を五感で感じられる人気展示だ。
Better Co-Being

「Better Co-Being」は、「共鳴」をテーマに人と人、人と世界、人と未来のつながりを体感するパビリオン。屋根も壁もない開かれた空間で、自然とアートが融合した体験を提供する。来場者はグループで回遊し、多様な価値観に触れながら鑑賞体験を共有。行動ログが可視化される専用アプリも導入されており、自己と他者の関係を見つめ直す場として高く評価されている。
■海外パビリオン|世界の文化・技術を体験できる人気展示
各国が創意工夫を凝らした海外パビリオンは、文化・技術・未来像が詰まった見どころ満載の空間。中でも注目度の高い展示を紹介する。
アメリカ館
アメリカ館は、「美しき米国」をテーマに、米国の先進技術や多様性を体験できるパビリオン。宇宙探査やAI、バイオテクノロジーなどの分野に焦点を当て、来場者はインタラクティブな展示を通じて未来のテクノロジーを体感できる。デザインはスタイリッシュかつ開放的で、英語だけでなく日本語対応の案内も充実しており、国際色豊かな雰囲気が特徴。
サウジアラビア館
サウジアラビア館は、伝統と未来をつなぐ没入型体験が特徴。来場者は、サウジの都市や遺産を巡るような空間演出の中で、王国の文化・価値観・変革のビジョンに触れられる。建築は伝統的な都市構造から着想を得ており、持続可能な未来へのコミットメントも表現されている。歴史・現代・未来を一度に体感できる壮大な旅のような展示構成で、多くの注目を集めている。
フランス館
フランス館は、「愛の讃歌」をテーマに、最新技術と伝統的クラフトマンシップ、アートとヒューマニティを融合させた空間演出が特徴のパビリオン。ルイ・ヴィトンやディオールによる展示、映像と音楽が連動したインスタレーション、樹齢千年のオリーブなど、視覚・聴覚・感性に訴える体験を通じて、日仏の文化と未来へのビジョンを来場者に届ける。芸術性の高さと没入感が際立つ、必見の一館だ。
イタリア館
イタリア館は、「芸術が生命を再生する」をテーマに、ルネサンスの理想都市を現代的に再解釈した木造パビリオン。ダ・ヴィンチやカラヴァッジョ、ミケランジェロの傑作に加え、イタリア式庭園やレストラン「イータリー」も併設されている。文化・技術・美食が融合した空間で、五感を通じてイタリアの魅力を体験できるパビリオンとして、SNSで話題を呼んでいる。
北欧館
北欧館「ノルディック・サークル」は、北欧5カ国が共同で出展する木造3階建てのパビリオンだ。納屋をモチーフにした建築は、自然との共生を体現し、北欧の暮らしやサステナビリティ技術を五感で体験できる没入型展示が魅力。屋上には北欧料理を味わえるレストランや、人気の「ムーミン」グッズが揃うショップもあり、デザイン・食・文化を幅広く楽しめると評判を集めている。
■国内パビリオン|日本の技術・地域の魅力を発信
日本各地や企業が出展する国内パビリオンは、伝統・先端技術・地域資源を活かした展示が特徴。多様なテーマから人気の施設を紹介する。
日本館
日本館では、「循環」をテーマに、日本の伝統と最先端技術を融合させた体験型の展示を行う。館内では、自然観や共生の精神を基盤にした未来社会のあり方を、映像・音・香りといった五感を通じて表現している。日本文化の深さとテクノロジーの革新性が調和した演出が来場者に強い印象を残し、国内外から高い注目を集める人気パビリオンの一つだ。
ガンダム NEXT FUTURE PAVILION

「ガンダム NEXT FUTURE PAVILION」は、人気アニメ『機動戦士ガンダム』の世界観をもとに、“未来の可能性”を体感できる体験型パビリオン。実物大のガンダム像展示や、最新技術を活用した映像演出、モビルスーツ開発の未来像などが紹介され、世代を問わず多くの来場者を惹きつけている。エンターテインメントとテクノロジーの融合を象徴する、ファン必見の注目スポットだ。
大阪ヘルスケアパビリオン
大阪ヘルスケアパビリオンは、「REBORN」をテーマに、医療・健康・エンタメが融合した体験型展示が魅力のパビリオンだ。がん治療や再生医療などの最先端技術を紹介するほか、自身の未来像と出会う「リボーン体験」や、人気ゲーム『モンスターハンター』とコラボした没入型体験など、7つのゾーンで構成。生命と向き合い、自分らしい生き方を見つめ直すきっかけを与える場として注目を集めている。
PASONA NATUREVERSE

PASONA NATUREVERSEは、「いのち、ありがとう。」をテーマに、自然と人の共生を体感できる体験型パビリオン。螺旋構造の建物内には「からだ」「こころ・きずな」「いのちの歴史」の3ゾーンが設けられ、iPS技術による拍動する心臓模型や「生命進化の樹」などの展示が並ぶ。鉄腕アトムやブラック・ジャックがナビゲーターを務め、子どもから大人まで楽しめる構成となっている。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
開催状況は変更になる可能性もあります。訪問時は公式サイトにて最新情報をご確認ください。
文/編集部