
「人生100年時代」といわれる今、50代を迎えた人にとって、セカンドライフは“老後の準備期間”ではなく、「これからの人生をどう楽しむか」という新たなテーマが重要だ。そうした中、住まいの見直しを考えている人も多いだろう。
そこで、注目したいのが、セカンドライフリノベーション。ここでは、セカンドライフをより豊かに過ごすための住まいの選択肢として、実際にグローバルベイスのリノベーションを通じて新しい暮らしを実現した2組の家族の事例を紹介。その実例を通じて、これからの住まいの見直しのヒントを探ってみてはいかがだろう。
セカンドライフの理想の住まいをリノベーションで実現!
■<事例1>セカンドライフへ向けて、快適かつ安全でセンスのいい住処
新築で購入してから約28年間、大切に住み続けた自宅マンションを、老朽化や玄関の暗さ、お子さんの独立による空き部屋などの観点からリノベーションを決意。以前の間取りでは、リビングに隣接する和室がご夫妻の寝室となっており、どちらかが寝ているときには気を使うことが多かったとのこと。そこで、リビングドアを境にして、それぞれの部屋を配置し、ご夫妻が快適に過ごせる動線に再設計した。
また、5LDKから3LDK+WICに間取りを変更し、リビングダイニングの広さを確保。遊びに来たお子さんやお孫さんたちも快適に過ごせる空間が生まれ、大きなテレビもすっきり配置できるようになった。
さらに、L字型キッチンをI型キッチンに変更し、デッドスペースを解消。収納スペースも確保し、コンセントや照明スイッチの位置を奥様と相談し、使いやすさを追求した設計とした。
暗さに悩んでいた玄関は、洋室1にあった窓を活用して光が入る明るい空間に。玄関を入って左側にあった約4.5帖の洋室は、大容量のウォークインクローゼットに生まれ変わり、収納スペースが足りなかったクローゼットの悩みを解決した。
元々の間取りが変わり、壁や床も夫妻の希望で選んだことで、まるで注文住宅のような、オリジナルの住まいが完成。セカンドライフを迎え、自由で快適な時間を楽しむために、無駄のない動線と各々の空間が見事に調和した住まいが実現した。
■<事例2>心地よく過ごせる趣味全開の家
戸建住宅に住んでいたご夫妻は、「約200m2ある戸建ては2人で住むには広すぎて今後維持することが難しくなる」と、物件探しをスタートし、2人の娘さんご家族も遊びに来やすいエリアに住み替え。奥様は人形作り、ご主人は写真や音楽が趣味で、それぞれが自分の時間を楽しめるように、リビングに加え2つの部屋を希望した。
内装は、前の家からずっと大切にしている、リビングにある2つのキャビネットが違和感なく置くことのできるアンティーク調に。キャビネットの寸法に合わせて、キャビネットを置いた上にも人形が飾れるように、壁を凹ませてニッチを造作した。
さらに、リビングにはブルーグレーのアクセントクロスを取り入れ、絵画が飾れるようにピクチャーレールとスポットライトを取り付けた。娘さんからは「趣味全開だね!」と言われるほど、2人の趣味が存分に楽しめる空間ができあがった。
市販の食器棚やレンジ台を置こうと考えていた場所には、設計士の提案により造り付けのカップボードを取り入れ、キッチンとの色合いが統一され、床はタイルで掃除も楽に。趣味を中心にしつつ、暮らしやすい心地よい空間が、より一層充実したセカンドライフを支える住まいに変わった。
物件選びでは、20年後に自分たちがどう生活しているかを考え、この先も快適に暮らせる環境かどうかを重視。今までの日々の暮らしの中で、しっかりと自身の生活と向き合い、理想の暮らしを思い描いて、ご夫婦がリノベーションで叶えたい希望が明確だったからこそ、理想の家が実現した。
関連情報
https://www.globalbase.jp/
構成/立原尚子