
■連載/阿部純子のトレンド探検隊
日本気象協会の発表では、昨年の夏は統計を開始した1898年以降の夏として、2023年の記録と並び、最も暑い夏となった。そして今年の夏も、太平洋高気圧の北への張り出しが強まり、全国的に気温は平年より高くなる予想で、近年続いている「猛暑」となると見込まれる。
暑さだけでなく、紫外線の増加率はここ10年で+4.6%になっており、夏の暑さや紫外線から身を守るのは美容目的だけではなく、健康リスク対策の観点でも必須に。こうした近年続く猛暑に伴い、日傘や日焼け止め、冷却グッズなど、暑さ・UV対策商品の市場も拡大している。
夏の困りごとを解決するアイテムを揃えたベルメゾンの「夏の超最強」。「夏の超最強」は、ベルメゾンのスタッフがこの夏の猛暑を涼しく&かしこく過ごすために最も優れていると判断したイチオシの商品群。今回はこの中から見た目もインパクトのある4アイテムを紹介する。
ビジュアル崩壊しても暑さや紫外線から身を守るベルメゾンの即戦力アイテム
「夏の超最強」の中には、見た目は二の次、ビジュアルが崩壊しても暑さや紫外線から身を守る!といった本気度がうかがえる商品が勢ぞろい。
〇日よけシェード付きジャンボ長日傘【晴雨兼用】
SNSでも話題になったのが、まるでパーソナルテントのようなジャンボ長日傘。紫外線遮蔽率、遮光率共に100%素材で、後ろからくる日差しもしっかりブロック、首筋や二の腕も日差しから守る。
シェードは取り外しができ、日傘としても、簡易テントのように置いた状態でも使用できる。
スポーツ観戦や子どもの外遊び、習い事の見守り時など、長時間屋外にいるシーンにおすすめだ。
開発を担当した、ベルメゾンビジネスユニット ファッション企画・開発チームの川俣美樹子さんはこう話す。
「サッカー、野球教室など子どもの習い事の付き添いで、炎天下で長時間外にいなければならない時のための対策として、肩や体まわりまでシェードで覆われている、全身の日よけがかなう傘を開発しました。
親骨の長さが70cmなので傘単体でも十分にジャンボなサイズですが、脱着可能なシェードを付けることで、まるでパーソナルテントのようにもなります。大人2人が入っても十分な大きさで、夏のアウトドア時でも手軽にサッと使用できて便利です。
生地はUVカット率、遮光率共に100%の高機能素材を使用しているので、猛暑が予想される今年の夏も一家に1本あると活躍する日傘です。下記の画像は実際に私がアウトドアで使用しているところです。外でも手軽に使えてとても便利でした」(川俣さん)
ミント、ホワイトの2色展開。価格:7990円。詳細はこちら
〇肩まで覆える日よけクロス付きハット(2WAY)
つば広ハットと日よけクロスがドッキング。顔周り、首、肩まですっぽり覆って、日傘がさせない場面でも全方位から紫外線をブロックする。クロスを外せば普段使いもでき、あごひも付きで風にも飛ばされにくい仕様に。スポーツ観戦やガーデニングなどで活躍できるアイテム。
「ガーデニングや庭仕事、屋外でのスポーツ観戦など、強烈な日差しがあるのに日傘が使えない場所で、顔まわりから首・肩まわりまでカバーしてくれる、まるで日傘のような帽子を開発しました。
日よけクロス部分はファスナー脱着式で、取れば普通のつば広ハットに早変わりして、シーンによって使い分けができます。あごひも付きなので風にも飛ばされにくいのも、うれしいポイントです」(川俣さん)
グレー、ベージュの2色展開。価格:6990円。詳細はこちら
〇メガネの上からもかけられるファッション用オーバーグラス(偏光レンズ使用)
紫外線から目をガードするサングラスで、そのままかけても、メガネの上からでもかけられる。紫外線をカットし、ギラギラした光を防ぐ偏光レンズを使用。防風フード付きで、隙間からの紫外線もガードしてくれる。両サイドもクリアになっていて、横からの視認性も確保して視界を妨げにくい仕様に。車の運転や、水辺でのレジャーに便利。
「メガネをかけている方は、まぶしさを軽減する際に、メガネとサングラスをかけ替える必要がありますが、わざわざメガネをかけ替えなくても上からサッとかぶせることで、まぶしさ対策ができるファッショングラスを開発しました。
メガネの上からでなくても、単体でもかけられるのでメガネをかけていない方でもサングラスとして使えます。サイド部分もしっかりカバーするので、目から入る紫外線対策にぴったりです」(川俣さん)
ブラウン、ベージュの2色展開。価格:4200円。詳しくはこちら
〇さっと脱げるフェイスカバー付き汗脱ぎインナー
夏の二大困りごとといえば汗と日焼け。胸・背中の汗対策と、UVカット率97%で顔・首の日焼け対策を1枚で解決するインナーが登場した。
トップスの下にインナーとして着用し、汗をかいて不快に感じたら、裾のボタンをはずして服を着たまま首元からサッと脱ぐことができる。服を着たまま脱げるので外出先での汗冷え対策にも。
日焼けが気になる時はフェイスカバーをそのまま顔にセット。フェイスカバーは息がしやすい立体設計となっており、カバーをおろせばハイネック風に見える。散歩や通勤、屋外のレジャーなど、長時間外で過ごす日の日焼け&汗対策に便利な1枚になりそう。
開発を担当した、ベルメゾンビジネスユニット ファッション企画・開発チームの西川結菜さんはこう話す。
「暑すぎる最近の夏に、女性が気になる紫外線と汗の両方をカバーできる最強なアイテムをつくりたいと開発しました。通勤やお子さんの送り迎えなど、夏でも避けられない外出時に、『絶対に紫外線を浴びたくない顔を守りつつ、汗も一緒に脱げたらめちゃくちゃうれしいよね!』というのが開発のきっかけです。
開発ではこの独特な形に試行錯誤しました。サッと脱げるように、わきの下はあえてボタンで留めているだけにして、顔カバーを取っても、だらんと垂れてだらしなく見えないような首元にしました。
紫外線カット率97%で紫外線からしっかりカバーします。裾のボタンを外せば、洋服を着ていてもサッと脱げるので、かいた汗も簡単に脱ぎ去り、快適な着心地が続きます」(西川さん)
カラーはブラック、M-Lの1サイズ。価格:1490円。詳しくはこちら
【AJの読み】汗や紫外線から身を守るためには見た目など気にしていられない
本連載でも紹介した「堕落系グッズ」など、機能だけでなく見た目のインパクトも強い商品を展開しているベルメゾン。
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暑がりで汗かきな筆者は、長年汗ジミとの闘いを続けてきた。8年前に同社の汗取りインナー「大汗さん」を知り、以来、季節を問わず大汗さんは欠かせないアイテムになっている。
また、庭仕事やゴミ出しのときに重宝する「かぶる日傘」2も使用しており、その姿を見た近所の子どもからガン見されることもしばしば。しかし紫外線から守るためには人の目など気にしていられない。
今後もベルメゾンには、機能追求のためには見た目もいとわない実用的でユニークな商品を期待したい。
取材・文/阿部純子