
日々の生活を共にする“家族”として犬や猫を迎え入れる人は多い。では、様々な犬種・猫種がいる中で、特に人気の高いものはいったい何だろうか?
アイペット損害はこのほど、毎年恒例の「人気の飼育犬種・猫種ランキング」を発表した。
犬・猫部門:総合ランキング
飼育犬種ランキングでは、2020年から5年連続で「ミックス」がトップとなった。また、昨年ランク外となった「マルチーズ」が9位にランクインし、初めてのトップ10入りを果たした。
一方、飼育猫種ランキングでは、「ミックス」が8年連続の1位となった。「ミックス」の割合は約4割にのぼり、2位以下を大きく引き離している。保護や譲渡をきっかけに猫の飼育を始める人も多いことから、雑種を含む「ミックス」の割合が相対的に高まりやすいのかもしれない。
*1 犬A:アイペットの犬種分類表における、ペット保険「うちの子」のミックス「犬A」(小型犬)(12kg未満)
*2 犬Ⅰ:アイペットの犬種分類表における、ペット保険「うちの子ライト」のミックス「犬Ⅰ」(小型犬)(16kg以下)
*3 ミックス(猫種):純血種同士を組み合わせている猫、日本猫、雑種の猫を含む
犬・猫部門:年代別ランキング
年代別のランキングを確認すると、20代~40代までのランキングと、50代以降のランキングではランクインする犬種が異なることがわかった。20代~40代までは5位以内にランクインする「ポメラニアン」が50代以降は姿を消し、代わって「ミニチュア・ダックスフンド」がランクインした。
猫のランキングでは、20代~40代においてランク外の「アメリカン・ショートヘア」が50代~60代では4位、70代ではさらに順位を上げ3位にランクインしている。「アメリカン・ショートヘア」は総合順位で2017年の調査開始以来一貫して10位以内にランクインし続けているが、50代以降の人に人気があるのがその理由だと考えられる。
そのほか、猫のランキングにおいては20代~30代の若年層では「サイベリアン」、40代以降では「ブリティッシュ・ショートヘア」がランキングに姿を現しており、年代によって好む猫種に差異が生じているようだ。
犬・猫部門:2020年・2024年ランキング比較
犬のランキングをみると、2020年と2024年では5位の犬種が変わっていることがわかる。2020年の5位は「ミニチュア・ダックスフンド」で飼育頭数は6,354頭、これに対し「ポメラニアン」は同年6位で飼育頭数は6,298頭となっており、「ミニチュア・ダックスフンド」と「ポメラニアン」は僅差となった。
しかし2024年になると「ミニチュア・ダックスフンド」の飼育頭数は6,422頭で2020年と同水準を維持した一方、「ポメラニアン」は飼育頭数が1,100頭増加し7,398頭となり、「ポメラニアン」が5位にランクインする結果となった。複数の芸能関係者がポメラニアンを飼育していることが公となっていることもあり、段々と人気が高まっているのかもしれない。
続いて猫のランキングでは、2020年にランクインしていた「アメリカン・ショートヘア」「ブリティッシュ・ショートヘア」が2024年にはランク外となり、代わって「ラグドール」と「ミヌエット」がランクインしている。「アメリカン・ショートヘア」と「ブリティッシュ・ショートヘア」はその名のとおり短毛種で、「ラグドール」と「ミヌエット」はどちらも長毛種であることから、ふわふわの豊かな被毛を持つ猫種を好む方が増えているのかもしれない。
「ラグドール」は穏やかで豊かな毛並みを持つやや大型の猫、「ミヌエット」は、豊かな被毛と短めの足で丸みのある猫で、どちらも愛らしい魅力的な猫種だ。
続いて、エキゾチックアニマル*4が対象となるアイペット損害保険のペット保険「うちの子キュート」*5へ加入し、契約が開始された小動物のランキングも発表した。
*4 犬・猫以外のペットとして飼育されている小型哺乳類、爬虫類、鳥などの小動物の総称
*5 2018年4月より販売開始したエキゾチックアニマルを対象とするペット保険。ペットショップ代理店限定商品
小動物部門:総合ランキング
飼育者に慣れやすく、ふれあいやすい小動物が上位となる傾向がみられた。1位となった「ジャンガリアンハムスター」は、ハムスターのなかでも人に慣れやすいといわれている。以下、2位に「ネザーランドドワーフ」、3位に「チンチラ」がランクインした。
<調査方法>
2024年1月1日~2024年12月31日にアイペットの保険に加入し、保険契約が開始された犬・猫・エキゾチックアニマル(小動物)の品種を集計
※ランキング表の( )内は昨年度の順位を表している
出典元:アイペット損害保険株式会社
構成/こじへい