
世界中で人気が高まっているランニング。これから始めるビギナーから上級ランナーまで、あらゆるレベルのランナーに対応するよう開発された「Suunto Run」が、2025年5月13日発売された。発売当日、フィンランド大使館で最新モデルのメディア向け発表会も開催された。
アウトドア愛好者に大人気の「SUUNTO」の魅力
「SUUNTO」について話す駐日フィンランド大使タンヤ・ヤースケライネン氏。
フィンランドの発明家トゥオマス・ヴォフロネン氏が、1936年に開発したフィールドコンパスからスタートした「SUUNTO」。
過酷なフィンランドの自然環境に耐えるだけでなく、精度においても優れているかことから、多くの冒険家やアスリートに愛用され、進化を続けているブランドだ。
フィンランド大使館での発表会には、駐日フィンランド大使タンヤ・ヤースケライネン氏が登壇し、ご自身と「SUUNTO」について話した。
通常、ブランドの歴史などは、その後登壇するブランド側のスタッフが説明することがほとんどだが、大使がブランドスタートの歴史を紹介。
さらに、駐日大使になることが決まった時に、何を準備すればいいかと側近にアドバイスを求めたところ
「いいコンパスといい時計があるといいと言われました。私自身もハイカーでもあるため、スペックを考え、SUUNTOを選びました。質がよく、デザインもよく、様々なオケージョンに使え、大変満足しています。」(タンヤ・ヤースケライネン大使)
実際に愛用し、快適さを感じていることが、その言葉から伝わってきた。お金をもらって言っているのではないというジョークも飛び出した。
SUUNTO Japan合同会社 カントリーマネージャーの西山和宏氏。
その後、改めて「SUUNTO Japan合同会社」のカントリーマネージャーである西山和弘氏から、「大使が話してくださったので、私が話すことがなくなりそうですが…。」と言いながら、ブランド名の由来や、新作の特徴の説明が行われた。
フィンランド語で方角を表す「SUUNTA」に由来して,進むべき方向という意味から「SUUNTO」と名付けられ、コンパスの針を液体に入れ針を安定させるなど、それまでになかったアイデアで深い海から高い山まで対応できるコンパスからスタートし、現在は、スマートウォッチやヘッドフォンも展開している。また、世界最高峰のトレイルランニングレース「UTMB」の公式テクニカルスポンサーでもある。
上級者まで網羅する「SUUNTO」のエントリーモデル
Suunto Run 直径:46mm 重量:36g 厚さ:11.5㎜ 防水性:50m 価格:43,890円(消費税込み)
今回発表された「Suunto Run」は、ランニングに特化した新モデルだ。日常的にジョギングを楽しむ人から、本格的なランナーまで、あらゆるレベルのランナーに対応するよう設計されているという。
初級者から購入しやすい価格で、ブランド史上最軽量の36g、ベロクロタイプのベルトを採用。カラーは4色で、サイズも2サイズあり、フィット感も抜群だ。何といっても、装着した瞬間の軽さに驚いた。
ベロクロで着脱も手軽でフィット感抜群。
ディスプレイは、1.32インチAMOLEDディスプレイを使用し、昼・夜ともに視認性を確保している。バッテリーは、デイリーモードで最大12日間、セーフモードでは40時間と長時間駆動で、バッテリー残量を気にすることなくランに集中できる。
どのモードでも視認性がいいディスプレイ。
アクティビティの記録やパフォーマンスの確認、心身の健康管理など、ランニングに欠かせない基本機能を網羅するほか、マラソンモード、トラックランニング、自分の目標ペースを設定しガイドするゴーストランナーといった専用機能も活用できる。
高精度のGNSSナビゲーション機能により、トレーニング後に走行ルートの確認のほか、オフラインでもルートをたどることができる。
また、ランニングに特化したモデルではあるが、サイクリング、ヨガ、筋力トレーニングなどを含む34種類のスポーツモードも搭載されているため、クロストレーニングを通じた総合的なフィットネスの向上もサポートしてくれる。
Suuntoアプリとの連携で、トレーニング内容やアクティビティレベル、リカバリー状況などの把握も可能だ。MP3音源の保存・再生機能にも対応し、スマホや音楽プレイヤーを持ち歩かずに、音楽を聴きながらランニングができる。現在、約300のアプリとの連携が可能だ。
着脱も簡単で、装着感もよく、軽量のため、装着していることを忘れそうな快適さで、ランニング時にあったらいいなと思う機能がぎゅっと詰め込まれた「Suunto Run」は、SUUNTO製の22㎜幅アクセサリーストラップにも対応しているため、カスタマイズも可能だ。
今まで、中級・上級向けのスペックが多く、自分にはオーバースペックではないかと二の足を踏んでいた人にもぴったりなのではないだろうか。発表会の会場で、さまざまな感想を耳にしたが、「この手のスポーツウォッチの中で、圧倒的にかっこいい」という声が聞こえてきた。睡眠トラッキングやリカバリー分析、新たに追加された呼吸アプリで、ストレスの管理までできるため、運動不足が気になる時のアドバイザーにもなってくれそうだ。
SUUNTO
https://apac.suunto.com/ja-jp
取材・文/林ゆり
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