
子どもの健やかな成長に欠かせない「自己肯定感」。では小学生の子どもがいる親世代は、子どもの自己肯定感を高めるためにどのようなことをしているのだろうか。
イー・ラーニング研究所は、小学生の子どもがいる親を対象に「自己肯定感と職業選択・キャリア形成の関係性に関する意識調査」を実施した。
9割以上の親が子どもの成長やキャリア形成において、自己肯定感が重要だと考えている
子どもを持つ親に「あなた自身は日常生活で「自己肯定感」を意識することはありますか<SA>」と尋ねたところ、「とてもある」(107)「少しある」(172)を合わせて約7割が意識した経験があると回答した。
また、「あなた自身のこれまでのキャリアで、自己肯定感はどのくらい影響を与えたと感じますか<SA>」と尋ねたところ、「非常に大きな影響があった」(94)「ある程度影響があった」(155)「少し影響があった」(46)の回答を合わせて8割以上が、自己肯定感はキャリアに影響を与えていると感じていることが判明。
このような背景のもと、「職場での昇進・昇格などの社会での評価において、自己肯定感はどの程度影響があると感じますか<MA>」と尋ねてみると、こちらも「非常に大きな影響がある」(101)「ある程度影響がある」(159)「少し影響がある」(47)の回答を合わせて8割以上が少なからず職場での評価において、自己肯定感が影響を与えていると感じていることがわかった。
子どもを持つ親に「子どもの成長やキャリア形成において、自己肯定感を高めることは重要であると思いますか<SA>」と質問したところ、9割以上が「重要であると思う」(335)と回答。
また、「子どもの自己肯定感を高めることは将来のキャリアにおいてどのように役立つと思いますか<MA>」という問いに対しては、「困難な状況でも前向きに解決策を見出すことができる」(272)との回答が最も多く、次いで「自分自身を過小評価せずに前向きに物事を考えられる」(266)との回答が多く挙がり、いずれも7割以上となった。
また、「子どもが職業を選ぶ際、自己肯定感はどのような役割を果たすと思いますか<MA>」と尋ねると、「自分の強みや興味のあることを理解し、最適な職業を選びやすくなる」(279)と回答した人が最も多く、次に「挑戦することへの不安が減り、自己成長を意識しやすくなる」(272) との回答が多く集まっていた。
これらから、多くの親は将来のために子どもに自己肯定感を身に付けてほしいと考えていることが推察される。
子どもが自己肯定感を育てるために「成功体験」や「肯定的」な意見を受けることが重要と考える親が多数
子どもを持つ親に「自己肯定感はどのように高めることが重要であると感じますか<MA>」と伺ったところ、7割以上が「成功体験の積み重ね」(269)と回答し最も多い結果に。次いで「周囲から肯定的なフィードバックを受ける」(214)の回答が約6割と多く挙がった。
また、「今後、子どもの自己肯定感を高めるために、どのようなサポートをしていけば良いと思いますか<MA>」という問いに対しては、「子どもに自主的な意思決定を促す」(262)「ポジティブなフィードバックを積極的に伝える」(257)という回答が多く、いずれも7割以上となっている。
このことから、子どもどもたちの自己肯定感を育てていくために、子どもに多くの経験を積ませ、成功体験を与えていきたいと考える親が多いことが伺える。
調査概要
「自己肯定感と職業選択・キャリア形成の関係性に関する意識調査」
調査方法:紙回答
調査期間:2025年3月5日(水)~2025年3月28日(金)
調査対象:小学生の子どもを持つ親、親族に子どもがいる方 計364人
※イー・ラーニング研究所調べ
構成/Ara