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誤解されやすい人が信頼される人になるためのヒント

2025.05.21

職場で誤解されやすい人の特徴として、主語や目的を省く話し方、感情が外に出にくい、自己開示が少ない、言い訳しない主義、相手の視点に立つのが苦手などがあります。誤解を減らすためには、主語・背景・目的をセットで話し、感情を見える化し、補足フレーズを用意することが重要です。

職場で、「ちゃんと説明したのに伝わっていない」「無愛想って思われたかも……」「なぜか人間関係がギクシャクする」。そんなふうに感じたことはありませんか? 真面目にやっているだけなのに、「冷たい」「壁がある」と思われてしまう。そんな経験がある方は、もしかすると「誤解されやすい人」かもしれません。

今回は、「誤解されやすい人」の特徴と心理的な背景、そして誤解を減らすために今日からできる伝え方の工夫を紹介します。ほんの少し意識を変えるだけで、職場での信頼が自然と育つヒントになるはずですよ。

誤解されやすい人のあるある特徴

誤解されやすい人には、実は共通する行動パターンや思考のクセがあります。本人には悪気がなくても、相手に違う印象を与えてしまいがち。そんなすれ違いが重なることで、気づかないうちに人間関係がこじれてしまうこともあるのです。

(1) 主語や目的を省いてしまう話し方

「これ、やっておきました」「資料、送っておきました」など報告がざっくりしすぎると、受け手は「なぜ?」「何のために?」と戸惑ってしまいます。たとえば、上司に「送っておきました」とだけ伝えたら「え?何を?」と驚かれた経験はありませんか? 善意で動いても、背景が伝わらなければ誤解されやすい人と思われてしまうこともあるのです。

(2) 感情が外に出にくい

表情や相づち、リアクションが少ないと、周囲からは「冷たい人」「怒っているのかな?」と受け取られることがあります。特に真剣な話のときほど無表情になってしまう人は、本人の中では「しっかり聞いている」つもりでも、相手には誤解されやすい人として映ってしまうのです。

(3) 自己開示が少ない

「自分のことを話すのは照れくさい」「あまりしゃべらない方が楽」と思っていると、相手からは壁があると感じられ、距離をとられてしまうことも。誤解されやすい人の多くが、自分を守るために無意識のうちに心を閉ざしてしまっているケースがあります。

(4) 言い訳しない主義が裏目に出る

「言い訳っぽく聞こえるかもしれないから説明は控えよう」と配慮したつもりが、「なんで黙ってるの?」「何か後ろめたいことがあるのでは?」といった、逆の意味で誤解されてしまうことがあります。説明しないことが、かえって信頼を遠ざける原因になることもあるのです。

(5) 相手の視点に立つのが苦手

自分では「普通」に伝えているつもりでも、相手がどう受け取るかを想像することが苦手だと、すれ違いが起きやすくなります。特に、誤解されやすい人は、伝えたあとの反応を想像するのが難しく、無自覚のまま誤解を生み出してしまう傾向があります。

印象のズレは、相手との前提が違うだけ

誤解は「性格のせい」ではありません。ただ、伝え方のクセが相手の受け取り方とズレているだけ。そのズレを意識し始めることが、すれ違いを減らす第一歩になります。

誤解は、「性格の問題」や「根本的な性格の不一致」と決めつける必要はありません。多くの場合、ただ、伝え方と受け取り方の前提がズレているだけなのです。たとえば、自分の中では「誠実に対応している」と思っている行動でも、相手から見ると「冷たく見える」「壁を感じる」と映ってしまうことがあります。

こうした印象のズレは、少しずつ丁寧に埋めていくことができます。つまり、誤解されやすい人だからといってあきらめる必要はまったくないのです。大切なのは、「どう伝えるか」「どう見えているか」に一度目を向けてみること。それだけで人間関係がぐっとラクになるはずですよ。

誤解されないための【伝え方のコツ】

ここからは、職場などでの誤解を減らすために、すぐに実践できる伝え方のコツをご紹介します。小さな工夫で、あなたの魅力が自然と伝わるようになります。

(1)「主語・背景・目的」をセットで話す

たとえば、「資料を送りました」ではなく、「A社の急ぎの案件が入ったので、先に資料を送っておきました」と伝えるだけで、相手の安心感はまるで違います。誤解されやすい人ほど、言葉を省略しすぎるクセがあるため、できるだけ丁寧に背景を共有しましょう。

(2) 感情を見える化する

「わかりました」だけではなく、「助かりました!ありがとうございます」と気持ちを添えるだけで、印象はぐっと柔らかくなります。言葉遣いや表情に感情をのせることは、誤解されやすい人にとって、誤解を防ぐための大切なスキルです。

(3) 誤解を解く補足フレーズを用意する

自分の発言に不安を感じたときは、「言い方が分かりづらかったかもしれません。少し補足させてもらってもいいですか?」などの一言を加えると、相手の受け取り方が変わります。誤解を放置しない姿勢が、信頼を積み上げる第一歩になります。

あなたの本当の魅力が伝わるように

誤解されやすい人は、決して不誠実でも冷たい人でもありません。むしろ、丁寧で真面目で優しい人が多いのです。けれども、その魅力が相手に伝わらないまま、すれ違ってしまうことがあるのは本当にもったいないなと思います。

少しだけ話し方を変えてみたり、ひとこと気持ちを添えてみたり。そんな小さな工夫で、伝わり方はゆっくりと変わっていきます。完璧じゃなくて大丈夫。ちょっとずつでも、「ちゃんと伝わった」と感じられる瞬間が増えたら、それだけで人との関係は、ずっとラクに感じられるようになりますよ。

文/高見 綾
心理カウンセラー|“質上げ女子”のお悩み相談。カウンセラー養成コースで豊富な臨床経験を積み、心の世界で学んだことを現実に活かすアプローチに高い評価をいただく。相談数4千超。著書は『ゆずらない力』(すばる舎)。

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