
ソニーは、アーティストの意図を再現する高品位な音楽体験を届ける取り組みとして、著名な音楽制作スタジオのサウンドエンジニアと商品共創を実施。
新開発の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3」を搭載することで、世界最高クラス(※1)のノイズキャンセリング性能を実現したワイヤレスヘッドホン『WH-1000XM6』を2025年5月30日より発売を開始する。
※1 2025年3月1日ソニー調べ。IEC基準に則る。ヘッドバンド型ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン市場において。
価格はオープン価格。ソニーストア直販価格は5万9400 円(税込)。主な特徴は以下のとおり。
著名なサウンドエンジニアと共創した音質
世界的に著名な音楽制作スタジオであるSterling Sound、Battery Studios、Coast Masteringのサウンドエンジニアと製品テストを実施。音質の調整が共同で行なわれた。
参加したのは、アリアナ・グランデや宇多田ヒカルの楽曲を手掛けたランディ・メリル(Sterling Sound)、リアーナやBLACKPINKの楽曲を手掛けたクリス・ゲーリンジャー(Sterling Sound)、ボブ・ディランやジェームス・ブラウンの楽曲を手掛けたマイク・ピアセンティーニ (Battery Studios)、そして、アリシア・キーズの楽曲やスター・ウォーズのサウンドトラック(エピソード4,5,6)を手掛けたマイケル・ロマノフスキ(Coast Mastering)の4名。この世界的なサウンドエンジニアが音質の調整に携わった。
<Sterling Sound:マスタリングエンジニア クリス・ゲーリンジャー氏のコメント>
『WH-1000XM6』には圧倒されました。このヘッドホンは低音を忠実に再現し、単に「耳で聴く」のではなく、「身体で音楽を感じる」体験です。このような体験ができるヘッドホンは、今までありませんでした。より音楽との距離が近くなり、音楽に没入し、その中を泳いでいるような感覚です。『WH-1000XM6』は素晴らしいの一言です。
<Battery Studios:マスタリングエンジニア マイク・ピアセンティーニ氏のコメント>
私たちマスタリングエンジニアは、アーティストやプロデューサーの思いをサウンドで表現するために、膨大な時間を費やし、試行錯誤を重ねています。ソニーはアーティストとリスナーの架け橋となる役割を果たしていて、特に『WH-1000XM6』では究極の音楽体験を楽しめます。アーティストやエンジニアが込めたひとつひとつの感情や思いを感じてもらえると思います。
■高音質を支える基幹技術
新開発の先読み型ノイズシェーパー技術を搭載した「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3」によって、D/A変換における量子化ノイズを先読みして最適化。これにより、急しゅんな音の立ち上がりに対する応答性を高め、音の歪みを低減し、より鮮明でスピード感のある音質を実現している。
さらに、カーボンファイバーコンポジット素材を使用した高剛性なドーム部と、穴を設けたボイスコイルボビン構造を採用した専用設計ドライバーユニットを搭載しており、ボーカルや高音域の再現性を高め、より自然でクリアな音質で音楽を再生。
加えて、ソニー独自の信号処理と360立体音響技術を使った「360 Upmix for Cinema」機能を備えている。これによってスマートフォン等で視聴する映画や動画のステレオ信号をリアルタイムに解析して立体音響化。映画館の響きや迫力のある低音を再現することで、映画館で視聴しているような体験を提供する。
さらに進化した世界最高クラス※1のノイズキャンセリング性能
『WH-1000XM5』で搭載していた「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」の約7倍の信号処理能力を有する「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3」を搭載。
マイクのイメージ
また、『WH-1000XM5』比1.5倍となる12個のマイクを搭載してノイズを収音、プロセッサーによってノイズを打ち消す逆位相の音を高精度に生成することで、世界最高クラス(※1)のノイズキャンセリング性能を実現した。
※1 2025年3月1日ソニー調べ。IEC基準に則る。ヘッドバンド型ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン市場において。
加えて、外部の騒音やヘッドホンの装着状況、気圧などの環境に合わせて常に自動でノイズキャンセリングの特性を最適化する「アダプティブNCオプティマイザー」も装備している。
さらに、専用設計ドライバーユニットに使用する柔らかいエッジ部が低音域の感度を高め、より高い精度で低音域のノイズを除去するという。
■AIを活用したビームフォーミング技術による高い通話品質
6つのマイクとAIアルゴリズムの組み合わせにより口元への指向性を高めるAIビームフォーミング技術を搭載しており、ユーザーの声とそれ以外の環境ノイズを分離する。この効果によって、騒がしい場所でも快適に会話を楽しめる。
また、本体側面のNC/AMBボタンを2回押すことで、マイクのミュートのオン・オフを切り替える(※2)ことができる。
※2 「Sony | Sound Connect」アプリから機能を有効にすることで使用可能。スマートフォン等の再生機のマイクではなく、ヘッドホン本体のマイクのオン・オフを切り替える。
■心地よい装着感と安定性を実現したデザイン
ヘッドバンドを幅の広いデザインにすることで頭頂部への負担を軽減するとともに、イヤパッドに伸縮性のある柔らかな素材を使用して頭部の形状に柔軟に追従させることで、締め付け感が少なく、同時に高い装着性と遮音性も実現している。
本体の収納イメージ
また、精密な設計と高度な金属加工技術を組み合わせることで、洗練されたデザインと堅牢性を兼ね備えた折りたたみ機構を可能にした。マグネット式の開閉のしやすいコンパクトなケースに収納することで持ち運びにも便利だ。
さらに、無段階スライダーを採用したヘッドバンドや、ハウジングのフィッティング調整機構の内蔵化により、装着時のデザイン性も高めている。
WH-1000XM6の主な仕様
型式/密閉型
ドライバーユニット/30mm
感度/103 dB/mW (有線接続時、POWER ON 時), 102 dB/mW (有線接続時、POWER OFF 時)
マグネット/ネオジム
再生周波数帯域/4Hz〜40kHz (JEITA)
通信方式/Bluetooth標準規格 Version5.3
出力/Bluetooth標準規格 Power Class 1
最大通信距離/約10m
対応Bluetoothプロファイル/A2DP、AVRCP、HFP、HSP、TMAP、PBP
対応コーデック/SBC、AAC、LDAC、LC3
コード長/約 1.2 m
コードタイプ/片出し(着脱式)
入力プラグ/金メッキL型ステレオミニプラグ
質量/約254g(コード含まず)
本体カラー/(B)ブラック、( S)プラチナシルバー
関連情報
https://www.sony.jp/headphone/products/WH-1000XM6/
構成/清水眞希