
2025年5月30日、シャークニンジャ合同会社はアメリカで圧倒的なシェアを誇る小型キッチン家電ブランド「Ninja」から新商品「Ninja Stealth iQ(ステルス アイキュー)ミキサー」「Ninja Blast Max(ブラストマックス)コードレスミキサー」を発売。2024年2月に日本に上陸した話題ブランドの新製品ということで期待が高まる。
本稿では、14日に発売に先駆け行われた発表会の模様をレポートし、ミキサーユーザーの「わがままなニーズ」を満たす新製品の概要や魅力に迫っていく。
ワンタッチでシェフクオリティを実現する「Ninja Stealth iQ」
「Ninja Stealth iQミキサー」3万9600円
「Ninja Stealth iQ(ステルス アイキュー)ミキサー」は「Ninja」シリーズ従来のパワフルさ、ブランド独自の食材の自動検知機能「BlendSense テクノロジー」、そして3段階の仕上がり調整機能が魅力。
まず、シリーズの持ち味と言えるスタイリッシュな見た目に反するパワフルさについては800WのハイパワーBLDCモーターの搭載、そして独自のブレード技術による強靱な8枚刃によって実現され、大量の食材、水分量が少ないレシピでも停まることなくなめらかに仕上げる。またハイパワーなミキサーにおいて気になりがちな騒音についても、昨年発売の「Ninja Twisti(ツイスティー)」と比較して改善されているという。
そして新製品の推しポイントとも言えるのが、食材の自動検知機能「BlendSense テクノロジー」である。食材の種類、状態に合わせた回転速度やかくはん時間の調整というユーザ-にとってハードルの高い工程を担ってくれる。使用者の料理経験値にかかわらず最適なかくはんプログラムを自動で選択してくれるので、誰でも簡単にハイクオリティな仕上がりを実現できる。
推しポイントの「BlendSenseテクノロジー」について。ワンタッチで最適の仕上がりを実現。
加えて、「標準」モードからダイアルを回せば、素材感を残した仕上がりになる「ROUGH(ラフ)」とよりなめらかな仕上がりになる「SMOOTH(スムース)」に調整することも可能で、自分好みの食感を楽しむことも。同じかくはん時間で、回転の速度や緩急によって仕上がりに差をつける。
「Ninja」シリーズ従来の強みを活かしながら、よりクオリティの高い料理を実現してくれる本製品は「手軽にちゃんとしたものをつくりたい」というユーザーのわがままなニーズをしっかりと満たしてくれるだろう。
試食品として提供されたサーモンのテリーヌ。ふんわりとした食感に仕上がっていた。
パワフルなモーターと大容量が魅力の「Blast Max」
「Ninja Blast Max(ブラストマックス)コードレスミキサー」1万4960円
第1弾製品「Ninja Blast(ブラスト)」からさらなる進化を遂げたのが、本体を回すだけで簡単に取り外し可能な「Twist&Go」を謳う「Ninja Blast Max(ブラストマックス)コードレスミキサー」。容量が470mlから530mlに拡大したことに加え、パワフルさと手軽さが進化した。
まず、ステンレスの6枚刃が8枚刃になり、モーターも強化。角氷や冷凍フルーツもしっかりと砕いてくれる。もちろんコードレスはそのままに、しかしワンタッチでボトルが取り外し可能なため、ボトルからそのまま飲むこともでき手軽に持ち運べるのも嬉しいポイントだ。
さらに「Auto-iQプログラム」というこちらも独自の機能が搭載され、3つのプログラムそれぞれに最適なかくはんパターンが設定されている。「Blend(ブレンド)モード」「Smoothie(スムージー)モード」「Crush(クラッシュ)モード」があり、好みの仕上がりを実現してくれる。コードレスミキサーにこの機能を搭載するのは初の試みであり、まさにプレゼンターの「いつでも、どこでも、何でも」という表現がぴったりの製品であった。
「Ninja Blast Max(ブラストマックス)コードレスミキサー」について
ミキサーとしてはコンパクトでスタイリッシュなビジュアル
わがままニーズを追求
ミキサーを利用する時、ユーザーが思い浮かべることはなんだろうか。「洗うのが面倒」「コードが邪魔、かさばる」ということが想像されるが、それらを全て解決するのは容易ではないはずだ。そんな中「Ninja」シリーズには、ユーザーのある種わがままなニーズを追求する姿勢が感じられた。例えば「Ninja Blast Max」では刃の部分がボトルに内蔵されていてバッテリー部分とは分離できるため、気にせず水洗いができる。また2製品ともパワフルさとスタイリッシュなデザイン性が両立されており、「ミキサーだから仕方ない」というユーザーの諦めの一歩先をいく機能やデザインが印象的だ。
また、ミキサーはビギナーからシェフまで幅広い料理レベルのユーザーに用いられる家電であり、初心者であればあるほど家電に対して「わがまま」になるような気がする。単に高い性能を求めるというよりは、より手軽に美味しいものを作りたいといったニーズが感じられ、今回の新商品はまさにそんなユーザーにぴったりなのではないか。
アメリカでの知見や実績を武器に、消費者のたまにわがままなニーズを追い続けるシャークニンジャのこれからに目が離せない。
取材・文/中村誉子