
東京工科大学では、2025年度の新入生を対象に、SNSなどコミュニケーションツールの利用状況などに関するアンケート調査を実施。連絡手段はLINEが11年間連続の首位、InstagramのDMも半数を超えるなど、結果をグラフにまとめて発表した。
本稿では同学リリースをベースに、その概要をお伝えする。
Instagramが10年連続増の8割超、Xを上回り初の2位
SNS利用率では、LINE(99.3%)が2014年の調査開始以来11年連続でトップとなった。一方、Instagram(3.0ポイント増82.6%)は10年連続増の8割超となり、X(旧Twitter)を上回り初の2位にランクイン。
Instagramは、女子(91.6%)は2022年以降9割超で横ばいに対して男子(4.0ポイント増75.5%)は伸び続けており、男女差が縮小している。X(2.7ポイント減78.2%)は3年連続で微減となり、10年ぶりに8割を下回った。
■TiKTokは6年連続増で約半数に。初調査BeReal.は女子の半数近く利用
6年連続増のTiKTok(2.5ポイント増48.5%)は、女子(64.8%)が男子の約1.8倍となっている。初めて調査したBeReal.(34.4%)は、女子(47.7%)が男子の約2倍となる半数近くが利用しており、若い世代での人気を裏付ける結果となった。
またDiscord(41.9%)は男子(57.1%)が女子の約2.5倍、Pinterest(24.4%)は女子(41.0%)が男子の約3.7倍の利用率となっている。
■連絡手段はLINEが11年間トップ。InstagramのDMが半数超に
利用率と共に連絡手段でもLINE(98.3%)が11年間トップ。続いてInstagramのDM(3.3ポイント増51.3%)が初めて半数超となった。3位のDiscord(23.9%)は男子(2.6ポイント増33.9%)が女子の約3倍となっている。
XのDM(1.2ポイント減12.6%)は3年連続で減少、キャリアメール(0.2ポイント増13.2%)はこれをわずかに上回った。
[1]現在利用しているSNS(全体/複数回答)
[2]現在利用しているSNS(男女別/複数回答)
[3]普段、家族や友人との連絡に使っているもの(全体/複数回答) (※1)
※1 2014年~2018年は「普段、メッセージのやりとりで友人との連絡方法に使っているもの」として質問
[4]普段、家族や友人との連絡に使っているもの(男女別/複数回答)
YouTube、Amazonプライム・ビデオ、Netflixなど横ばい。TVerは6年連続増
動画サービスは、YouTube(98.6%)が2019年以降連続で95%以上をキープ。2位のAmazonプライム・ビデオ(0.4ポイント増46.1%)、3位のAbema(0.5ポイント減29.8%)、4位のNetflix(1.7ポイント増28.9%)はいずれも横ばいだった。
6年連続増のTVer(1.8ポイント増28.6%)は、これらに並ぶ水準に達した。
[5]現在利用している動画配信サービス(全体/複数回答)
※1 2016年〜2018年は「現在利用しているSNSや動画サイト・チャンネル」の項目にて質問
[6]現在利用している動画配信サービス(男女別/複数回答)
※カッコ内は前年比
■iPhone利用率は約8割の高水準維持だが2年連続減少傾向
iPhone利用率(1.6ポイント減78.0%)は約8割の高水準を維持する一方、昨年から2年連続の微減となった。
iPhone以外(1.5ポイント増21.9%)は同微増傾向となっている。
[7]現在、主に使用している携帯電話(全体/単⼀・複数回答)(※1)
※1 2014年~2016年は「ご自身用に所有している機器」として複数回答、 2014年~2016年は「携帯電話(スマートフォン以外)」の表記で確認、2017年以降は単一回答で確認
■PayPay利用が3年間で2.3倍の約7割に、電子マネー普及進む
電子マネーの利用率ではPayPay(8.7ポイント増69.0%)が3年間で約2.3倍となる約7割に到達。他サービスに比べ大きく伸長している。また全体でも96.8%が電子マネーを利用していることがわかった。
[8]段利用している電子マネー(全体/複数回答)
調査概要
調査日/2025年4⽉1⽇〜4⽉24⽇
調査対象/2025年度の東京⼯科⼤学新⼊⽣(⼋王⼦キャンパス、蒲⽥キャンパス)
サンプル数/1589人(回答率85.8%)
調査方法/Moodleによるオンラインアンケート
※2014年〜2019年は対⾯記⼊⽅式
構成/清水眞希