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6年ぶりの大刷新!究極の白を追求したパナソニック・ビエラの最新モデル「Z95B」の進化

2025.06.01

5月8日、パナソニックは「ビジュアル・サウンド新製品シークレット体験セッション」をメディア向けに開催した。この体験会には、4Kテレビ「ビエラ」のフラグシップモデルや、設置の自由度が高い液晶テレビ「くらしスタイル」シリーズ、ゲーミングネックスピーカーの新モデルが登場。画質・音質の向上に加え、新機能の搭載など、従来機から大きな進化を遂げた製品が並んだ。

本稿では、そこで体験した新製品のインプレッションをレポートする。これらの製品がライフスタイルをどのように変革するのか、実感いただきたい。

画質と音質を追求した、ビエラの新たなフラグシップ

体験会のプレゼンテーションに登壇したパナソニックの金澤貞善氏によると、コロナ禍によるおうち時間の増加で需要が拡大したテレビ市場は、その後も安定して推移しているという。注目すべきは、出荷台数の約4割が50V型以上の大画面であること、そしてテレビのネット接続率が83%に達し、VODサービスの利用率も60%と高い水準になっていることだ。

こうした市場動向を受け、パナソニックは2024年からテレビにAmazon Fire TVを搭載。2025年の新モデルでは、テレビの本質機能である画質・音質の進化、新たなくらし空間の提案、コンテンツとの連携強化という、3つの方向性で製品開発を進めてきた。

なかでも、画質・音質を最大限に追求したのが、6年ぶりにフルモデルチェンジしたビエラの有機ELフラッグシップモデル「Z95B」だ。本機には、新世代有機ELパネル「プライマリーRGBタンデム」を搭載。従来の3層構造(青、黄、青)だった発光層が、赤、濃青、緑、濃青という4層構造に進化。パネルの発光効率の改善による輝度向上と、光の純度アップによる広色域化を実現している。

Z95Bシリーズ。65V型、55V型の2サイズをラインナップする

実機を従来機と見比べると、その違いは歴然としていた。特に白の表現力が際立っており、従来機や他社の競合製品とともに並べられた展示では明らかな違いが感じられた。また暗いシーンでの表現力も秀逸。他社のミニLEDテレビでは暗部が潰れてしまうような場面でも、Z95Bは細部まで鮮明に描写できていた。一般的に、ミニLEDテレビは有機ELテレビより明るいはずだが、Z95Bはそれを感じさせない実力を持っている。

新開発のパネル空冷技術「サーマルフロー」も特筆に値する。これはレーシングカーの設計にも活用されるエアロダイナミクスの考え方を放熱設計に応用したもので、テレビ本体内の空気の流れを最適化し、放熱性能を高めている。こうした地道な熱対策が、有機ELパネルの発光性能を最大限に引き出すのだ。

サーマルフローのデモ。下部の吸気口から吸った煙を、上部の排気口から排出している。テレビ本体内での乱流の発生を防ぐことで、より高効率な放熱が実現した

音響面では、上向き・横向き・前向きのスピーカーとウーハーを組み合わせた「360立体音響サウンドシステム+」を搭載。65V型モデルでは最大出力が170Wに達し、音の立体感や迫力が向上している。筆者の体感では、従来機と比べて音の生々しさが増しているような印象を受けた。

背面をオールフラットなデザインにしたことで、スピーカー設置の自由度が向上。サラウンド感を高めることに成功した

また有機ELモデルには、普及機にあたる「Z90B」も新たに登場した。こちらは、従来下向きに設置されていたスピーカーを前向きに変更。下向きのスピーカーでは床やテレビ台に音が反射してから耳に入るため、鮮明度が落ちてしまう。だが、前向きのスピーカーからは、音がダイレクトに耳まで届く。さらに背面のウーファーの出力を20Wから30Wにパワーアップし、低音の迫力も向上した。筆者は従来機との比較体験をしたが、音の鮮明度・パワーともに、顕著な差があった。

Z90Bシリーズ。サイズは65V型、55V型、48V型、42V型の4種だ。全面下部のスペースに、スピーカーが搭載されている

液晶の最上位モデル「W95B」は、ミニLEDバックライトの数を従来比約2.5倍に細分化。新製品では、必要な部分のバックライトだけを正確に点灯させることで、コントラスト感のある映像表現を実現している。筆者の目では、黒の表現の深さが有機ELに迫るレベルになり、被写体の輪郭をくっきりと映せているように感じられた。

左が従来機で右がW95B。陰影の鮮明度が向上しているのが見てとれる

インテリア志向をさらに強めた「くらしスタイル」シリーズの進化

2021年に発売され、30~40代を中心に人気を集める液晶テレビ「くらしスタイル」シリーズにも新モデルが登場した。本シリーズには床に置いて使う「レイアウトフリーテレビ」と、壁掛け式の「ウォールフィットテレビ」の2種類があるが、いずれもチューナーとテレビを無線接続できるため、アンテナ線の位置に縛られない設置が可能。モニター周りがスッキリした、美しいデザインが特徴だ。

最大の進化点は、チューナーへのHDMI入力を可能にする「Wireless Connect」の搭載。つまり、チューナーを介して、レコーダーやゲーム機、セットアップボックスといった機器を、無線でテレビに接続できるのだ。

レイアウトフリーテレビの新モデル「TH43-LF2L」。HDMI端子を搭載したチューナーと無線接続ができる。ワイヤレスでも画質は4Kだ

くらしスタイルシリーズはインテリア性の高さがウリだが、レコーダーやゲーム機を繋ぐと配線が増えてしまい、せっかくの外見が損なわれる。しかしこれらを無線接続できるようになったことで、洗練されたデザインの魅力が最大化された。

TH43-LF2Lのチューナー。左脇に置いたゲーム機からHDMIで映像と音声を入力し、テレビへ転送している

Wireless Connectには、「画質優先モード」と低遅延の「操作感優先モード」があり、ゲームの場合は後者での使用がおすすめだ。筆者が体験会でゲームを試遊したところ、遅延はあるものの、実用の範囲内であった。ただし、アクションゲームをするにはストレスを感じそうだ。

リモコンを介して、画質優先モードと操作感優先モードを切り替えられる。パナソニックのスタッフによると、どちらのモードでも解像度やフレームレートは変わらないが、無線転送時の圧縮方式が異なるため、映り方に違いが出るという

またデザインの面では、レイアウトフリーテレビに新色の「マットダークグレー」が追加された。最新のインテリアのトレンドである、グレー系の人気上昇に対応したものだ。

さらに、従来は55V型のみだったウォールフィットテレビには、さらに大きい65V型が追加された。パナソニックによると、国内で売れた壁掛け・壁寄せのテレビのうち、65V型以上の大きさのものが占める割合は23%にも及ぶという。65V型の登場により、時代のニーズに応えられるようになった。

ウォールフィットテレビは、55V型に加え、65V型が登場。この10インチは小さくない差だ

ゲーミングネックスピーカーはシアター利用のニーズに対応

体験会では、テレビに加え、ゲーミングネックスピーカー「SOUND SLAYER」の新モデル「SC-GNW30」も紹介された。2023年秋に発売された従来モデルは、ネックスピーカーでありながらヘッドホンに負けないほどの音質・迫力を備えているという独自性が支持され、ヒット商品になった。その一方で、ゲームに求められる遅延の少なさを重視したがために、ゲーム機やテレビ、PCに繋ぐ送信機がUSB接続にしか対応していなかった。

SC-GNW30。左奥の送信機をPCやゲーム機、テレビなどと接続し、ネックスピーカーに音声を無線転送する

しかし、パナソニックが行った調査によって、「サラウンドネックスピーカーを使いたい人の大半がゲーム以外も楽しみたい」というニーズが判明。特に、映画、音楽ライブ、アニメ、ドラマといったコンテンツで使いたいという声が集まった。

これに応える新製品SC-GNW30は、ウリである音質は維持しつつ、HDMI入力、HDMI(ARC)出力、Bluetooth接続といった多様な接続方法に対応。PCアプリもWindowsに加えてmacOSにも対応し、2台目接続機能も追加された。この進化により、使い方の幅が一気に拡大。「昼間はスピーカーから鳴らしていた音を、夜間はネックスピーカーで聞く」といった使い分けや、2人でネックスピーカーを同時に使って同じ音を聴くことも可能になった。

送信機からの2台同時接続にも新たに対応。従来機との同時使用もできる。なお、SC-GNW30とは別に、従来機のアップグレードモデル・SC-GNW10Sもラインナップされているが、こちらはHDMI接続には対応していない

実機を試した印象としては、首に掛けるだけで立体的なサラウンド音響が楽しめる手軽さと、耳を塞がないことによる開放感という従来機の魅力はそのまま。接続方法が増えたことで使い勝手が大きく向上した一方で、遅延の拡大も感じない。2つあるHDMI端子のうちひとつはARC接続に対応しているので、ゲーム機などから本機にHDMIで映像と音声を出力し、本機からテレビに映像だけ送ることもできる。機能面で、順当な進化を遂げたといえよう。

送信機にHDMIが装備された。テレビと繋げば、2.0chのテレビ音声を4.0chのような擬似サラウンドで鳴らすこともできる

製品の本質を追求しつつ、時代のニーズに応える

今回の新製品、特にテレビは、多様化するユーザーのニーズを広くカバーするラインナップとなっている。圧倒的な映像美と音響体験を追求するためのビエラのフラグシップから、インテリア性をさらに高めたくらしスタイルシリーズ。Fire TVが搭載されたパナソニックのテレビは、VOD視聴がメインというユーザーにも刺さるものとなっている。またゲーミングスピーカーのニューモデルも、ユーザーの声を反映して開発されたものだ。

どの新製品からも、消費者のニーズに寄り添うパナソニックの姿勢が感じられた。これらのアイテムは、多くのユーザーのこだわりを広く満たすものとなりそうだ。

■価格一覧

以下、すべて市場想定価格。

4K有機ELテレビ>

65Z95B53万円前後
55Z95B38万円前後
65Z90B41万円前後
55Z90B29万円前後
48Z90B27万円前後
42Z90B26万円前後

4K液晶テレビ>

75W95B38万円前後
65W95B30万円前後
55W95B24万円前後
65W90B24万円前後
55W90B20万円前後
50W90B17万円前後
43W90B16万円前後
50W80B15万円前後
43W80B13万円前後

<ゲーミングネックスピーカー>

GNW3040,000円前後
GNW10S30,000円前後

<レイアウトフリーテレビ>

TH-43LF2:21万円前後
TH-43LF2L:17万円前後
TH-43LF2L-H:18万円前後

<ウォールフィットテレビ>

TH-65LW2:48万円前後
TH-55LW2:38万円前後
TH-55LW2L:32万円前後

文/畑野壮太

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