
今や私たちの生活に身近なものとなっている生成AI。2022年11月にChatGPTがリリースされたのを皮切りに、GeminiやCopilotなど、様々な生成AIサービスが登場しているが、実際のところ、多くの人は生成AIの存在をいつ知ったのだろうか?
NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所はこのほど、全国の15歳~69歳男女を対象に「生成AIの利用意識・行動」に関する実態調査を実施し、7527の有効回答を得た。
1. ChatGPTのリリース以降に生成AIを知った人が多く、男性のほうが知った時期が1年早い傾向
生成AIを「詳しく知っている(人に説明できるレベル)」「ある程度知っている」と回答した3551名を対象に、生成AIの認知時期について調べた。その結果、ChatGPTがリリースされた翌年(2023年)、翌々年(2024年)に生成AIを知った割合が最も高く、それぞれ36%であることがわかった。また、性年代で比較した場合、どの年代においても、男性のほうが2021年以前から2023年にかけて知った割合が高く、そのピーク(2023年)は女性よりも1年早い傾向にあることがわかった。さらに、男性のほうが認知率が高い傾向にあった。
図1.生成AIの認知時期(性年代別)
[調査対象:全国・15歳~69歳男女・n=3551]
2. 多くの職業において、生成AIを知った時期のピークは「2023年」
次に生成AIの認知時期について職業別に比較を行った。その結果、多くの職業において、知った時期のピークはChatGPTがリリースされた翌年(2023年)であることがわかった。「パート・アルバイト」「高校生」「専業主婦・主夫」については、そのピークが1年遅く2024年であることがわかった。
図2-1. 生成AIの認知時期(職業別)
[調査対象:全国・15歳~69歳男女・n=3551]
また、職業別の生成AIの認知率については、知っている割合が最も高いのは「高校性」で77%、次いで「専門学校生・短大生・大学生・大学院生」が74%、「教職員」が65%であることがわかった。一方、知っている割合が最も低いのは「専業主婦・主夫」で30%であることがわかった。
図2-2. 生成AIの認知率(職業別)
[調査対象:全国・15歳~69歳男女・n=7527]
<調査概要 ―「出所:2025年 生成AI利用意識・行動調査」―>
調査方法:Web
調査対象:全国・15歳~69歳男女
有効回答数:7527(抽出条件により変わる)
サンプリング:QUOTA SAMPLING 性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期:2025年2月
出典元:NTTドコモ モバイル社会研究所
構成/こじへい