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こんにちは。
弁護士の林 孝匡です。
宇宙イチわかりやすい法律解説を目指しています。
本日は、イケナイ恋の事件です。
(東京地裁 R3.10.21)
妻が、サッカークラブの男性コーチと恋に落ちたんです。
そのサッカークラブには息子が通っていました。しかも夫は……男性コーチと面識あり。
地獄絵図です。
夫がブチギレてコーチに慰謝料請求!裁判所が命じた慰謝料額は!?
※ 実際の判決を基に構成
※ 判決の本質を損なわないようフランクな会話に変換
※ 争いを一部抜粋して簡略化
登場人物
・夫
・妻
・妻の不倫相手=サッカークラブのコーチ
サッカークラブのコーチは次男を指導していました。
冷めきった夫婦関係
――旦那さんとの関係が冷えてきたのは、いつ頃からですか?
妻
「結婚して10年たった頃には、もう寝室を別にしていました。夫は『お金についてのすべての権限は自分にある』と言い切るような人で、家に入れてくれるお金も少なかったんです。家事を手伝うなども一切してくれませんでした」
――旦那さんを交えての家族間の交流も消えてましたか?
妻
「いえ。家族旅行などには行ってました」
離婚を決意?
ガマンの限界に達していたのでしょう。妻は自分の妹にこんなLINEを送りました。
・一番は離婚したいのに出来ない
・我慢してきた12年間のツケが回ってきた
・顔を見るのもイヤだし、もうただ、ただ気持ち悪い
ラブ・ストーリーは突然に
その約1年後。サッカークラブのコーチY男は 夫婦の次男を担当することになりました。
そして、妻はY男に対して、子どもたちのことで相談するように(このあたりから距離が縮まっていったのでしょう)。
――旦那さんは、妻を寝盗ったY男コーチに会ったことがあるんですか?
夫
「はい……。次男の練習の送迎をしていましたし、練習試合の応援をしに行ったこともあるので、Y男コーチと挨拶をかわしたことも数回ありました」
■ママ友の会で急接近!?
急接近したのは【ママ友の会】です。サッカークラブのママさん達が開催していた食事会に、Y男コーチも参加することがあったんです。
ここでお酒が入ったのかは不明ですが、普段話せない込み入った話が行われたのです(後述)。
■不倫旅行へ!
ママ友会の4ヶ月後、妻とY男コーチは不倫旅行に出かけます。温泉です。さらにその4ヶ月後には、東京都内のホテルで3時間ほど滞在しました。
探偵がこの証拠を押さえました。