
デヴィ夫人の新党「12(ワンニャン)平和党」が受け入れられるのか、注目しています
2月にデヴィ夫人が新党「12平和党」を結成したというニュースがありましたね。僕は保護犬・保護猫活動にすごく興味があって寄付などの支援活動をしているので、この政党が受け入れられるか注目しています。
犬と猫って、もう家族同然の地位まで上がっていますよね。何かあったらすぐ病院に連れていくし、その存在と扱いがどんどん上がっていっている中で、いよいよ政治介入までいくのか、どうなるのかなと見ています。
政治に興味がない人、投票したくてもどの政党に入れていいのかわからない人って、若い層にたくさんいますよね。これをきっかけに無党派層や浮動票の人たちが政治に興味を持ち、選挙に行くひとつの足掛かりになる可能性もあるんじゃないかなと思っています。
※編集部注…本記事は3月に執筆されたものです。執筆後の4月25日、新党「12(ワンニャン)平和党」は解散したことを党のウェブサイトで発表しました。
安易にペットを飼いはじめる問題を止めることが重要
そもそも保護犬・保護猫活動って何をしているのか、ちゃんと知られていないと思うんですよね。
例えば、安易に犬猫を飼いはじめたものの育てつづけることができなくなったりすると、捨てられたり保健所に持ち込まれたりします。保健所で一定期間収容された後、里親が見つかればいいのですが、引き取り先が見つからないと各都道府県の動物愛護センターに移送され殺処分されてしまうんです。
僕は最終的に、この殺処分がゼロになればいいなと思っています。そのためには保護施設、猫カフェとかでもいいんです、そういう施設があればあるほど殺処分はなくなっていくんですね。
保護犬・保護猫活動をされている方はみんな優しいから、捨て猫がいたら去勢してこれ以上増えないようにしたり、自分の家に限界まで招き入れちゃうんです。だからお金もなくなるし、家の中が猫だらけになって飼育環境も悪くなる……。
そんな悪循環なので、結局は「安易にペットを飼う」という“蛇口の元”をなんとかしないといけないんじゃないかって思っています。
なるべく捨て犬・捨て猫が出ない環境にする。そして、出たときはちゃんと保護できる環境を作る。この2つをセットでやらないといけないと思っているのですが、当然お金がめちゃくちゃかかりますから、ペットを飼う人から〝ペット税〟を徴収して、ペットを飼う人みんなで支えるような仕組みがあったほうがいいんじゃないかなとか考えています。
〝ペット税〟があれば、安易にペットを飼おうとする人は減るでしょうし、その税金を保護施設やシェルターなどの費用に充てることもできる。
ところが今はそういったガイドラインも法律もないので、誰かが政治家になってルール作りをしたり、法整備をしていかなければならないと思うんです。
それに、冒頭のニュースが報じられてからいろいろな人の意見を見ると、「当選すると犬とか猫に興味がない人の税金も使われてしまうから寄付だけでやってくれ」といった反対意見もあって。それは確かになるほどな~と思いましたね。
保護犬・保護猫のための政治活動が世論として受け入れられるのか、注目しつつ考えさせられる1か月となりました。
「保護犬・保護猫活動の支援もしてほしい」という声が非常に多く、近年、支援活動に力を入れているテスタさん
流行を斬る!
【1】デヴィ夫人の新党「12平和党」は世論として支持されるのか注目している
【2】安易なペット飼育を防ぐことと施設を増やすことが殺処分ゼロに繋がる
【3】当選すると保護犬・保護猫活動に興味がない人の税金も使われてしまう
文/テスタ
テスタさん
2005年、300万円を元手にデイトレを中心に株式投資を開始、6年目で億トレーダーに。2015年からは中長期投資も始める。収支は19年連続プラスで、生涯獲得利益は100億円を超える。監修本『マンガでわかるテスタの株式』(大和書房)が発売中。
構成/向井翔太 編集/千葉康永