BMW『120』
エンジンルーム横置きのガソリンエンジンは直列3気筒だがヘッドカバーも見えない。レッドゾーンは6000~7000回転。4000回転でも耳障りな音はしない。
運転席と各種装備メーターとインフォメーションパネルが一体となった新しいデザイン。コンソールまわりもスッキリした。実走燃費は19.0km/L台を記録。
シートスペース着座位置がやや高めの後席はクッションが硬めで不満が残る。頭上スペースは身長170cmまでが限界。後席のウインドウは全開する。
ラゲージスペース荷室は奥行き、左右幅ともに『ゴルフ』のほうが広い。サブトランクは床下のスペアタイヤとの間にわずかな空間があるだけ。
【 ココがポイント!】車名から「i」が消えた理由とは?このモデルから車名は『120』となり数字だけになった。これまであった『120i』の「i」は今後、EV仕様を表わす名称となり「1シリーズ」から付けられることになった。
【 ココがポイント!】シンプルで初心者でも操作しやすいシフト『120』のシフトパネルもシンプル。R/N/D・Lが走行モード。マニュアルモードやパドルシフトはない。100km/hの巡航は7速2000回転、6速2500回転。0→100km/hの加速は7秒台。
実用性重視なら『ゴルフ』、上質感重視なら『120』が正解
フォルクスワーゲン『ゴルフ』
爽快感〈18点〉
2000回転以下のトルクが物足りない。アクセルオンした時もエンジン音が侵入。それを気にしなければ楽しい。
デザイン〈19点〉
初代からの伝統を守り続けているデザインは評価に値する。ひと目で『ゴルフ』とわかる安心感のあるデザイン。
装備の充実度〈17点〉
LEDヘッドライトやイルミネーション付きのエムブレム、インフォテインメントシステムなどはパッケージオプション。
居住性〈18点〉
前席のスライドやリクライニング、リアゲートの開閉は手動式。室内は前後とも余裕のある空間が確保されている。
運転性能〈18点〉
4タイプ選べるドライビングモードの選択もわかりやすく、カスタムモードでさらに好みの設定ができるのが楽しい。
【評価点数】90点
BMW『120』
爽快感〈19点〉
3気筒1.5Lガソリンターボは音の高まりも抑えられている。高回転域を使うような運転でも燃費は19km/L台で優秀。
デザイン〈18点〉
斜め格子の入ったフロントグリルやCピラーにある「1」のマークも新しい。インテリアも大きな進化を感じる。
装備の充実度〈18点〉
ドライビング・アシストやパーキング・アシスト、スポーツシート、スピーカーシステムはパッケージオプション。
居住性〈18点〉
後席や荷室はやや狭め。リアゲートの自動化など上級車感を演出している。荷室下のサブトランクは使える。
運転性能〈17点〉
ハンドリングのチューニングはハイレベルだが7速のATにマニュアルモードやパドルシフトがないのは残念。
【評価点数】90点
文/石川真禧照 撮影/望月浩彦 編集/安田典人
※本記事内に記載されている商品の価格は2025年3月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。