
日常の移動手段として多くの人が利用する自転車は、その便利さや手軽さの一方で交通ルールやマナーについての議論も多い。マーケティングリサーチに関わる事業やコンサルを手がけるクロス・マーケティングは、全国の20歳から69歳の男女を対象とした「自転車に関する調査(2025年)」を実施して、その結果を公開した。
今回の調査項目は、「自転車の利用頻度」、「利用している自転車の種類」、「徒歩何分以上なら自転車を使おうと思うか」、「自転車を乗る時に気になること・気をつけていること」、「自転車利用者を見て気になること」。はやり交通ルール違反とスマホ視聴などが気になることに挙がっている。
自転車をほぼ毎日利用しているのは11.2%
自転車の利用頻度についての質問には、45.6%が利用していると回答。「ほぼ毎日利用している」と回答した人も11.2%もいた。利用している自転車の
種類は、「シティサイクル(ママチャリ)」が60.2%と突出しており、シェアサイクルと回答した人は3.2%だった。「電動アシスト自転車」は女性の30代~40代の利用者が多く、「スポーツバイク」は男性の20代、30代、60代で利用率が高かった。
徒歩10分以上で自転車利用が最多
徒歩何分以上なら自転車を使うかという質問では、「10分以上」が26.1%で最多となった。「5分以上」と「15分以上」の回答も多く、徒歩5分から15分で6割を超えており、この距離感が自転車を利用しようと考えるゾーンといえそうだ。
気になることは「自転車専用レーンや路肩が狭い」
自転車を乗る時に気になることや気をつけていることについては、「自転車専用レーンや路肩が狭い」、「雨・強風・雪などの悪天候で走行しづらい」、「子どもや高齢者のそばを通るときは特に注意している」がトップ3だった。自転車に乗っていて直接的な危険につながりそうなことが、やはり気になるようだ。
年齢が上がるにつれて、気になることが注意していることになる傾向もあり、60代では「自転車専用レーンや路肩が狭い」、「子どもや高齢者のそばを通るときは特に注意している」、「歩道を走るときは歩行者の近くでは必ず徐行する」が4割を超えていた。
ほかの利用者で気になるのは「交通ルール無視」や「スマホ視聴」
今回の調査で、自転車利用者を見て気になることについて質問すると、「信号や交通ルールを守らない」と「スマホをみながら走行」がともに3割台で上位だった。「イヤホンやヘッドホンをつけて周囲の音が聞こえていない」も28.4%と高かった。調査に参加した人の年代が上がるにつれて気になることが多くなる傾向も見えた。自転車の利用は交通ルールやマナーを守って安全に行いたいものだ。
■クロス・マーケティング「自転車に関する調査(2025年)」概要
査手法:インターネットリサーチ(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
調査地域:47都道府県
調査対象:20歳~69歳の男女
調査期間:2025年4月18日~2025年4月20日(日)
有効回答数:1100サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります。
出典:クロス・マーケティングが実施した調査
https://www.cross-m.co.jp/report/trend-eye/20250423bicycle
構成/KUMU