
旧車のプラモデルの人気が盛り上がっています。各メーカーの新作や絶版となった旧車のプラモデルなどをまとめてみました。
目次
旧車のプラモデルがブームとなっています。
人気タレントがYouTubeで紹介したり、各社から本や雑誌が発売されるなど、注目を集めています。
そんな旧車のプラモデル人気の現状を追いかけてみましたので、ご紹介します。
そもそも旧車って何?
簡単に言えば「古いクルマ」のことです。
一般的には製造されてから30年以上経つモデルのことを指す場合が多いですが、2000年代のモデルが旧車と扱われることも多くなってきています。
基本的には国産車を指すケースが多く、外国車はクラシックカーやビンテージカー、ヒストリックカーなどと呼ぶことが通常ですが、国産車でもビンテージカーやヒストリックカーなどと呼ぶ場合もあり、明確な違いはありません。
おおよその目安としては2000年代前半までに生産されたモデルが対象になる場合が多いです。
旧車のプラモデルが人気の理由
まず、旧車人気の過熱で中古車価格が高騰したことが背景にあります。「本物は手に入らないから、せめてプラモデルで……」という方や、実車の購入を夢見てプラモデルを買う方も多いです。
例えば、下の画像の車両は1972年式のニッサン「スカイラインハードトップ 2000GT-R」ですが、中古車で4000万円を越える価格がつく車両があります。
ほかにも、下の画像は1967年に発売されたトヨタ「2000GT」ですが、1億円を超える中古車価格は珍しくありません。
ほかにも、2002年に発売されたニッサン「スカイラインGT-R M・スペック ニュル」というクルマが中古車価格7000万円の値を付けるなど、旧車人気は留まるところを知りません。
そして、プラモデル自体も、絶版モデルにプレミアム価格が付くなど、注目を集めています。
実車人気とプラモデル自体の人気が重なり、ブームが加速しています。
人気メーカー別プラモデルの旧車をチェック
旧車や旧車のプラモデルが人気を呼んでいる背景がわかったところで、プラモデルメーカー別の旧車をピックアップしてご紹介します。
■タミヤ
まずは「世界のタミヤ」からご紹介します。
1/24 ニッサン スカイライン GT-R VスペックⅡ(R34) 2750円
ニッサン「スカイラインGT-R(R34)」の最終型です。
VスペックⅡは冷却ダクト付きのカーボン製エンジンフードを新たに採用しています。
タミヤらしく、マルチリンクサスペンションや4WDシステムなどシャーシ下面や、標準装備のホイールに加えニスモ製ホイール「NISMO LM GT4」や、
GTウイングステーなど、
こだわりのディテールを精密に再現しているのも嬉しいです。
空力性能を高めると言われる前後のディフューザーはクリヤパーツとなっています。
1/24スケールのため、全長190×全幅79×全高56mmとなります。
【参考】1/24 ニッサン スカイライン GT-R VスペックII(R34)
■青島文化教材社(アオシマ)
続いて、青島文化教材社の旧車プラモデルをご紹介します。
ニッサン S30フェアレディZ カスタム(ブルーメタリック) 2640円(2025年5月発売予定)
ニッサン「フェアレディZ(S30)」のカスタムモデルです。
カスタムフロントリップスポイラーや16インチワタナベ8スポーク&引っ張りタイヤを付属。ボディ色をプラスチック材料の着色で再現したため、塗装不要です。
また、はめ込み式を採用する事で接着剤も不要となっています。
【参考】ニッサン S30フェアレディZ カスタム(ブルーメタリック)|ハセガワ
■ハセガワ
「飛行機のハセガワ」とも呼ばれる、静岡県焼津市にある模型・プラモデルメーカーの製品もご紹介します。
トヨタ スターレット KP61 S(3ドア)中期型(1980) 3520円
トヨタ「スターレット」最後のFRモデル、KP61の中期型というマニアックな製品です。
サンルーフを標準装備したスポーツタイプグレード「S」を実車取材。完全新金型で再現しています。
インテリアもリアルに表現。シートにあしらわれたチェック柄が時代ですね。
1/24スケールのため、全長157.5×全幅64mmとなります。
【参考】トヨタ スターレット KP61 S(3ドア)中期型(1980)|ハセガワ
■フジミ模型
模型・ラジコンの聖地と呼べる静岡県のメーカー、フジミ模型の製品もご紹介します。
1/24 峠1 トヨタ ハチロクレビンAE86 4180円
漫画『頭文字D』で爆発的人気を得た、通称「ハチロク」こと、4代目トヨタ「カローラ レビン」(カローラとしては5代目)の峠仕様です。
業界初となる「四輪独立アライメント調整機構」を搭載し、ステアリングとアライメントギミックにより様々なスタイリングにセッティングできます。
ロールバー、バケットシートも付属。メータパネルは純正とホワイトメーターの2種を選べます。
■童友社(ドウユウシャ)
東京都荒川区にある、城の模型・プラモデルや、こだわりの模型・プラモデルが人気のメーカーです。
マニアックなラインアップが魅力の「昭和の名車」シリーズから、注目の製品をご紹介します。
No.6 トヨタ・クラウン HT SL 3608円
1971年に発売された4代目トヨタ「クラウン」の2ドア ハードトップです。
それも、最上級グレードではなく、SUキャブをツインで搭載したスポーティグレード「SL」を選ぶ、童友社のセンスに脱帽です。
No.10 マツダ・コスモAP 4048円
マツダのロータリーエンジンを搭載した旧車というと、「RX-3」か「RX-7」、古くは「コスモスポーツ」を思い浮かべる方が多いはず。
マツダ「コスモスポーツ」
そこをあえて、「コスモAP」……。童友社のセレクトはスゴいです。アメ車然とした大らかなシルエットに、スポーティーなロータリーエンジンの組み合わせが絶妙な1台。1970年代という時代を今に伝えてくれます。
日本に実車は何台現存しているのか……。そんな希少なクルマをプラモデルに残してくれた事に、ひたすら感謝な1台です。
【参考】昭和の名車|童友社
絶版になった旧車のプラモデルがプレミアム価格に!
旧車ブームを反映して、数多くのプラモデルが現行品として販売されていますが、今、絶版になった旧車のプラモデルが高値をつけ始めています。
欲しいモデルがあれば中古プラモデル専門店や、ヤフオク、メルカリなどをこまめに探し、高騰前の入手をおすすめします。