3000人に聞いたイマドキの結婚・家族観、「生涯、添い遂げようと思う」という人の割合は？

2025.05.11

時代によって「家族」の捉え方は変化し、また、結婚すること、子どもをもうけることに抵抗感を感じる人も増えているとされている。では、人々の結婚観・家族観は、年代別および性別でどのような違いが見受けられるのだろうか？

クロス・マーケティングはこのほど、全国18～79歳の男女3,000名を対象に「結婚・家族観」に関する実態・意識調査（2025年4月定点）」を行い、その結果を発表した。本調査は、生活者の意識やライフスタイルの変化の兆しを捉えることを目的として、定点で実態・意識調査を実施するものだ。

「家族といえどもプライバシーは守る」と考える人は81％

結婚・家族観についての意見・考え方を4段階で聴取した。非常に+まあそう思う割合は、「家族といえどもプライバシーは守る」（81％）が最多となり、「入籍しても結婚式をあげる必要性はない」「子どもの体調不良などを理由に休み・早退をするのは当たり前」（74％）、「結婚するときは、身近な親族だけで結婚式をあげたい」「自分にとって家族は心のよりどころ」（69％）、「介護を必要とするようになった時、家族以外の人に介護してもらうことに抵抗はない」が上位にあがった。

「今の時代を考えると子どもをもつことに不安を覚える」「男性同士、女性同士の結婚も法律で認められるべきだ」は、若い年代ほど割合が高まっていた。＜図1＞

配偶者・パートナーとの出会いは「会社・職場、アルバイト先、取引先」、お金の管理法は「妻が管理し夫へのおこづかい制」が最多に

同居している配偶者・パートナーとの出会いは、「会社・職場、アルバイト先、取引先」（39％）、「友人・知人の紹介」（19％）がTOP2。70代では「親や親戚からの紹介／お見合い」が2番手の20％となり、18～29歳、30代の「マッチングアプリ」は10％台で3番手にあがった。＜図2＞

お金の管理は「妻が管理し夫へのおこづかい制」が43％で最多となり、次いで「共同生活費以外は、夫婦別々に自由に使う」が24％となった。「妻が管理し夫へのおこづかい制」は40代を境に年代が上がるにつれ割合が増えた。「共同生活費以外は、夫婦別々に自由に使う」は、18～29歳は44％、30代は30％とTOPにあがった。＜図3＞

「生涯、添い遂げようと思う」と考える人は82％

配偶者への意見・考え方を4段階で聴取した。非常に+まあそう思う割合は、「夫婦といえども、精神的には自立した関係でいたい」（84％）、「生涯、添い遂げようと思う」（82％）が多く、以下「配偶者に対していつも感謝の気持ちを持っている」（78％）、「友達のような対等な夫婦がいい」「今の配偶者と結婚をして、幸せだと感じる」（77％）、「配偶者は自分にとって心の支え」（75％）と続く。

上位にあがった項目は、年代による大きな差は見られない。若い世代ほど「配偶者にはフルタイムで仕事をしてほしい」「結婚記念日はお祝いをしている」「お誕生日など夫婦間でプレゼントを贈っている」の割合が高まっていた。＜図4＞

「結婚をしたい」人は46％、「今後も、結婚をする気にはならない」は30％

現在配偶者のいない人に対し結婚の意思を確認した。「結婚をしたい」人は46％、「今後も、結婚をする気にはならない」は30％、男女間で大きな差は見られなかった。18～29歳は「いつかは結婚したいが、自発的な行動は起こしていない」が23％と高かった。「結婚をしたい」意識は、18～29歳で63％、30代は53％、それより上の年代は半数に満たなかった。＜図5＞