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「利上げ」とは何か?金利が上がることによるメリットとデメリットをおさらい

2026.01.29

ゼロ金利解除以降、耳にすることが増えた「利上げ」。でも実際、私たちの暮らしにどう影響するのかは意外と知られていない。本記事では、日銀の金融政策の仕組みから、利上げがもたらすメリット・デメリット、さらに株価・円相場・住宅ローンなど身近な部分への影響までをやさしく解説する。

昨今、利上げに関するニュースがたびたび話題になるが、そもそも利上げが我々の生活にどのような影響を及ぼすのかよくわからない、という人も多いはず。

そこで本記事では、日銀の金融政策の仕組みや、利上げのメリット・デメリット、金利上昇が生活に及ぼす影響、追加の利上げが予想される時期などについて解説する。

利上げとは?メリット・デメリットなど金融政策の基礎知識

昨年3月のゼロ金利解除からネット上やニュースで「利上げ」の言葉を見かける機会が増えた人は多いだろう。

利上げとは中央銀行がおこなう金融政策の一つだ。まずは言葉の意味と利上げによるメリット・デメリットを見てみよう。

■利上げとは中央銀行による政策金利の引き上げ

利上げとは、その国や地域の金融を担う機関(中央銀行)がおこなう政策金利の引き上げを指す。日本の場合は「日本銀行(日銀)」が中央銀行として紙幣の発行や政策金利の設定、国債の発行をはじめとした様々な金融政策をおこなっている。

日銀が政策金利を引き上げることで、銀行などの民間金融機関が設定する金利も上昇する。

■利上げのメリットとは?

日銀による利上げが行なわれると、日本国内においては主に以下のようなメリットが期待できる。

利上げのメリット1:インフレの抑制

金利が上昇すると、融資に対して発生する利息額が増える。そのため、企業や個人が金融機関からの借り入れを控え、設備投資や商品購入などの意欲が衰えることから物価が下がり、インフレを抑える効果が期待できる。

利上げのメリット2:為替レートの変動

利上げによって金利が上昇すると、他国間(とりわけ米ドル)における円の価値が上昇するため日本円に外国資本が集まり、円高(ドル安)になる傾向がある。

円高に傾いた場合、輸入品を安く仕入れられるため、諸外国からの輸入に頼る物品は価格が下がる傾向にある。

利上げのメリット3:預金金利の上昇

日銀の利上げによって民間銀行の預金金利も上昇するため、現金を預け入れている場合の利息収入が増える。

利上げのメリット4:生命保険料の低下

利上げが起こると、生命保険料の予定利率(生命保険会社が契約者に対して約束する運用利回り)も上昇するため、貯蓄型保険を中心に生命保険の保険料が下がる可能性がある。

■利上げのデメリットは?

一方、利上げによって金利が上昇することにより、以下のようなデメリットが起きる可能性が高いと言える。

利上げのデメリット1:資金調達コストの増加

金利の上昇によって融資にかかる利息が増えるため、企業・個人ともに資金調達コストが高まり、消費などの経済活動が抑制される可能性がある。

たとえば、企業であれば事業用融資、個人であれば住宅ローンほか各種ローンの返済額が増加する。

利上げのデメリット2:企業の業績悪化:

金利の上昇により、企業の借入利息が増え、営業利益が圧迫されることで業績が悪化する可能性がある。

利上げのデメリット3:株価下落

企業の業績悪化や資金調達コストの増加により、経済活動が抑制されることで株価が下落する可能性がある。

利上げのデメリット4:景気後退

企業の業績悪化や個人の消費意欲の減退が過度に進むと、景気の後退を引き起こす可能性が高まる。

日銀が利上げするとどうなる?金利が生活に与える影響

日銀が利上げをおこなうと、自分の周囲には具体的に何が起きるのか気になる人も多いだろう。生活に大きく影響する部分を見てみよう。

■利上げと株価の関係

先述の通り、利上げは景気の抑制策として機能する一面がある。消費者の購買意欲が低下し、企業が物を売りにくくなるうえに、融資を受けての設備投資もしづらくなる。

企業が業績をあげにくいことから、その結果が株価に反映され、日本株全体の株価が低下する可能性が高いだろう。

株式や投資信託などを保有している場合は、利益を上げにくいと言えそうだ。

■利上げと円高の関係

日銀による利上げが起きると、日本円の金利が上昇するため海外投資家が円を買い、結果として円の価値が高まる(=円高になる)可能性が高い。

円高となった場合、諸外国に物品を販売する輸出企業は利益が圧迫されるが、外国から物を仕入れて販売する輸入企業は利益を出しやすい。

また、ドル建てなど海外通貨で資産を保有している場合も日本国内での価値が高まる。海外旅行も円安時と比較すると低コストで楽しめるだろう。

■利上げと住宅ローンの関係

住宅ローンには固定金利と変動金利の二種類があり、固定金利は「10国債利回り」、変動金利は「短期プライムレート」の影響下にある。いずれの金利も政策金利の影響を受けるため日銀の利上げによって上昇するが、上がり方が異なるため注意したい。

利上げの影響を直に受けるのは固定金利を決める「10国債利回り」だ。しかし、住宅ローンの固定金利は、借入時の金利がそのまま継続するため、利上げが段階的に行なわれた場合でも返済中の金利は当初のまま固定される。

一方、変動金利に影響する「短期プライムレート」は、固定金利の「10国債利回り」に遅れて利上げの影響を受けるが、半年に一回、金利が見直されるため、段階的な利上げが実行された場合は返済額もそのつど上昇する(ただし、借入当初5年間は毎月の返済額が変わらない「5年ルール」を設けている銀行が多い)。

文/編集部

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