
JR東日本のおトクなきっぷ「週末パス」が2025年6月27日に発売を終了します。週末の鉄道旅行や出張などで愛用されたきっぷの魅力を振り返ってみました。
目次
JR東日本が発売する、フリーエリア内のJR線のほか、会津鉄道線(西若松~会津田島間)など14の鉄道会社線の快速を含む普通列車、普通車自由席が乗り降り自由のきっぷが「週末パス」です。
土休日の連続する2日間に使えて、週末の鉄道旅行を楽しむ人に愛されたきっぷの販売が終了します。
思い出のおトクなきっぷで旅するなら、今がラストチャンスです!
JR東日本の週末パスはなぜ終了するの?
JR東日本は、インターネット上でJR券などの予約ができる「えきねっと」の利用拡大を進めています。
わざわざチケット販売機にまで行かなくても、スマホやPCなどで買えて利用者にも便利です。今後はえきねっとを活用し、インターネット限定の割引特典などが利用できるチケット予約が増えていくことになります。
いつ発売を終了するの?
JR東日本によると、2025年6月27日(金)で発売終了となります。
こちらの利用開始は同年6月28日(土)の利用開始分まで。2025年6月29日(日)以降の利用開始分は発売しません。
改めて確認!週末パスとは?
週末パスは、2013年4月から発売を開始したおトクなきっぷです。
2013年3月までJR東日本は、土休日の連続する2日、首都圏・南東北・上信越エリアの普通列車とエリア内の13の鉄道会社線が乗り降り自由となるフリーパス「ウィークエンドパス」を販売していました。
そちらの名称を週末パスと改めて、また発売価格をおとな200円、こども100円ずつ安く設定し、おとな8500円、こども2500円(当時)で販売しました。
現在は、フリーエリア内のJR線のほか、会津鉄道線(西若松~会津田島間)など14の鉄道会社線の快速を含む普通列車、普通車自由席が乗り降り自由のきっぷとなっています。
これ以降では、週末パスをより詳しく確認してみます。
■週末パスの買い方は? 価格はいくら?
2025年の6月27日までの発売となりましたが、これから購入したいという方のために購入方法をご紹介します。
週末パスは、有効期間開始日の1か月前から前日まで発売されるきっぷです。例えば、6月28日(土)~6月29日(日)に利用できるきっぷは、6月27日(金)までの発売となります。
それぞれの利用期間の開始日は以下の画像のオレンジ色の土曜日、または日曜日という設定となっています。
価格はおとな8880円、こどもが2600円になります。
発売は、えきねっと、フリーエリア内のJR東日本の駅の指定席券売機、みどりの窓口、JR EAST Travel Service Center(JR東日本 駅たびコンシェルジュ)、提携販売センターや主な旅行会社です。
一部、取り扱いしていない箇所もありますので、ご注意ください。
■使い方はどう? エリアは?
週末パスには、「フリーエリア」が設定されています。
・フリーエリア内のJR線
・山形鉄道線全線
・阿武隈急行線全線
・福島交通線全線
・会津鉄道線(西若松~会津田島間)
・北越急行線全線
・えちごトキめき鉄道(妙高高原~直江津間)
・上田電鉄線全線
・しなの鉄道全線
・長野電鉄線全線
・アルピコ交通線(松本電鉄線)全線
・ひたちなか海浜鉄道線全線
・鹿島臨海鉄道線全線
・富士急行線全線
・伊豆急行線全線
の普通列車(快速含む)普通車自由席が乗り降り自由となります。フリーエリア外にまたがって利用する時は、その区間の運賃を別途支払いましょう。
そして、JR線の場合、新幹線や在来線特急が、特急券などを別途購入すると利用できるのも週末パスの魅力。
東海道新幹線は利用できませんが、東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線の各席の乗車券、在来特急・急行の各席の運賃、普通列車・快速の指定席・グリーン席の乗車券としても利用できます。
また、駅レンタカー特別料金が設定されているのも週末パスの魅力です。
週末パスを提示することで、駅レンタカーの一部クラスが特別料金で利用になれます。詳しくは、JR東日本レンタリースのホームページをご確認下さい。
残念ながら、2025年6月27日で終了する週末パスですが、JR東日本は今後、えきねっとを利用したおトクなサービスを増やしていくことになる予定です。
今後の展開に期待しましょう。
【参考】週末パス|JR東日本
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※当記事に掲載している価格などのデータは2025年4月時点でのものです。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/中馬幹弘