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「鍵をかけない若者」「知人以外の訪問は無視」が増加傾向?4000人調査でわかった防犯意識の最新事情

2025.05.10

国内1500社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営するプラネットは、消費財や暮らしにまつわるトピックスを紹介している『Fromプラネット』で、4000人を対象とした防犯対策に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。

そこでは鍵をかけない若者や自宅訪問を無視する人が増えていることが浮き彫りになった。なお紹介しているデータの回答率(%)は、小数点第2位以下を四捨五入して同第1位までを表示しており、内訳の合計と表示値が異なる場合がある。

鍵をかけない若者は増加傾向?

自宅にいるときに玄関に鍵をかけているかという質問に対して、「常にかける」は74.5%で「常にかけない」は8.2%だった。2年前に『Fromプラネット』が行った時の調査と比較すると「常にかける」の割合が2ポイント低下しているという。

ちなみに「常にかけない」と答えた人を性年代別に見ると、「男性・20代」で13.1%から17.6%に上昇し、「女性・20代」も10.5%から15.9%に上昇していた。「女性・30代」は3.9%から12.2%とすべての年代のなかで最大の上がり幅になっていた。

「玄関に常に鍵をかける人」以外に鍵をかけない理由を聞くと、もっとも割合が高いのが「鍵をかけるのが面倒だから」(35.7%)だった。続いて「危険な目に遭ったことがないから」(31.4%)、「人の出入りが頻繁にあるから」(22.1%)、「盗まれて困るものがないから」(14.9%)という順位だった。

近所付き合いがあると周囲の異変に気が付きやすいはずだが、近所付き合いをしているかという質問には、「ほとんど近所付き合いはない」と回答した割合が43.8%と半数近くだった。近所に住んでいる人の顔がわかるかという質問に対しても「まったく知らない」と回答した人は23.0%だった。

「ほぼ全員を知っている」という人の割合は14.7%だったが、年代が上がるほど顔見知りの比率も上がる傾向があり、「70代以上」では0.5%だった。この調査からは、「近所の人の顔を知らないわけではないが、付き合いと言えるほどの関係はない」という人が多いことがうかがえた。

「知人以外の訪問は無視」が増加傾向

知人以外が自宅を訪問したときの対応について質問すると、もっとも割合が高かったのは「インターホンやのぞき窓で確認したうえで扉を開けることが多い」(47.8%)だった。次いで「知人以外の訪問は無視する」(20.4%)だった。

2023年の調査と比較して「インターホンやのぞき窓で確認したうえで扉を開けることが多い」や「特に確認せず扉を開ける」と回答した人の割合にあまり変化はなかったが、「知人以外の訪問は無視する」と回答した人が約6ポイントも増えており、「インターホンやのぞき窓で確認したうえで扉を開けないことが多い」は約7ポイントも減っていた。

「知人以外の訪問は無視する」と回答した人は70代以上をのぞいて全年代で増えており、特に「男性・30代」は2年前から約15ポイント、「女性・30代」は約10ポイントも上昇しており、30代の増加幅がもっとも大きくなっていることがわかる。

ネットや新手の詐欺などの被害をもっとも受けたのは20代男性

振り込め詐欺や架空請求詐欺のような新手の犯罪はネット上でのトラブル・犯罪として世間を騒がせているが、犯罪被害を受けたことがあるかという質問に対して、「フィッシング詐欺」は7.9%、「振り込め詐欺・特殊詐欺・架空請求詐欺」は6.0%、「SNSなどネット上でのつきまとい」は3.3%の人が経験したと回答している。

「SNSなどネット上でのつきまとい」については、性年代別でもっとも経験した割合が高いのは、「男性・20代」の11.8%だった。「男性・20代」は「フィッシング詐欺」と「振り込め詐欺・特殊詐欺・架空請求詐欺」のどちらも10.5%が経験しており、ほかの年代と比べて割合が高かった。

SNSの乗っ取り被害は8.1%が経験

SNSでの乗っ取り被害の有無を聞くと、「被害を受けたことはない」が62.3%、「被害を受けたことがある」は8.1%だった。「SNSを利用していない」と回答した人は29.6%だったが、約7割がSNSを利用していることになり、70代以上で利用している人の割合は半数を超えているという結果も出ている。

SNSを利用している人に、スパムと思われるアカウントから友達申請を受けたり、フォローされたりした経験があるかを聞くと、「経験がある」が32.0%、「経験はない」が68.0%だった。

男女ともに「経験がある」の割合は40代をピークに山なりになっており、対策をしっかりしているからなのか、利用しているSNSなどの種類によるものなのかなどは不明だが、年代が上の人たちの「経験がある」割合は40代と比較して低くなっているようだ。

ネットやSNS経由で犯罪に巻き込まれないための対策とは?

ネットやSNSにまつわるトラブルから身を守るためには、「怪しいメールは全て廃棄」や「怪しい投資の話は着信拒否」で完全に遮断していく人もいれば、「怪しいものは調べる」という人もいた。

手口がどんどん巧妙になっているので、油断せずに対策していくことが大切だろう。ここではネットを介した犯罪被害に遭った経験や被害を避けるためにしていることについてのコメントを紹介していく。

・SMSで有名人に成りすました人が、「本当の連絡先を教えたい」といってかなり怪しいサイトを紹介されたことがある(サイトの使用料金としてお金も請求してきた)。完全に無視をして被害はなかったが、妙な連絡が届く恐怖がまだ残っている。(女性・20代)

・中学生の頃、クリック詐欺のサイトから退会メールを送ってしまったり、面識のない男性から性的な画像やメッセージが送られてきたりしたことがある。(女性・20代)

・普段使っているクレジットカードの更新が近いとメールが来て、間違えてクリックした結果、被害にあった。使われた金額は少額だったし、返金もされたが、今は気をつけるようにしている。(女性・40代)

・園芸サイトで植物の苗を注文したが架空のものだった。決済後にサイトにアクセスできなくなり、詐欺とわかって警察に通報した。金額が1000円程で済んだのが不幸中の幸いだったが、海外から作っているサイトで「何もできない」と言われ、悔しい思いをした。(女性・30代)

・同居している70歳の父親がXに趣味の絵を載せていたところ、海外のアカウントから買い取りたいとDMがあった。父親はまったく疑わずテレグラムや暗号資産のアプリなどをスマホにインストールさせられた。暗号資産のアプリに急に700万円が振り込まれ、「現金化のために15万円を振り込んで欲しい」と言われたあたりで、母親がさすがにおかしいと疑い始め、その段階で初めて自分に相談された。急いですべてアンインストールさせ、Xも退会させた。幸い金銭的な被害などは発生しなかったが、あからさまな詐欺に父親が簡単に騙されてしまったのがショックだった。(女性・30代)

・SNSがきっかけですごく大変なストーカー被害にあいました。その方は逮捕されました。(女性・40代)

・友人がネットストーカーの被害に遭い、警察に相談しているが、解決のきざしがなかなか見えないのでとても心配している。(女性・40代)

・国際ロマンス詐欺と思われるメールやマッチングが毎日のようにたくさん届く。(女性・50代)

・ロマンス詐欺で500万円程度の大被害に遭った。(男性・40代)

・ラインのアカウントを乗っ取られたことがあり、それ以降、あまりSNSには熱心でない。(男性・60代)

・近所の写真などあげない。リアルタイムでどこにいるかなどは投稿しない。(女性・40代)

・写真を載せる時は加工を外せないように加工した写真をさらにスクショして上げるようにしている また、反射して背後がわかるような写真を上げないようにしている。(女性・30代)

・見たことのあるようなアカウントからのメールでも怪しいと感じたら開かずにプロバイダへ報告している。 SNSでもDMやリプライなどで知らない相手からのアクションは無視して運営会社へ報告している。(女性・50代)

・X以外のSNSは非公開にして閲覧のみ。暗証番号やクレジットカード番号を聞いてくるメールには答える前に企業に確認する。セキュリティソフトをPCとスマホで使用。知らない電話番号には出ない(女性・60代)

・スパムと思われるアカウントは、何もコンタクトを取らずにすぐ通報するようにしている。(男性・20代)

AIの発達などで巧妙なネット犯罪や詐欺行為は増えており、今後はさらに防犯意識とリテラシーを高めていく必要がありそうだ。

「防犯対策」に関する意識調査の概要

調査機関:プラネットによる調査企画をもとにネオマーケティングにて実施
調査期間:2025年3月4日~2025年3月5日
調査方法:インターネット
サンプル数:4000人

https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html

構成/KUMU

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