
Z世代向けの企画・マーケティングを行なう僕と私と株式会社は、「祝日キャンセル問題に関する調査」を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
この「祝日キャンセル問題」とは、現状の制度では土曜日と祝日が重なった場合には振替休日が発生しない事象のこと。
2025年5月3日も土曜日と祝日が重なり、例年より短いゴールデンウィークにおいて、さらに休日が1 日減ったと感じている人も多いはず。
同社によれば、今後は2029年、2030年、2034年、2045年に3日間、2040年には5日間が祝日で土曜日となっており、その日数分、年間の休日が少なくなるという。
<参考データ>
15~59歳の約7割が「土曜祝日にも振替休日があったほうがいい」
「あなたは、土曜日が祝日だった場合にも振替休日があった方がいいと思いますか」の質問に対し、全体の65.1%が、土曜祝日にも振替休日が「あったほうが良い」と回答。全性年代の中で最も「あったほうがいい」の回答が多かったのはZ世代の 女性で68.4%。次いで多かったのがY世代で67.0%だった。
年代全性年代の中で最も「あったほうがいい」の回答が多かったのはZ世代の女性で、72.7%という結果に。自由回答としては、「祝日を祝う気持ちが減る(28歳女性)」「働き方改革と並行して行うべき(30代男性)」、「休みが少ない職場のため、土曜日が祝日だと年間の休みがさらに減って辛い。(40代 女性)」といった声が多く見られ、土曜祝日の振替休日実現を求める人が多いことが明らかになった。
※世代区分:Z世代=15〜27歳、Y世代=28〜42歳、X世代=43歳〜59歳
■「土曜の祝日に振替休日がないこと」 を約半数が知らないことが判明
約7割の人が土曜祝日に振替休日があったほうが良いと回答した一方で、「土曜祝日に振替がないこと」の認知率はわず か53.8%という結果になった。
最も認知率が低い年代はZ世代でわずか45.2%。アンケートの中には「初めて知ったので驚いた。 昔は会社も学校も土曜日にあったけれど、今は休みのところがほとんどなので休日の扱いもそれに合わせる方が自然に思え る(50代女性)」 といったコメントも多数見られ、「#祝日キャンセル問題」が多くの人にとって 、「言われてみればおかしい」と感じるような実態であることが推察できる。
約6割が祝日土曜の振替休日を「国の制度として認めてほしい」
「土曜祝日の振替休日を国の制度として認めてほしいと思いますか?」の質問に対し、55.5%が「認めてほしい」と回答。 58.2%が「土曜祝日の振替を認めている企業がうらやましい」と回答した。「国の制度として認めてほしい」の回答が最も 高かったのはZ世代の63.1%だった。
コメントとしては「国内経済の景気を上昇させる好機を逃している。願わくば法律が改正されることを望む(53歳男性)」 「時代に沿って変えてくべき(18歳男性)」といった声があり、「土曜祝日の振替休日認可」が国民や 従業員の共感獲得に繋がる可能性が高いことが示唆された。
■「祝日キャンセル」で6割以上が 「損をした気分になる」、約7割が「残念」
「土曜日が祝日だった場合振替休日がないことについて、損をした気分になりますか?」という質問に対して、全体の64.8% が「そう思う」と回答した。
「損した気分になる」という回答が最も高かったのはY世代で、66.4%という結果に。自由回答には「休みを1日損した気分でモチベーションが低下する(29歳男性)」 、「法律の改訂が必要なことはわかりますが、 改革できれば労働意欲の向上という点で大きな効果を果たすと思う(18歳男性)」、 「土曜日に祝日が被ってしまった時 に悔しい!という気持ちが生まれてしまう(18歳女性)」といった声が寄せられている。
調査概要
調査手法/WEB調査
集計手法/生年代別人口構成比に準じてウエイトバック集計
エリア/全国
調査実施日/2025年3月4日〜 2025年3月9日
調査対象/15~59歳の男女3000名
関連情報
https://boku-to-watashi-and.com
構成/清水眞希