
戦略的にクレジットカードを使って物価高を賄うためには、【1】自分のライフスタイルに合わせて還元率が高いクレカを選ぶ入口から、【2】浪費を避けつつも、【3】たまったポイントを使う出口まで含めて戦略的に考えたい。
【1】入口は「自分がよく使う経済圏はどこなのか。まずは通信キャリアをベースに考え、その上で電気・ガス・水道などの固定費決済でもポイント還元率が下がらないかを確認するのが良いでしょう」(菊地崇仁さん)
【2】実際の買い物での浪費を防ぐには「ムダ遣いではないかストイックに判断するために、買いたい商品を現金でも即購入したいかどうかで一度立ち止まってください。カード決済はあくまで借金であると忘れてはいけません」(井上ポイントさん)
【3】出口となるポイント利用では「ズボラ気味の人は、貯まったポイントが直接支払いに充当できるカードを選びましょう。マメに管理できるなら、交換先のポイントが増量になるキャンペーンを狙うのが良いでしょう。どちらにせよポイントは〝貯める〟ではなく〝使う〟ことが大切です」(クレジットカードあるあるさん)と三賢者それぞれは解説する。
これらの戦略を踏まえた形で、ライフスタイルに合うクレカを選びたいが、オールマイティに使える1枚を選ぶのは現実的に難しいだろう。そこで主役となるクレカ1枚に軸足を定めた上で、特定のお店や決済シーンで還元率を高めるために、主役ではカバーできない部分を補うサブのカードを1~2枚持つのが最適解だ。普段からカードを使う人もそうでない人も、賢者の導きで理想のクレカに出会ってほしい。
この3人に聞いた!
井上ポイントさん
あらゆるアプリやクーポン、キャッシュレス決済を使いこなす、芸能界屈指のポイ活芸人。趣味で年間数十万のポイントを集めながら家計を支えている。
「ポイ探」代表取締役
菊地崇仁さん
ポイントを最大限利用するためのサイト「ポイント探検倶楽部」(ポイ探)を運営。クレカ講師としても活躍。
クレカ専門YouTuber
クレジットカードあるあるさん
クレカ情報に特化したYouTubeチャンネル「クレジットカードあるある」を運営。登録者数は14万人超え。
メインカードは5大ポイントとの連携が必須条件
ムダなくポイントが使える高還元率×定番カードは必携
キャッシュレス決済が社会に浸透しはじめたことで、様々なお店でいろいろな決済手段や貯まる・使えるポイントが乱立しているが、まずは鉄板の1枚として、カード流通量が多い5大ポイントがたまるカードをメインに選びたい。スマホ決済と連携できるし、流通量が多いほどサービス終了になるリスクも低いといえるためだ。
対象コンビニのスマホタッチ決済で最大10%還元
三井住友カード(NL)
スマホタッチ決済がセブン-イレブンで最大10%、マクドナルドなど飲食店で最大7%還元。利用即時通知が設定でき、セキュリティ性能も◎。
〈 井上さんオススメ!〉ポイントの使い道が多く還元率アップの飲食店利用が多い人と相性抜群。SBI証券の積立投資でもポイントが貯まりお得!
〝経済圏〟を世に知らしめた楽天市場の買い物に必携
楽天カード
楽天市場を中心とした楽天経済圏の利用に欠かせない。SPU(スーパーポイントアッププログラム)を活用して極限まで還元率を高めたい。
〈 井上さんオススメ!〉電気・ガス・水道の還元率は0.2%。楽天スーパーSALEのポイント最大11倍を戦略的に狙いたい。
存在感が増しはじめたau経済圏で最大10%還元!?
au PAY カード
au PAY マーケットで同店舗限定ポイント含め最大10%還元に。au回線利用料金にも充当でき、他の経済圏に負けじとキャンペーン増加中。
〈 菊地さんオススメ!〉年会費無料化で、dカードのスペックに追いついてきた。ポイントアップ店舗も要チェック。
最大1万円分のドコモケータイ補償付き
dカード
dカード特約店で最大+5%のポイントアップとなり、ドコモユーザー以外でも便利。dポイントはドコモ通信料金の支払いにも充当可能。
〈 菊地さんオススメ!〉電気・ガス・水道が1%還元で固定費決済に効く。マツキヨ3%還元やキャンペーンも充実。
還元率アップは決済アプリPayPayとセットで
PayPayカード
Yahoo!ショッピングなどLINEヤフー系の経済圏利用に必携。貯まるPayPayポイントはリアル店舗での対応も多く使いやすい。
〈 クレあるさんオススメ!〉LINE-PayPayアカウント連携で決済すればYahoo!ショッピングで5%還元に!