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コンセプトは「巡礼のための癒しのホテル」歴史的建造物を利活用した分散型ホテル「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」が開業

2025.05.06

バリューマネジメント株式会社は2025年4月25日、「巡礼のための癒しのホテル」をコンセプトとして伊勢市内初の分散型ホテル「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」を開業した。

この分散型ホテルとは、地域に点在する空き家となった複数の建造物を同時、または順次に宿泊施設として活用する新しい宿泊施設の形態で、2018年6月の改正旅館業法の施行により整備が進んだ。

コンセプトは「巡礼のための癒しのホテル」 

令和の現在、〝非日常の旅〟へのニーズは、より内面的な癒しや精神的な充足へと移り変わっている。NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町は、こうした旅の本質を見つめ直す場として「巡礼のための癒しのホテル」をコンセプトに掲げ、今も昔も変わらず日本の聖地である神宮への巡礼旅であり、旅行業の原点「お伊勢参り」を支える存在を目指す。

NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町の特徴

■1:神宮を支えた商人の蔵や町家が客室に

ホテルの客室は、伊勢神宮の参拝文化を支えてきた商人の町・伊勢河崎に遺る、本物の蔵や切妻妻入りの町家を活用している。

明治初期から昭和期に建てられた6棟を、それぞれの特性や歴史的価値を保ちながら丁寧に改修。水まわりなど新しい機能との融合が図られた。

構造材の柱や梁には、長い時間を経た素材が持つ存在感が宿っており、水野邸土蔵に残されていた古建具を随所に再活用するなど、時の職人の技や知恵、精神性を今に伝えている。

客室体験として、「禊(みそぎ)」をテーマにしたバスアイテムや伊勢の香りを用意。かつての暮らしの記憶や空気感をそのままに感じる空間で、伊勢神宮御料酒献上蔵の白鷹の清酒や地ビール、地サイダーなど、この地域ならではの飲み物を自由に楽しめる。

<キーカラーは「柿色」>

ホテルでは、伊勢地域の自然や文化に深く息づく「柿色」をキーカラーとして空間に取り入れている。防腐・防虫・抗菌効果のある柿渋は、古くから人々の暮らしに活用され、伊勢春慶や伊勢型紙、伊勢擬革紙などの伝統工芸を支えてきた。

また、伊勢にのみ自生する希少な蓮台寺柿は、完熟が早く種がない特徴を持ち、「づくし柿」として地元の人々に親しまれている。こうした自然の恵みと地域の文化との深いつながりを感じさせるこの色を、ホテルでは空間演出の象徴として大切にしている。

<「経年美化」に親しむ、伊勢の伝統工芸と神宮ゆかりの家具>

客室には、伊勢木綿、伊勢春慶、伊勢型紙、伊勢擬革紙など、伊勢の地で受け継がれてきた伝統工芸を、備品やアートピースとして随所に取り入れている。

これらは戦前まで日常生活の中で広く用いられていた実用品であり、現代の視点であらためてその魅力を再評価したもの。華美ではなく、質実剛健であること。使うほどに風合いを増す「経年美化」の美しさと実用性を備えている点も、伊勢ならではの価値だ。

築100年にもなる歴史的建造物と調和し、短い滞在の中でも、伊勢の文化や職人の技に触れる貴重な体験が得られるはずだ。

また、神宮御用材として知られる長野県上松町の木曽檜を用いた特注家具やアートも採用。端材を出さぬ設計と、素材を最大限に生かすデザインによって、空間に静けさと温もりをもたらしている。

<客室で採用している家具・アート(一例)>

■2:御師さながら、ホテルスタッフによる巡礼サポート

ホテルでは、江戸時代に多くの参詣客が辿ったとされる伝統的な巡礼ルート、例えば二見浦での禊に始まり、外宮・内宮を参拝し、朝熊山の金剛證寺を巡る行程を希望される宿泊客に向けて、スタッフが丁寧にサポートを行なう。

こうした、現代ではなかなか体験する機会の少ないかつての「お伊勢参り」を無理なく、かつ意味深く楽しめるように、それぞれに寄り添った提案をしてくれる。

また、巡礼の始まりとして「禊チェックイン」を用意。伊勢茶のふるまいや、二見の海から汲み上げて創られた塩を使った塩羊羹など“清め”のおもてなしが待っている。

■3:伊勢のまちと歴史文化に浸る、地域とつながる滞在体験

ホテルでは、伊勢河崎ならではの分散型ホテルとして、地域とのつながりを大切にした滞在体験の提供を目指している。

夕食は、伊勢河崎のまちに点在する地域の人々に愛される名店を紹介。まちに溶け込み、伊勢の食文化との出会いを堪能できるはずだ。

朝食には、伊勢神宮の神事で供えられる神饌に用いられる食材や、地元の恵みをふんだんに使い、伊勢ならではの特別な一膳を提供。フロント棟のラウンジには、神宮や伊勢にまつわる書籍やドリンク・おつまみが用意される予定だ。

また、まちの歴史に精通した識者による伊勢河崎の町並みや伊勢神宮の見どころを紹介するガイドや、伊勢発祥の伝統工芸の体験プランなど地域に深く根差した当ホテルならではの特別な体験も企画される。

歴史あるまち並みに滞在し、文化に触れ、地域とつながる。 ここでしか体験できない、深く静かな旅の時間を楽しみたい。

NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町について

■施設概要

名称: NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町
所在地:伊勢市河崎2丁目8-20(フロント棟)
開発会社: 伊勢河崎まちづくり株式会社
運営会社: バリューマネジメント株式会社
オープン: 2025年4月25日(金)
客室: 合計6棟・総客室数8室 
公式ホームページ:https://vmg-isekawasaki.com/

■客室情報

伊勢河崎地域で守り継がれてきた6棟の歴史的建造物を保存・改修して、ホテルの客室として再生した。 いずれも明治初期から昭和初期に建てられた町家や蔵、商店の母屋で、すべて一棟貸しスタイルで、57~120平方mと、広々とした空間を利用できる(※)。

1棟につき最大4名まで宿泊できる客室も複数あり、家族や友人グループでの滞在にも適している。

メゾネットタイプから平屋造りの邸宅まで、各建物の建築様式やストーリーも多彩。旅の目的や過ごし方にあわせて、好みの一棟を選べる。
※SEICHOとTOKIWA母屋の1階部分にフロント・朝食会場・談話スペースなどの共用施設があります。

■主な客室の概要

<旧街道沿いに並ぶ、切妻妻入りの町家 ― ASAMA(昭和9年築)>

伊勢河崎の特徴である切妻妻入りの町家ASAMAは、メゾネットタイプで定員4名。

かつて練炭等の燃料屋として始まり、学習塾や設計事務所として活用されていたことがわかっており、建物の構造から、かつては通り土間があり、その後に居室へと改築されたと推察される。

自然光を取り入れる天窓も、この建物ならではの魅力のひとつだ。

<雑貨問屋の記憶を受け継ぐ蔵 ― 「TOKOWAKA」(明治初期築)>

寛延三年(1750年)創業以来、現在も雑貨問屋を営む地元企業が所有していた、明治初期に建てられた旧道具蔵。

外観や躯体は、明治当時の姿をそのままに残しており、伊勢河崎が日本有数の問屋街として栄えた時代の面影を色濃くとどめている。これを定員2名、メゾネットタイプの部屋に改修された。

商人たちが日々の営みに使っていた蔵の空間で、時を超えて受け継がれる静けさと風格を体感してみたい。

関連情報
https://vmg-isekawasaki.com/
https://www.vmc.co.jp/

構成/清水眞希

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