
ある人にとっては興味・関心事に取り組む良い機会であり、ある人にとっては青春そのものであるクラブや部活動。では、小学生と中高生では人気のクラブ/部活動に、どのような違いがあるのだろうか。また、中学校・高校の部活を辞める理由にはどんなものが多いのだろうか?
ニフティはこのほど、運営する子ども向けサイト「ニフティキッズ」にて、「部活」に関するアンケート調査を実施し、小中学生を中心とする同サイト訪問者1914人から有効回答を得た。
小学校が所属しているクラブ、「図工・美術・イラスト」が17.8%で最多
小学生を対象に「学校のクラブに所属しているか」と尋ねたところ、80.1%が「所属している」と回答した。
小学校のクラブに所属している人に「今、どんなクラブに入っているか」と尋ねたところ、「図工・美術・イラスト」が17.8%で最多となり、以下、「家庭科・手芸」(12.8%)、「合唱・音楽」(7.3%)と続いた。スポーツ系では「バドミントン」が5.7%と最も人気があり、僅差で「ダンス」が5.5%と続いた。
小学生を対象に「中学生になったら入りたい部活はある?」と尋ねたところ、「吹奏楽」が11.9%、「美術」が11.1%と人気が集中した。以下「バドミントン」(6.0%)、「バスケットボール」(5.8%)、「テニス」(5.5%)と、スポーツ系の部活が続いた。小学校のクラブと同様に文化系の人気が高く、継続して同じ部活を続けたい人が多いのかもしれない。
中学生・高校生の86.2%が「学校の部活に所属している」
中学生・高校生を対象に「学校の部活に所属しているか?」と尋ねたところ、中高生の86.2%が「所属している」と回答し、小学生のクラブ所属率よりも高い結果となった。
中学校・高校の部活に所属している人を対象に「今、どんな部活に入っているか」と尋ねたところ、「吹奏楽」が23.4%で最多となり、以下、「美術」(9.2%)、「テニス」(7.4%)、「バレーボール」(6.3%)と続いた。
中学校・高校の部活に所属している人を対象に「どうしてその部活に入ったのか」と尋ねたところ、「仮入部や見学で気に入ったから」(48.6%)と「活動が楽しそうだったから」(48.1%)が上位となり、部活選択において実際の体験が重要な判断材料になっていることがわかった。
中学校・高校の部活に所属している人を対象に「土日の活動はどのくらいのペースでしているか」と尋ねたところ、「土日どちらかは活動」が57.0%で過半数を占めている。「土日両方活動」の9.4%と合わせると66.4%となり、およそ3分の2の中高生は休日も部活動に時間を費やしていることがわかった。
中学校・高校の部活に所属していない理由は?
今、中学校・高校の部活に所属していない人を対象に「どうして部活に入っていないか」と尋ねたところ、引退をのぞくと、「以前は部活に所属していたがやめた」(38.8%)が最多となった。次いで「興味のある部活がない」(29.3%)も3割近くを占めており、学校が提供する部活と生徒の興味が異なっているのかもしれない。
以前は中学校・高校の部活に所属していたがやめたと回答した人を対象に「部活を辞めた理由」を尋ねたところ、57.8%が「人間関係に疲れたから」と回答して最多となった。次いで「部活が体力的に厳しいから」(35.6%)となった。
中学生・高校生を対象に「おうちの人に勧められたことがある部活はあるか」と尋ねたところ、「吹奏楽」(9.8%)が最も多く、次いで「陸上」(5.4%)、「バスケットボール」(4.9%)、「テニス」「バドミントン」(4.3%)とスポーツ系の部活が続いた。
一方で、41.5%の子どもたちが「おうちの人に勧められたことはない」と回答していることから、子どもたちの自主的な選択を尊重する家庭も多いことがわかる。
<調査概要>
アンケート実施期間:2025年1月7日(火)~2月3日(月)
調査機関:ニフティによる自社調査
調査対象:小中学生を中心とする「ニフティキッズ」訪問者
有効回答数:1,914件
調査方法:インターネット調査
出典元:ニフティ株式会社
構成/こじへい