
多くの人を悩ます片頭痛。症状がひどいと吐き気をもよおし、仕事や家事が手につかなくなるケースも珍しくない。
では、片頭痛の症状がある人のうち、医療機関での受診経験がある人、予防薬を使用している人はどれくらいいるのだろうか?
メディリードはこのほど、「片頭痛」に関する実態調査を実施し、6,753名からの回答を得た。
「予防治療が推奨」される状況の人は9割以上いるが、実際の予防薬を使用している人は1割未満と、80%以上のギャップがある
予防治療が勧められる人の割合を調べたところ、「予防治療がとても強く勧められる」とされた人は53.5%と半数以上に達した。また、「強く勧められる」(18.5%)、「勧められる」(17.0%)とされた人も含めると、約9割が「予防治療の対象に該当する」という結果になった。<図1>
片頭痛の症状がある人のうち、約6割が医療機関での受診経験があった。一方で、予防薬を使用している人は7.6%にとどまった。<図2>
治療や薬剤選択に関して、患者は受動的な傾向にあるが、医師への相談意向は一定数存在する
受診経験がある人に「診療時に医師に言われること以外で自身から相談したこと」について尋ねたところ、「自分から相談したことがない」が48.0%と全体の半数近くに達した。自ら医師に相談することは少ないことがわかった。<図3>
一方で、希望する薬剤があるとした場合、医療機関で相談したいと思うかどうかについて、「非常に相談したい」から「まったく相談したくない」までの6段階で尋ねた。その結果、全体の3分の1以上が医師に「非常に相談したい」「相談したい」、受診経験なし者でも2割以上が「非常に相談したい」「相談したい」と回答しており、一定の相談意向を示している。<図4>
<調査概要>
調査手法:インターネット調査(株式会社メディリードが保有する大規模疾患情報パネル「MMP(Medilead MarketPlace)」を活用)
調査地域:全国
調査対象:片頭痛と診断されている、もしくは片頭痛の症状を持っている人、かつ下記の条件を満たしている人
・1年以内に受診あり、かつ現在処方薬を服薬している人
・1年以内に受診なしの人
調査期間:2024年10月22日(火)~2024年10月30日(水)
有効回答数:6,753
出典元:株式会社メディリード
構成/こじへい