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新しい「iPad Air」は万能さが際立つベストバイモデルだった!

2025.05.05

2025年3月12日より、最新モデルとなる「iPad Air(M3)」が発売されている。今回も11インチと13インチの2モデル展開で、11インチモデルは9万8800円~、13インチモデルは12万8800円~(いずれもApple Store価格)となっており、Proモデルよりは手に取りやすく、スタンダードモデルやコンパクトモデルより高性能という、絶妙なバランスのポジションに位置している。

Mシリーズのチップセットを搭載し、13インチのディスプレイを備えるとなると、アップルには「MacBook Air(M4)」も存在するが、iPad Air(M3)では、別売のiPad Air用Magic Keyboardがファンクションキーを新たに備えたことで、よりPCライクな使い方が進化している。

では、アップルはiPad Air(M3)をどのような立ち位置のデバイスとして展開しているのか。実機を試しながら、iPad Air(M3)の魅力と、おすすめしたいユーザー層を考えてみた。

iPad AirはiPadシリーズのスタンダードモデルと捉えるべきモデル

iPad Air(M3)は、11インチ、13インチの2サイズが展開されている。そのほかのiPadシリーズを見ると、いわゆる〝無印〟と呼ばれるiPadが11インチ、コンパクトサイズのiPad mini(A17 Pro)が8.3インチ、上位のiPad Pro(M4)も11インチと13インチで用意されている。

iPad Air(M3)13インチ(右)とiPad(A16)11インチ(左)

名前だけを見ると、無印iPadが、iPadシリーズ全体のスタンダードモデルに見えるが、無印iPadは、価格を抑えることで、教育市場でのシェアを確保するという意味合いが強い。現行iPadシリーズでは唯一、Apple Intelligenceに対応していない点からも、アップルの新しいユーザー体験よりも、iPadの入り口のような立ち位置として用意されていることが伺える。

そう考えると、iPad miniシリーズが比較的安価で、コンパクトなモデル、iPad Proシリーズが、全部乗せの最上位モデルという立ち位置になり、iPad Airシリーズは、その中間的なポジション。アップルが考える、iPadでのユーザー体験をフルで享受できるモデルの中では、スタンダードなモデルだと考えられる。

iPad Airシリーズは、薄型、軽量というコンセプトを持ってシリーズ展開されてきたが、13インチモデルで比較した場合、iPad Air(M3)は厚さ6.1mm、質量617g(Cellularモデル)、iPad Pro(M4)は厚さ5.1mm、質量582g(Cellularモデル)と逆転しているため、iPad Airの優位性が薄れているようにも見えてしまうが、iPad Air(M3)は、Mシリーズの高性能を比較的安価に享受でき、iPadで提供される機能が、一通りスムーズに体験できるモデルとして、iPadを初めて購入する人や、無印iPad、iPad miniでは物足りなくなってきた人に適したモデルだといえる。

iPad Air(M3)は厚さ6.1mm

iPad Air(M3)の魅力は軽さではなく〝万能さ〟

iPad Air(M3)は、iPad Air(M4)と比べて、薄さや軽さが特徴というわけではない。特筆するべきは、M3チップがもたらす高性能により、iPadの機能をほぼフル活用できる点だろう。

今回試用している13インチモデルは、12万8800円~。単体では、高性能タブレットとして特段高くはないが、周辺機器を合わせると、Apple Pencil Proが2万1800円(1万3800円のApple Pencil USB-Cも利用可能)、iPad Air用Magic Keyboardが4万9800円となっており、合計20万400円となる。

iPad Air(M3)の13インチ、128GBモデルとApple Pencil Pro、iPad Air用Magic Keyboardを合わせると20万400円

16万4800円から購入できるMacBook Air(M4)と比べても高価になっているのに加え、iPad Air(M3)の最安構成はストレージ128GB、MacBook Air(M4)は256GBとなっている。チップセットを見ても、MacBook Air(M4)のほうが、コスパに優れていると考えてしまうのが自然だろう。

iPad Air(M3)とMacBook Air(M4)のディスプレイサイズはほぼ同じ

では、iPad Air(M3)の利点はどこにあるのか。それは、単体であれば、タッチ操作ができる大画面のタブレットとして、周辺機器を取り付ければ、高性能なPCのように使えるところではないだろうか。

携帯性という意味でいえば、iPhoneシリーズや、iPad mini優位になる。一方で、性能を追求するのであれば、Macシリーズに分がある。しかし、薄い筐体で持ち運びが便利で、タッチ操作もでき、PC譲りのパワフルさを併せ持つiPad Air(M3)は、両方のいいところ取りをしたデバイスという見方もできるというわけだ。動画視聴、ゲームといったエンタメ用デバイスとしても、WordやExcelの編集といった、ビジネスシーンでの使用も、どちらにも適応できるのが、iPad Air(M3)の魅力なのである。

本体のみでも満足度が高いのがiPad Air(M3)の魅力

先に触れた通り、iPad Air(M3)は、iPadシリーズの中でも、スタンダードなモデルという位置づけと言える。つまり、アップルがスマホやPCといったデバイスで提供する機能を、幅広く体験できる〝基準値〟のようなポジションに、iPad Air(M3)がいる。

もちろん、知名度や所有率という意味でいえば、iPhoneシリーズが圧倒的になるだろうが、できる作業の多さで考えると、iPadシリーズはかなりの優等生。アップル製品全体を見ても、iPad Air(M3)は、非常にバランスの取れたデバイスなのだ。

iPad Air(M3)は誰が買うべきデバイスなのか

iPad Air(M3)およびiPad Airシリーズの立ち位置や魅力について考察してきたが、果たして、これは誰が購入するべきデバイスなのか。

iPad Air(M3)に限らず、アップル製品の1つの特徴は、同じAppleアカウントでログインしていれば、それぞれのデバイスがシームレスに接続できる点にある。そのため、iPad Airだけでなく、iPhoneやMacシリーズと一緒に使うことで、魅力は何倍にも膨れ上がる。

アップル製品は複数同時に使うと非常に便利

そこでまずiPad Air(M3)をおすすめしたいのが、iPhoneやMacの拡張デバイスとして、タブレットが欲しい人。電子書籍や動画視聴、アプリゲームといったエンタメコンテンツを楽しむ際に、iPhoneの画面サイズに物足りなさを感じてきた人や、Macの拡張ディスプレイ、もしくはタッチ操作のできるサブ端末のように使いたい人に、非常に適したデバイスだ。

また、タブレットをとりあえず使ってみたいけど、どのモデルを選ぶべきかわからないという人にも、iPad Air(M3)はちょうどいいバランスのデバイス。というより、コンパクトモデルが欲しい人はiPad mini、とにかくハイスペックが欲しい人はiPad Proというように、ほかのラインアップに明確なコンセプトがあるため、これらはニーズがわかりやすい。はっきりとした使用用途は決まっていないが、タブレットを使っていろいろな作業をしてみたいという人を受け入れられる万能さが、iPad Air(M3)の魅力だろう。

iPhoneのみ(AirPodsやApple Watchシリーズはさておき)を使っているアップルユーザーが買うのであれば、MacBookのほうがいいのではという意見もあるだろうが、iPad Air(M3)であれば、とりあえず本体のみを購入して使い、必要に応じて、Apple PencilやMagic Keyboardを買い足すといった起点も効く。タブレット向けにカスタマイズされたiPadOSを搭載しているとはいえ、タッチ操作がベースで、iPhoneに近い操作性で使えるのも、受け入れやすいポイントだ。

もちろん、すでにiPadシリーズを使っている人が、M3チップの高性能を求めて買い替えるのもありだ。特にApple Intelligenceに非対応のモデルを使っている人や、iPad miniの画面サイズだと足りないと感じている人は、満足度が高く、性能の向上を実感できるはずだ。

取材・文/佐藤文彦

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