
マツダが出資する現地法人「長安マツダ汽車有限公司」は、新型電動クロスオーバーSUV「EZ-60」を、第21回上海国際モーターショーにおいて公開した。
中国市場における電動車ラインアップを拡充
今回公開された「EZ-60」は、マツダと合弁事業のパートナーである重慶長安汽車股份有限公司(長安汽車)の協業を通じて、長安マツダが開発・製造を行う電動車(新エネルギー車)の第2弾となる。
長安マツダの出展テーマである「馭電新境(ユー・デン・シン・ジン)」(“電動車で新境地を切り拓く”という意味)のもと、昨年10月に中国で発売した「EZ-6」とともに電動車ラインアップを拡充する商品として、2025年中の発売を予定している。
この「EZ-60」は、エレガントかつモダンなスタイリング、毎日の運転が楽しい人馬一体の走行性能、車内外の生活をシームレスにするスマート機能を備えたクロスオーバーSUV。電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の2機種を設定し、中国のユーザーのニーズ・嗜好に幅広く対応していく。
■マツダ 代表取締役社長兼CEO 毛籠勝弘氏のコメント
「長安マツダ設立から20年となる今年、マツダと長安汽車の力を集結させた電動車の第2弾をお披露目できたことを大変嬉しく思います。『EZ-60』は、クルマ本来の魅力と、進取の気性に富んだ中国のお客様に向けた先進性を備えた電動SUVです。昨年、中国に導入されご好評をいただいている『EZ-6』とともに、競争の激しい中国市場で、マツダ中国ビジネスの新境地を切り拓くことに挑戦してまいります」
EZ-60の概要
■デザイン
デザインテーマは“FUTURE + SOUL x MODERN”。マツダデザインが追求するエレガントなスタイリングを、新しい生活様式をイメージさせるモダンな造形と融合させたデザイン。ボンネット先端部などに、空気の通り道を備えることにより、近未来的な印象を醸成するとともに、優れた空力特性、高速走行時の電力消費効率の向上に貢献。
■走行性能
50:50の前後重量配分(BEVモデルは47:53)、ストラット式(フロント)およびマルチリンク式(リア)のサスペンション、多様な運転シーンに対応する電子制御ダンパーを採用することにより、人馬一体の走りを提供。さらに航続距離について、BEVモデルは約600km、PHEVモデルは1回の給油で1,000km以上を想定。
■スマート機能
音声、タッチ、ジェスチャーと、様々な方法での操作が可能なスマートキャビン、運転支援および事故の回避・被害低減を図るインテリジェントドライブ、車外からでも音声操作が可能なインテリジェントパーキングなど、安全および利便性を高めるスマート機能。
26.45インチの5K一体薄型センターディスプレイ、3Dヘッズアップディスプレイを採用。前方に大きく表示される情報やビジュアルが安心安全をサポートしながら、未来感あふれる運転体験を提供。
23個のスピーカーと立体音響システムを介して、臨場感あふれる音響を実現。また、ヘッドレスト内蔵のスピーカーにより、運転席と助手席で異なる音楽を聴くことができる。
主要諸元
サイズ:全長4,850mm×全幅1,935mm×全高1,620mm
タイヤサイズ:255/40R/21
駆動方式:RWD
乗車定員:5名
構成/土屋嘉久