
Skyscanner Japanは、近年ランニング・マラソンを目的とした「旅ラン」の人気が高まっていることを受け、そのインサイトを探るべく「旅ランに関する調査」を実施した。
アメリカ・中国・韓国合計で64%が「2025年に旅ランを予定している」と回答
今年も東京マラソンが2025年3月2日(日)に実施された。公式の発表によると、今年の参加者のうちなんと46%(17,259人÷37,791人)が外国人ランナーであることが判明している。スカイスキャナーは2025年の旅行トレンドの1つに「スポーツを目的としたアクティブな旅」が人気になると予測しているが、今回はこうした実際の盛り上げを受け、マラソンやランニングを目的とした旅行、”旅ラン”に対するインサイトを探る調査を実施した。なお、調査対象には日本人だけでなく、実際に訪日観光に馴染みのあるアメリカ・中国・韓国の消費者も含まれている。
【調査結果】
・マラソンやランニングを目的とした旅行「旅ラン」が海外で人気急上昇中!?
ランニングに一定興味のあるアメリカ・中国・韓国在住の745名に対して「今年、ランニングやマラソンを目的とした旅行を予定している回数を教えてください」という質問を行なったところ、アメリカ・中国・韓国合計で63.8%が1回以上予定していると回答する結果に。国別で見るとアメリカが66.4%、中国が81.4%、韓国が43.2%となっており、中国で最も「旅ラン」が盛り上がっていると判明した。また、ランニングやマラソンが旅行の目的の1つとして人気が急上昇していることも見て取れる。
・海外のランナーが参加してみたいマラソンイベント、1位に「東京マラソン」がランクイン!
「以下のマラソンイベントのうち、参加してみたいと思うものはどれですか」と、世界6大大会を含め有名なマラソン大会に対する興味度合いを調査したところ、43.6%が東京マラソンと回答し1位にランクインする結果に。そして4位には大阪マラソン、5位には京都マラソンがランクインしていることから、日本のマラソン大会が国際的に高い注目を集めていることがわかる。また、単に世界的な有名大会への参加のみならず、「観光地としても魅力ある旅行先でランニング体験を楽しみたい」というニーズが高まっていることも推察できる。
・実はこのトレンドは日本にも!? 約40%の日本人が2025年に旅ランを計画していると判明
18歳以上の日本人1,000人に同じく「2025年に旅ランを行いたいと思いますか?」という質問を行なったところ、約40%が予定していると回答。そのうち15%は海外での旅ランを計画したいと回答しており、日本でも旅ランに対するトレンドが上昇してきていることがわかる。
・マラソン・ランニングを行う理由の1位には、健康がランクイン
続いて、マラソンやランニングイベントに参加することに興味がある人に対してそう思う理由を聞いたところ、5割以上が「健康のため」と回答し1位に。さらに「新しい景色を楽しむため」や「特別な思い出を作ったり、旅行仲間とランニングの楽しさを共有するため」といった理由も上位に来ており、旅行体験の1つとしてランニングの人気が高まっていることがうかがえる。
・旅行先を選ぶ際に重視したいポイントは万国共通! 費用や旅行の景観が上位に
最後に、“旅ラン”ならではのユーザーのインサイトがあるのかを探るべく「旅ランの目的地を選ぶ際に重要な要素は何ですか?」という質問を実施したところ、海外のユーザー・日本人ともに、「旅行先としての景観や魅力」と「費用」が上位2位に並ぶ形に。これらのデータからも、元々観光地として一定認知があった地域に、プラスして「走る」といった体験が出来る都市がランナーから支持されていることがわかる。
【調査概要】
調査タイトル:「旅ラン」に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査時期:2025年4月2日~8日
調査対象:ランニングに興味のある海外旅行者 計745人(アメリカ在住:262人・中国在住:242人・韓国在住:241人)/18歳以上の日本人 計1,000人
調査機関:One poll/GMOリサーチ&AI
関連情報
https://www.skyscanner.jp/travel-trends/sports
構成/立原尚子