
スマホ選びにおいて意外と軽視されがちなのがバッテリー容量だ。
確かに価格やデザイン、サイズ感に比べて優先度は低いかもしれないが、バッテリー容量はQOLに直結する。
特に外出先で仕事をする人や旅行好きにとっては、最も重要なスペックかもしれない。
本記事ではiPhone、Androidのスマホの人気モデルをバッテリー容量という軸で比較してみた。
Apple「iPhone 16」シリーズ
ハイエンド=バッテリー容量が高いではない。
iPhoneは基本的に本体サイズが大きくなればなるほどバッテリー容量が大きくなる。
Appleが公表しているバッテリースペックは次の通りだ。
(画像はAppleより)
・iPhone 16:ビデオ再生最大22時間、ビデオ再生(ストリーミング)最大18時間、オーディオ再生最大80時間
・iPhone 16 Plus:ビデオ再生最大27時間、ビデオ再生(ストリーミング)最大24時間、オーディオ再生最大100時間
・iPhone 16 Pro:ビデオ再生最大27時間、ビデオ再生(ストリーミング)最大22時間、オーディオ再生最大85時間
・iPhone 16 Pro Max:ビデオ再生最大33時間、ビデオ再生(ストリーミング)最大29時間、オーディオ再生最大105時間
スペック、価格の両面においてiPhone 16 ProはiPhone 16 Plusよりも”上位モデル”のはずが、バッテリー容量に限っては”下位モデル”という結果になる。
しかし、特筆すべきはiPhone 16eだ。
(画像はAppleより)
iPhone 16e:ビデオ再生最大26時間、ビデオ再生(ストリーミング)最大21時間、オーディオ再生最大90時間
iPhone SEシリーズの後継機的な立ち位置として2025年2月に発売された16eはiPhone 16と同じサイズながらバッテリー容量がかなり大きい。
さらに16eは、16に比べて価格が2万5000円安く(16eが9万9800円〜、16が12万4800円〜)、Apple Intelligenceに対応しているなど、バッテリー容量に対して価格や本体スペックが優れておりバッテリーパフォーマンス、いわゆる”バテパ”が高いモデルということになる。
SEシリーズがなくなり、買い替え先に16と16eで悩んでいる人は多い。ぜひ、参考にしてほしい。
Google「Google Pixel 9」シリーズ
Android端末で最も人気のあるGoogle Pixelシリーズはどうか。
結論から言うと、2025年4月に出たばかりのGoogle Pixel 9aが非常に優秀だ。
Pixelのaシリーズはいわゆる廉価版モデルとなっているが、フラッグシップモデルと遜色のないスペックをしている人気のシリーズである。
Googleが公表しているバッテリースペックは次の通りだ。
(画像はGoogleより)
・Google Pixel 9a:30 時間以上のバッテリー駆動時間、標準 5,100 mAh(最小 5,000 mAh)、最長100 時間のバッテリー駆動時間(スーパー バッテリー セーバー使用時)
・Google Pixel 9:24時間以上のバッテリー駆動時間、4,700mAh、最長100時間のバッテリー駆動時間(スーパー バッテリー セーバー使用時)
・Google Pixel 9 Pro:24時間以上のバッテリー駆動時間、4,700mAh、最長100時間のバッテリー駆動時間(スーパー バッテリー セーバー使用時)
・Google Pixel 9 XL:24時間以上のバッテリー駆動時間、5,060mAh、最長100時間のバッテリー駆動時間(スーパー バッテリー セーバー使用時)
バッテリー駆動時間においては、9も9 Pro同じである。
さらに9 XLはバッテリー容量が増えているにも関わらず駆動時間は9や9 Proと同じとなっている。
「Google Pixel 9」シリーズにおいてはGoogle Pixel 9aが最強のバッテリー性能と言っていいだろう。
サムスン「Galaxy S25」シリーズ
サムスンのGalaxyシリーズからもバッテリー容量とスペックに優れたモデルが販売されている。
Galaxy S25 Ultraだ。ハイエンドモデルであるGalaxy S25 Ultraは6.9インチとかなりの大きさとなっているが5000mAhの大容量バッテリーを搭載しておりバッテリーの持ちも非常に優秀だ。
サムスンから公表されているバッテリースペックは次の通りだ。
(画像はサムスンより)
Galaxy S25:4000mAh、連続動画再生最長約29時間
Galaxy S25 Ultra:5,000mAh、連続動画再生最長約31時間
Galaxy S25 Ultraは「大画面のスマホで動画を見たい!」と「バッテリー残量を気にせず過ごしたい」を両立しているモデルと言えるだろう。
約2億画素のメインカメラ(広角)といった超ハイスペックなカメラで外出中も写真や動画をたくさん撮りたいという人にもこのバッテリー効率はありがたい。
高スペ伴うバッテリーが必要だから?
スマホの高性能化が止まらない。今年以降に発売されるモデルにはAIは標準搭載になるに違いない。AIを処理するために高性能チップが必要になり、その結果、消費電力は大きくなる。近年のスマホの大型化には、それだけ容量の大きいバッテリー(=サイズの大きいバッテリー)を積む必要があるから、という側面はあるだろう。
現代人のライフラインとなっているスマホ。モバイルバッテリーがなくとも、丸一日は使い続けることのできるバッテリー容量であることが望ましい。
文/峯亮佑