小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

ゴールドウインが富山県南砺市に次世代ネイチャーパーク「Play Earth Park Naturing Forest」を2027年初夏に開業へ

2025.04.30

ゴールドウインは、2027年初夏のオープンを目指して創業の地である富山県で開発を進める“未来のネイチャーパーク”、「Play Earth Park Naturing Forest」の概要を発表した。

今回のリリースでは、コンセプトや開業時期、広さなどのプロジェクトの概要に加え、国内外で活躍する8組の設計者の参画、および各施設の説明とイメージパースが公開されている。

Play Earth Park Naturing Forestについて

富山県南砺市桜ヶ池周辺の約40haの敷地には、大きく3つのエリアが展開される。

まず地球との遊びが生まれる「パークエリア」。子どもは好奇心のままに遊びを深めていく。そんな子どもたちの背中を押すような、直感的に走り出したくなるランドスケープと遊具のような建築を中心に設計。地形と会話をするように登ったり、滑ったり、子どもたちが地球との遊びを自由につくるエリアになる。

そしてパークに隣接する、地球の不思議を学ぶ「フォレストエリア」。森にそびえる展望台に登り自然を観察することで、そこに住む鳥や虫、草花へ目を向ける機会を提供していく。自然の不思議と出会うことで、子どもたちの探究心を深めてくれるはずだ。

森の先には、自然の美しさに触れる「ガーデンエリア」が広がっている。多様な種が共生する自然界に学びデザインされたナチュラリスティックガーデンでは、四季を通して自然の営みを感じることができる。ガーデンと隣接するヴィラや、キャンプサイトなど、自然の営みに学ぶ、新しい自然との生活体験が可能だ。

この3つのエリアに6つの建築を設計し、原体験となる機会をデザインしていく。

6つの建築概要は以下のとおり。

■ガーデン・ランドスケープ:自然の移ろいを五感で感じるナチュラリスティックガーデン

美しい自然風景を模倣しデザインされたガーデンは、訪れる人々を多様な風景の旅に誘う。「七十二候」の考えに基づき、多年草を中心に設計されたガーデンには、桜や藤、ススキなど季節を彩る植物から、湿地や池の水辺の植物など、虫や鳥の訪れ、風に揺れる草花を感じられ、自然の移ろい、営みを五感で楽しめる。

<設計者:ダン・ピアソン・スタジオ>
土地に対する本質的な感受性、直感的で繊細なデザイン、大胆で絵画的な自然主義的アプローチ、そして深い園芸知識に裏付けられた姿勢から、世界的な評価を得ている。チェルシー・フラワー・ショーでは金メダルを複数回受賞。主なプロジェクトに十勝千年の森(2008)、Lowther Castle(2007)、Delos garden at Sissinghurst(2018)、Amanyangyun in Shanghai(2012)、Maggie’s Centre(2008/2016)などがある。

<設計者:高野ランドスケーププランニング 村田 周一>
1975年に東京で設立。1990年に本拠地を北海道へ移転。森を身近に感じることができる 環境のもとで、「デザインと創造性」「参加型公園づくり」「森とエコロジー」の3つを基本姿勢に掲げながら、国内外で活動している。主なプロジェクトに、十勝千年の森(2008)、カタール国土計画(2008)、サモア独立国植物園再整備(2009)、あさひかわ北彩都ガーデン(2014)がある。

■プラザ棟:国内初の「Living Building Challenge」取得を目指すリジェネラティブな生活拠点

Naturing Forest の玄関口となるプラザ棟は、パークとガーデンをつなぐ、人々が集う拠点となる。自然遊びのためのウエアやギア、南砺の食文化を楽しむための食品を取り揃えたショップが併設され、衣食住に関連するさまざまなプロダクトを通じて、周辺の自然での体験への入り口となる。

プラザ棟は、国内初の「Living Building Challenge」の取得を目指して県産材を活用した木造建築を実現。雨水利用やソーラー発電、地域材の再利用を通じて、環境負荷を抑えた持続可能な空間を構築していく。

<設計者:川島範久建築設計事務所>
光や風、土や木、植物から微生物までの多様な生命との関係性を再構築する「自然とつながる建築」を追求する取り組みが高く評価され、日本建築学会作品選奨、JIA環境大賞、SDGs建築賞などを受賞。主なプロジェクトとして GOOD CYCLE BUILDING 001(2021)、REVZO虎ノ門 (2020)などがある。

■展望台/コテージ:多様な視点で自然を観察する展望台とコテージ

中心に位置する展望台は、自然観察の拠点であり、螺旋状の階段を上ると、それぞれの方角に自然観察エリアを設けている。最上部からは砺波平野を見渡せるほか、地下階ではガラス越しに土中の根や虫を観察でき、自然の中にある不思議を探求する体験を提供する。

さらに周辺の森に点在するコテージは、森の中に滞在しながら、動植物を観察できる拠点となる。

<設計者:リナ・ゴットメ・アーキテクチャ>
その土地の歴史や文化、自然、素材との深いつながりを重視する「未来の考古学」という哲学を掲げ、持続可能かつ包摂的な建築に取り組んでいる。主なプロジェクトにエストニア国立博物館(2016)、Serpentine Pavilion(2023)、大英博物館ウエスタンレンジ(2025-)などがある。シェリング建築賞(2020)やGreat Arab Minds Award(2023)など受賞歴多数。

■パーク:子どもたちの野生を解放する、遊びの冒険が広がる遊具建築

地形の起伏を活かし、子どもたちの遊びを加速させるランドスケープのような建築を、パークエリア中心に設計している。「子どもの野性の解放」をテーマに、洞窟や、岩山を冒険するような、自然の中での遊びが生まれるようにデザインされた。

子どもたちは地形と会話しながら遊び、それぞれが新たなルールを生み出し、その遊びを発展させていくことが期待される。

円形の周遊できる形をデザインし、遊びが途切れないように、建物の外部と内部がスムーズに接続。外周はそのまま森へ、内周は小川へとつながっており、子どもたちは冒険のような遊びを体験できる。

<設計者:萬代基介建築設計事務所>
建築・インテリア・展示設計・プロダクトデザインなど多岐にわたる領域を手がける。主な受賞歴として、第 5 回日本建築設計学会賞、JCDデザインアワード金賞などが挙げられる。主なプロジェクトには椎葉邸(2021)、石巻の東屋(2021)、2025年日本国際博覧会ポップアップステージ(2025)などがある。

■ヴィラ:自然の営みに没入する、贅沢な自然との生活

ヴィラは南砺市の散居村からインスピレーションを受け、自然の営みに没入する空間としてデザインされた。東西南北に張り出した壁と修景池に浮かぶ船のようなデザインが特徴のヴィラには、美しいプライベートガーデンが広がり、夕日や星空、雨など時間ごとの美しい自然の表情を眺め、花々や虫、鳥の声に耳を傾ける時間を提供していく。

自然の営みを感じられる特別な時間であり、食事やサウナなど、ヴィラでの滞在体験を通じて、自然に没入できる時間を贅沢に楽しむことができる。

<設計者:新素材研究所>
現代美術作家の杉本博司と、建築家の榊田倫之によって、2008年に設立された建築設計事務所。「古いものが、新しい」というコンセプトに基づき、古代や中世、近世に用いられた素材や技法を研究し、それらの現代における再解釈と再興に取り組んでいる。主なプロジェクトに小田原文化財団江之浦測候所(2017)、清春芸術村ゲストハウス「和心」(2019)、和光本店地階(2024)、帝国ホテル京都(2026春 開業予定)などがある。

■キャンプサイト:富山の自然と共につくる、新しいキャンプ体験

キャンプサイトでは、富山に根付く農業や工芸、自然との関わり方を学ぶ、新しいキャンプ体験を提供。かつての水田の地形を活用して、それぞれのキャンプサイトごとに異なる植物を生育。それらを使った農業や工芸の知識や技術に触れられる。

大きな焚き火台を備えたキャンプストアや調理棟など、快適にアウトドア体験を提供する施設も整備される予定だ。地域の木材や粘土、籾殻、釉薬を使ってデザインした建築が、自然と地域文化が融合する特別なキャンプ体験を演出していく。

<設計者:Assemble (アセンブル)>
多様なバックグラウンドを持つメンバーによって、2010年に結成されたイギリスの建築家コレクティブ。リバプールの地域コミュニティと協働した Granby Four Streets(2015)により、世界で最も著名な美術賞のひとつであるターナー賞を建築家として初めて受賞。主なプロジェクトにゴールドスミス現代美術センター(2018)、Atelier LUMA(2023)などがある。

■アクティビティセンター:地域の生活に寄り添う、富山の自然遊びの拠点

桜ヶ池の水辺にアウトドアでの遊びの拠点となる、アクティビティセンターが建設される。アウトドアショップやカフェベーカリーが隣接しており、池につながるデッキから桜ヶ池でのアクティビティを楽しめる。

富山周辺の自然でのアウトドア・アクティビティをサポートする、ウェアやギアのレンタルやガイドツアーも提供。地域の人々が日常的に桜ヶ池を訪れ、遊びや体験を通して地域の自然への理解を深めていくことができる機会を創出していく。

<設計者:本瀬齋田建築設計事務所>
建築家の本瀬あゆみと齋田武亨が主宰する設計事務所。富山と東京を拠点に、風景を「翻訳」するデザインで周辺環境と調和した建築を目指す。地域に密着しながら、建築のみならず、イベント会場構成やパブリックファニチャーなど幅広く活動する。主なプロジェクトに消滅集落のオーベルジュ | L’ évo(2020)などがある。

関連情報
https://about.goldwin.co.jp/

構成/清水眞希

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年4月16日(水) 発売

DIME最新号は、「名探偵コナン 熱狂の舞台裏」。長野県警全面協力!劇場版最新作の舞台の新聖地とは?長野県警トリオ〟をあしらったトリプルジッパーバッグの付録付!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。