
一生に一度は建てたい憧れのマイホーム。とはいえ、首都圏に居を構えるのは多額の資金が必要そうだが、実際のところ、東京・神奈川・埼玉・千葉で新築戸建を建てるには、どれくらいの費用が平均してかかるのだろうか?
不動産情報サービスのアットホームはこのほど、「首都圏における『新築戸建』の価格動向(2025年3月)」を発表した。
本レポートは、アットホームの不動産情報ネットワークで消費者向けに登録・公開された新築戸建の価格動向について、アットホームラボに調査・分析を委託したものだ。
首都圏8エリアの平均価格(前年同月比・指数の推移)
首都圏全体の平均価格は前月比、前年同月比ともに上昇した。エリア別の前月比は8エリア全てで上昇し、うち6エリアは1.0%以上の上昇率となった。
なお、東京都(23区/都下)、神奈川県他、埼玉県他、千葉県(西部/他)の6エリアは2017年1月以降最高額を更新した。中でも東京23区は8カ月連続で最高額となっており、直近4カ月の前月比はいずれも1.0%を超える上昇率となっている。
■東京都(23区/都下)
23区の平均価格は7,501万円で前月比+1.2%と5カ月連続で上昇し、8カ月連続で20171月以降最高額となった。また、前同月比は+8.9%と10カ月連続で上昇しているが、これは平均価格を下回る6,000万円台以下の物件の占める割合が合計で前同月より-6.0ポイントと減少し、8,000万円台以上の割合が合計で同+6.2ポイントと増加したことが要因となっている。なお、前月比は4カ月連続で+1.0%以上となった。
都下の平均価格は4,897万円で前月比+1.5%と2カ月連続で上昇し、20171月以降最高額を更新した。また、前同月比は+4.8%と8カ月連続の前同月超えとなっている。
■神奈川県(横浜市・川崎市/他)
横浜市・川崎市の平均価格は5,313万円で前月比+0.4%と上昇した。また、前同月比は+1.8%と6カ月連続で上昇しているが、これは平均価格を下回る4,000万円台以下の物件の占める割合が合計で前同月より-4.2ポイントと減少し、6,000万円以上の物件の占める割合が同+4.0ポイントと増加したことが要因となっている。
神奈川県他の平均価格は4,247万円で前月比+1.4%と上昇し、2カ月連続で20171月以降最高額を更新した。また、前同月比は+5.2%と13カ月連続の前同月超えとなっている。
■埼玉県(さいたま市/他)
さいたま市の平均価格は4,318万円で前月比+0.9%と2カ月連続で上昇した。一方、前同月比は-0.8%と18カ月連続で下落しているが、これは平均価格を下回る3,000万円台以下の物件の占める割合が合計で前同月より+0.7ポイントと増加し、5,000万円台以上の割合が合計で同-1.4ポイントと減少したことが要因となっている。
埼玉県他の平均価格は3,709万円で前月比+1.0%と上昇し、20171月以降最高額を更新した。また、前同月比は+1.5%と上昇し、3カ月連続の前同月超えとなった。
■千葉県(西部/他)
西部の平均価格は4,337万円で前月比+1.3%と上昇し、2カ月連続で20171月以降最高額を更新した。
また、前同月比は+4.7%と7カ月連続で上昇しているが、これは平均価格を下回る3,000万円台以下の物件の占める割合が合計で前同月より-8.4ポイントと減少し、5,000万円台以上の物件の占める割合が合計で同+3.8ポイントと増加したことが要因となっている。
千葉県他の平均価格は3,355万円で前月比+1.9%と上昇し、2カ月連続で20171月以降最高額を更新した。また、前同月比は+5.1%と4カ月連続の前同月超えとなっている。
出典元:アットホーム株式会社
構成/こじへい