
世界屈指のマンガ大国として知られる日本。現在、紙の雑誌やウェブサイト、アプリなど様々な媒体で多種多様なマンガコンテンツが日々供給されているが、実際のところ、どれくらいの人が日常的にマンガを読んでいるのだろうか?
PDF Guruはこのほど、2,000人の日本人(男性901人、女性1,099人)を対象に「漫画」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
定期的にマンガを読む人は4分の1未満
Q1 マンガを読みますか?
「マンガを読むか」と質問したところ、定期的にマンガを読む人は4分の1未満で、たまに読む人もほぼ同程度とわかった。また、約17~18%が「ほとんど読まない」、約37%が「全く読まない」と回答した。マンガへの関心は中程度だった。積極的な読者と無関心な層に分かれていることが示唆される。全体として、マンガへの興味は限定的ながら存在する傾向が見られた。
男女別では、定期的に読む割合は男女とも約24%。たまに読む割合も約22%でほぼ同じとなった。「ほとんど読まない」は男性約18%、女性約16.5%で若干の差がある。「全く読まない」は女性約38%、男性約35%で女性がやや高い。
男女のマンガへの関心は基本的に似ているが、女性は全く読まない傾向がわずかに強く、男性は少し読む傾向がやや高いといえる。全体として、男女間の比率はほぼ同等だ。関心が低いレベルでのみわずかな差異が見られる。
約5人に1人が「マンガを毎日読む」と回答
Q2 どのくらいの頻度でマンガを読みますか?
マンガを読む頻度は幅広く、最も多いのは週に数回(26.03%)。約5人に1人(18.43%)が毎日読むことがわかった。月に数回(22.78%)や年に数回(21.27%)も多く、数年に1回は11.48%となった。全体的に、ほとんどの人がマンガに触れており、頻度にばらつきがあることがわかる。
男女別に見ると、女性の約20.2%が毎日読むのに対し、男性は約16.3%で、女性の方が毎日読む傾向が強かった。週に数回は男性が約28.7%、女性が約23.7%で、男性のほうがやや高い。
月に数回は男性が22.5%、女性が23.0%でほぼ同等。年に数回は男性が約22.5%、女性が約20.2%で、男性が上回る。数年に1回は女性が約12.8%、男性が約10.0%で、女性のほうが多い。男女ともにマンガへの関与は似ているが、女性は毎日の読書、男性は週に数回の読書傾向がやや強いことが示される。全体として、男女間の差は小さいものの、読書習慣には微妙な違いが見られる。
マンガを読む方法、「絵の本(単行本、雑誌)」が最多に
Q3 どの方法でマンガを読むのが好きですか?
マンガを読む方法は、紙の本が最も好まれ(42.22%)、次にデジタルが続き(35.44%)、そして紙の本もデジタルも両方利用しているのが22.34%となった。全体として、紙媒体が好まれる傾向にあり、両方を併用する人は比較的少なかった。これらの結果は、各オプションにバランスがありつつも明確な選好が存在することを示す。
男女別では、男性の約48%が紙の本を好むのに対し、デジタルは約30%となった。女性は約40%がデジタルを好み、紙の本は約38%で、デジタル志向が強かった。両方を使う割合は男女とも約22%で同等となった。男性は紙を好み、女性はデジタルを好むことが見られる。性別が読書方法の選好に影響を与えていることがわかる。
好きなマンガのジャンル、「アクション・アドベンチャー」が約56%で最も支持されているという結果に
Q4 好きなマンガのジャンルは何ですか?
マンガのジャンルでは、アクション・アドベンチャーが約56%で最も支持されており、大人向けの心理・スリラーも約42%で人気だ。他に恋愛、日常、異世界、コメディ、ホラー、スポーツが17~32%で好まれている。これらの傾向は、マンガの多様なストーリーテリングとテーマの好みを反映している。
男女別では、男性の約65%がアクション・アドベンチャーを好むのに対し、女性は約48%となった。恋愛ドラマは女性約47%、男性約12%と差が大きくなっている。青年マンガ(心理・スリラー)は男性約51%、女性約33%で、男性がダークなテーマに惹かれている。
日常系は女性約42%、男性10%未満で乖離している。異世界マンガは男女とも約28~30%で同等。コメディは女性約28%、男性約23%で女性がやや上となった。スポーツは男性約26%、女性約9%と差があった。その他は男性がやや高く、男女間の好みの違いが際立っていた。
初めてマンガを読んだ時期は、「小学生の時」が約57.5%で最多に
Q5 初めてマンガを読んだのはいつですか?
「初めてマンガを読んだのはいつか」と質問したところ、約57.5%が小学生の時に初めてマンガに触れ、約24.9%が小学校入学前とわかった。中学生で約7.0%、高校生で約1.7%、大人は約9.0%となった。全体として、マンガは幼少期、特に小学校時代に広く紹介される傾向を示している。
男女別では、男性の約54.8%が小学生、約27.9%が入学前で、女性より早い傾向となった。女性は約59.6%が小学生、約22.4%が入学前で、小学校時代に集中している。中学生は男性約7.1%、女性約6.9%で同等だった。高校生は男性約1.3%、女性約2.0%で女性がやや高くなっている。
大人は男性約8.9%、女性約9.1%で近い。男女ともに幼少期にマンガに出会うが、男性は入学前、女性は小学生時期に多いことが示唆されている。性別による差は微妙だが、女性は小学校時代、男性はそれより早い傾向が浮き彫りになっている。
出典元:PDF Guru
構成/こじへい