
“ごっこ遊び”の幅を広げるねんど遊びや、その遊び方を提案している「プレイ・ドー」を展開するハズブロジャパンは、5月5日の「こどもの日」を前に、3〜5歳の子どもを持つ20〜40代の親1100名を対象に、“ごっこ遊び”に関する意識調査(以下、本調査)を実施。結果をグラフと図表にまとめて発表した。
人気No.1は「お店やさんごっこ」、現代の子どもは〝なりきり職業〟も多様に進化
親世代・子ども世代ともに、“ごっこ遊び”の1位は「お店やさんごっこ」(親:45.8%/子:49.7%)という結果に。さらに「おままごと」「お医者さんごっこ」など、家庭や職業をテーマにした“なりきり遊び”が共通して人気だった。
一方、子ども世代では「YouTuberごっこ」(15.2%)「配達ごっこ」(8.7%)「ゲーム実況者ごっこ」(8.3%)など、現代社会を反映した“ごっこ遊び”も、職業や日常の変化が、子どもたちの遊びにも広がっていることもわかった。
最近のSNSでは、会計シーンでスマホのQRコード提示を求められるなど、“ごっこ遊び”のキャッシュレス化が進んでいる様子が話題になっている。
また、「これ作って!」と伝えると配達員役になって届けてくれるなど、親の行動をよく観察していることがうかがえ、子どもの成長を感じる場面に出会うこともあるようだ。
次に“ごっこ遊び”で使用するおもちゃについて質問したところ、上位には「ぬいぐるみ・人形」「おままごとセット」「ブロック・積み木」「ねんど」「ごっこ遊び用の小道具」がランクイン。
親世代・子ども世代ともに、遊び道具の傾向に大きな違いは見られず、昔ながらの定番アイテムが今もなお、子どもたちの遊びに根付いていることがわかった。
■ごっこ遊びは「成長に役立ちそう」「楽しい」「絆が深まる」と実感
“ごっこ遊び”は子どもが夢中になって取り組む遊びのひとつではあるが、親にとっては日常の忙しさのなかで対応が難しいと感じる場面もあり、「設定についていけない」「繰り返しが多く対応に戸惑う」といった声もある。
一方で、「子どもの成長に役立ちそう」(24.0%)、「楽しい」(22.0%)、「一緒に遊ぶことで親子の絆が深まると感じる」(11.9%)など、親の過半数が“ごっこ遊び”に前向きな結果となった。
なかには「思わず笑ってしまうようなやりとりに癒される」「子どもの自由な発想に驚かされる」など、子どもならではの世界観を通じて、親自身も楽しんでいる様子も推察できる。
“ごっこ遊び”は、親子の心をつなぐかけがえのない時間として、多くの家庭で温かく受け止められているのではないか。
約9割の親が「 “ごっこ遊び”が知育に良いなら、やらせたい」
“ごっこ遊び”は「表現力」や「想像力・創造力」、「コミュニケーション能力」が育まれ、知育に良いと言われている。そこで、“ごっこ遊び”が知育に良いとわかれば、子どもにやらせたいと思うかを聞いたところ、「とてもそう思う」「そう思う」と回答した親は89.5%に達するなど、約9割が前向きな姿勢を示した。
また、子どもに“ごっこ遊び”を通じて育んでほしい力としては、「コミュニケーション能力」(66.8%)「想像力・創造力」(59.5%)「表現力(話し方・感情表現)」(53.2%)が上位に挙がっており、人との関わりや自分を表現する力への関心が高いことが考えられる。
また、“ごっこ遊び”を促すためにどのようなことを意識しているかを聞いたところ、「お手本を見せる(親が一緒に遊ぶ)」が最多で45.5%という結果に。親自身が関わることで、子どもにとってもより豊かな学びの時間となっているようだ。
さらには、“ごっこ遊び”と向き合うとき「少し面倒くさい」と回答した人の96.1%が、知育に良いと分かればやらせたいかの質問に対し、「とてもそう思う」「そう思う」と回答。“大変さ”を感じながらも「子どもの成長につながるなら積極的に取り入れたい」という意識が読み取れた。
■ねんど遊びに求める“プラスα”は「片付けのしやすさ」と「自由な表現」
ごっこ遊び”に使うおもちゃとして親子ともに上位の「ねんど」について、現在の満足度を調査したところ、「まあまあ満足している」(36.8%)が最も多く、「どちらとも言えない」(28.2%)が続いた。
また、約1割が「満足していない」と回答するなど、全体として満足度にはばらつきがあることがわかった。
次に、「ねんど遊びがより良くなるために欲しいもの」を聞いたところ、「片付けが楽」(40.6%)、「色の自由度」(40.1%)、「作れるものの幅広さ」(29.8%)が上位に。機能性や創造性へのニーズが高い傾向だ。
さらに、ねんど遊びについて、「とても満足している」「まあまあ満足している」と回答した人の“これがあるともっと良い”と感じるポイントをみると、「色の種類や組み合わせに自由度があること」や、「お仕事系(お店屋さんごっこなど)のごっこ遊びができるセット」が上位に挙がった。
子どもたちの想像力やコミュニケーション力を育む“ごっこ遊び”は、知育にもつながる大切な遊びのひとつ。同じく“ねんど遊び”も、自由な発想で形を作る中で、創造力や集中力を養えると言われている。
どちらも“自分で考え、自由に表現する”という点で通じており、子どもたちの成長をやさしく後押ししてくれる存在であることがわかる。
調査概要
調査名/「子どものごっこ遊びに関する実態調査」
調査対象/全国の20〜40代の3〜5歳の子どもを持つ親 1,100名
調査期間/2025年4月9日(水)〜10日(木)
調査方法/インターネット調査 株式会社ジャストシステム「Fastask」
実施機関/ハズブロジャパン合同会社
関連情報
https://shop.hasbro.com/ja-jp/brand/play-doh
構成/清水眞希