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店舗数はスタバより上!中国ドリンク市場を席巻する香港の飲食チェーン「密雪水城」とは?

2025.05.01

今年3月に香港市場に上場した飲料チェーン「密雪水城(ミーシュエ・ビンチェン)」。実は、すでにスターバックスの店舗数を超えたことをご存じだろうか?

その理由はいくつもあるのだが、本記事では中国のドリンク市場とあわせて詳しく紹介する。

「密雪水城」の持つ、圧倒的強みとは

「密雪水城(ミーシュエ・ビンチェン)」は、レモンティーや果汁紅茶、ソフトクリームの飲料チェーンだ。

密雪は、3月3日に香港市場に上場し、発行価格202.5香港ドルに対し、上場初日は290ドルの終値と43%上昇した。さらに、23日現在の株価は、498.8ドルと発行価格から146%も上昇している。

滑り出し好調な上場を果たした密雪は、店舗数は2024年12月末時点で46,479店舗、海外にも4,895店舗と、店舗数はスターバックスを上回り世界1位の店舗数となった。

2024年の密雪は、売上高は167億7,000万元(約3,253億円)と前年から17.2%増、利益は44億5,400万元(約864億円)と前年から39.8%増となっており、今回の上場による資金調達でさらなる海外進出に拍車がかかりそうだ。

密雪の強みは、以下だと考えられる。

(1) 価格が圧倒的に安い
(2) 安いのに美味しい
(3) 路面店が多くイートインスペースがない
(4) イベントが多い
(5) 雪だるまのキャラクターがかわいい
(6) 採算が取れなければ即撤退という決断の早さ

密雪はイートインスペースがないことが多いため、都会で地価が高いところでも、場所にかかるコストを抑えることができる。

原材料も集中購入で抑え、商品価格帯は15~30元(約300~600円)と、低価格のドリンクを実現した。低価格だから、誰でも毎日気軽に飲むことができることで、購入者を増やしている。

容器や店舗にある雪だるまのキャラクターはかわいく、歌やアニメまで作られている。さらに、中国企業ならではのスピード感を体現する、撤退の早さ。

新しく店舗ができたと思ったら、1年以内ですぐになくなっていることがある・・・。採算が取れていなければ即撤退し、他の地域に店舗を増やすことで、利益を伸ばしやすいのではないだろうか。

中国のドリンク市場

中国は、路面にドリンクチェーンが非常にたくさんある。店内にイートインスペースがあるものから、持ち帰りのみの店まで様々だ。

中国では、WeChatで事前に予約して取りに行ったり、ワイマイといって届けてくれたりするサービスがあるから、平日でも出勤前や昼休憩の会社員がドリンク片手に歩いているのをよく見かける。

中国のドリンクチェーン店で最も格安なのが、蜜雪だ。

毎日気軽に飲めるため、中国の中間層の人も毎日飲んでいる。味もおいしく、甘さ、氷の量などを細かく設定することができる。

少し高価格帯の紅茶だと、「喜茶(HEY TEA))、「奈雪喜茶(NAYUKI)」、「霸王茶姬(CHA GEE)」が人気だ。

「喜茶」は、果汁ティーがおいしく、通年あるブドウとマンゴーは果物が丸ごとたくさん入っていておいしい。その他にも、春はグァバ、夏は桃等季節限定の果汁ティーがあることもある。

「喜茶」と似ているのが「奈雪」で、果汁ティーは喜茶よりも紅茶の味が強い。期間限定で星の王子様やセーラームーンなどかわいい容器を選ぶことができ、パンなどの軽食を食べることもできる。

最近は両社ともに、健康によい野菜ジュースもメニューに登場した。「霸王茶姬」はミルクティーが好きな人におすすめで、容器や期間限定のグッズのデザインがおしゃれだ。

一方のコーヒーショップ事情でいうと、高価格帯は「スターバックス」が多く、高鉄(新幹線)の駅や空港によくある。気軽に買える値段ではないが、イートインスペースが必ずあり、くつろいだり、仕事をしたりする人が多い。

注文方法も中国発祥の店と異なり、直接注文するスタイルが基本(WeChatでも注文は可能)だ。

中国では、スターバックスに比べて圧倒的に店舗が多い「瑞幸咖啡(Luckin Cofee))がある。

イートインスペースがないことも多く、出勤前や昼休憩時に買っている人が多い。WeChatで注文し、店員とは受取時のみ話すぐらいだ。価格が圧倒的に安いから、気軽に毎日でも買いやすい。

中国に来たら是非ドリンク飲み比べを!

中国のドリンクが日本にも進出しているが、まだ非常に少なかったり、撤退したりしているため、日本ではなかなか飲むことができない。

中国に来ることがあれば、是非中国のドリンクを飲んでみてほしい。

中国のドリンクはビジネス街、観光地でもどこでも出会うことができるが、時間帯によっては注文が混雑していることがある。

そんなときには、直接並ぶのではなく、事前にWeChatのトークアプリでお店の名前を検索するか、またはその店のQRコードをWeChatのチャット画面の右上のプラスにあるスキャンで読み込むと、その店のミニプログラムに登録することができる。

お店のミニプログラムでは近くの店舗を登録して、自分で取りに行くか、届けてもらうかを選択し、メニューから注文、支払まで完了できる。

自分の注文があとどのぐらいでできるか、自分の注文まで何人(何杯)が待っているかを見ることができるから、その店で待たずに、できる頃合いに取りに行くことができる。

中国では、特にレモンティーやミルクティー、果汁ジュースの味わいが店によって様々!リーズナブルなので、いろいろなお店で飲み比べてみるのがおすすめだ。

文/大堀貴子

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