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友情あり、涙あり、情熱あり!日本初の昭和歌謡オーディション番組「ミスタートロット ジャパン」とは?

2025.04.29

「トロット」という音楽ジャンルをご存知だろうか。元は日本の演歌から派生した韓国の音楽ジャンルで、世代を超えて幅広い人々に親しまれている。

2020年には、トロットのNO.1シンガーを決めるオーディション番組『明日はミスター・トロット』が放送。視聴率は30%台を記録し社会現象になった。

そんな『明日はミスター・トロット』の日本版『ミスタートロット ジャパン』が、配信サイトLeminoで配信中。現役高校生や元アイドル、既婚者など年齢や見た目、立場の異なるさまざまな男性が、マイク1本で昭和歌謡や演歌を歌い上げ戦う、新しい形のオーディション番組だ。

5月3日(土)に迫る最終回を前に、本番組プロデューサーと、オーディションの出演者3名に特別インタビューを敢行!番組制作に至った経緯や、昭和歌謡の魅力について語ってもらった。

レッドオーシャン市場と化した日本のオーディション番組初の「トロット」に着目

【取材協力】

株式会社NTTドコモ・スタジオ&ライブ 映像事業部 チーフプロデューサー 和氣正紀さん

──もともとは韓国のオーディション番組だった『明日はミスター・トロット』。その日本版を制作することになった経緯を教えてください。

「弊社は株式会社NTTドコモと吉本興業株式会社のジョイントベンチャーとして2023年に設立されました。設立当初から新しいコンテンツをどんどん生み出していこうという目的があり、この番組も韓国で大人気のオーディション番組のフォーマットライセンスを受けて、日本でやってみようというのが始まりでした」

──韓国のオーディション番組の日本版というと、昨年、ME:Iが結成された『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズも有名です。先行する番組の成功も『ミスタートロット ジャパン』を制作する理由になりましたか?

「オーディション番組発のアーティストは、ファンの応援が熱心だと感じます。そういう意味で僕らもこの番組を通じて、熱く応援してもらえるアーティストを発掘したいという思いはあります。

しかし、歌って踊れるボーイズグループ、ガールズグループは、今やレッドオーシャンで、後発で参加するのはなかなか大変です。なので、日本ではまだやったことがない「トロット」のオーディション番組なら、ジャンルの先駆者になれるのではという考えもありました」

──そもそも「トロット」という音楽ジャンル自体、日本ではまだ馴染みのないものですよね。

「韓国ではすでに確立されたジャンルですが、日本では定義がまだ定まっていません。そこで僕らは今回、ジャンルやリズムは関係なく「トロットとはその時代を象徴し、かつ5年後、10年後とずっと歌い継がれる曲のことである」と定義しました。韓国版よりも幅広い曲を扱っているのが日本版の特徴です。演歌や歌謡曲はもちろん、back numberさんの曲やアニソンなども課題曲として使用しています」

──『ミスタートロット ジャパン』ならではの見どころはどこにありますか?

「今回、オーディションの参加条件として「満15歳以上の男性であれば、年齢もビジュアルも国籍もプロアマも不問」としました。実際に書類選考には、下は15歳、上は70代までの幅広い年代の方が集まりました。この多様性は他にはない魅力なのではないかと思います。

そんな参加者たちが歌の上手さやテクニックではなく、聴いている人の心に響く歌を歌うことができるか。気持ちを届けることができるかというのが審査の基準になっています。

決勝戦でもメンバーが本当に魂を込めて歌っているので、どんな方が見てもすごいなと思える最終回になっているはずです。優勝者には特典としてメジャーデビューも確約されているので、オーディション番組が終わった後の次の展開も楽しみにしていただきたいです」

続いて、オーディション参加者の島憂樹さん、橋詰昌慧さん、藤﨑伊織さんにインタビュー。島さんと橋詰さんは決勝ステージまで駒を進めた。

島 憂樹さん(左)
2007年生まれ、徳島県出身。幼少期から歌謡曲をたくさん聴いて育つ。
番組内では「残酷な天使のテーゼ」や「川の流れのように」を披露した。

藤﨑伊織さん(中央)
2007年生まれ、福岡県出身。低音ボイスの現役高校生。
番組内では「夜明けのブレス」や「Missing」を歌い上げた。

橋詰昌慧さん(右)
2005年生まれ、大阪府出身。シンガーソングライターとして活動中。
番組内では「勝手にしやがれ」や「雪の華」を披露した。

ティーンネイジャーの出演者が語る昭和歌謡の魅力

──島さんと藤﨑さんは現在17歳、橋詰さんは19歳。そんな若い世代の皆さんが思う、昭和歌謡の魅力を教えてください。

橋詰昌慧(以下、橋詰)「昭和歌謡は最近の曲と比べるとメロディも歌詞もシンプルなものが多いですが、だからこそ聴く人によってそれぞれの解釈ができるし、歌う方としてもいろんな表現ができるので、そこが魅力だと感じています」

藤﨑伊織(以下、藤﨑)「僕は昭和歌謡の伴奏が好きです。長くて特徴的な伴奏が多いですよね。歌う側としては、伴奏が流れている間にお客さんが飽きないようにするにはどう魅せればいいのか、難しいところではあるんですが……。そこがいいところだと感じています」

島憂樹(以下、島)「僕も昭和歌謡のイントロが好きです。イントロから曲の世界観に引き込まれます。あとは歌詞が分かりやすくて、ストレートに心情や情景を歌っている曲が多い気がします。聴けば聴くほど歌詞の中の景色が頭の中に浮かんできて、そういうところが素敵です」

──番組を通じて、自分以外の2人に対して「ここがすごい」と思ったことを教えてください。島さんについて、いかがですか?

藤﨑「歌と学業の両立がしっかりできている。僕はあんまり勉強してないので……(笑)。あと、自分の声や魅せ方をちゃんと理解して表現できているところもすごい」

橋詰「人生何周目?みたいな大人っぽい歌声が印象的です。でも練習中は高校生らしい可愛い一面も。ステージのクオリティは年下ながらに見習っていきたい存在です」

──藤﨑さんについてはいかがでしょうか。

橋詰「僕も伊織も「声が低い」という共通のコンプレックスがあるからこそ、それを自分なりに乗り越えていく姿を尊敬しています。お互いに尊敬し合える、番組を通じて出会えたすごく近い存在だなと思います」

「伊織の歌声は普段の性格からは想像がつかないほど色気があってキュンとします。「不安やな~」とか毎回言っているわりに、本番ではしっかり決めてくるところがすごいです」

──橋詰さんについて教えてください。

藤﨑「歌に対する想いを聞くと、いろんなことを乗り越えてきたんだなと思うし、自分と似ている部分もあって。すごく仲良しなんですけど、プロだなとも思います」

「歌声のテクニックがすごい。歌に真剣に向き合ってるのもめっちゃ伝わります。あとはステージに立った時の華もすごいです」

──藤﨑さんは残念なことに、決勝の前に脱落となってしまいました。改めて今の心境を教えていただけますか。

藤﨑「この番組を通じて、人としても歌についてもすごく成長できたと思います。信頼できる仲間が初めてできたことも幸せで、番組の中でやれることは充分やれたと思うので、自分としては悔いはないです。今後も音楽活動は個人的に続けていきたいと思っています」

──橋詰さん、島さんは決勝に駒を進めました。優勝者にはメジャーデビューの権利とともに賞金1,000万円が贈られますが、もし獲得したら何に使いたいですか?

橋詰「やっぱりシンガーソングライターの活動資金として使えたら一番嬉しいです」

「僕は音楽の機材とかを買いたいなって思っています」

“応募に必要なのは歌唱力のみ”、年齢もビジュアルも国籍もプロアマも問われないオーディション選考で勝ち抜いたティーンネイジャーを含め、決勝に進んだのは5名。いよいよ5月3日(土)に配信が迫る最終回で初代ミスタートロットジャパンの座を勝ち取るのは誰なのか。

結果はもちろん、その先の彼らの活躍が今から楽しみでならない。

ミスタートロットジャパン特設サイト

取材・文/井上明日香 撮影/藤岡雅樹

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