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アドビがアイデア出しやコンテンツの作成から納品物の制作までをカバーするアプリ「Adobe Firefly」の最新バージョンを発表

2025.04.27

アドビは2025年4月24日(英国時間)、英国ロンドンで開催中のクリエイティブカンファレンス「Adobe MAX London 2025」において、AIを活用して、アイデア出しやコンテンツの作成から納品物の制作まですべてを1つのアプリで提供する「Adobe Firefly」の最新バージョンを発表した。

本稿では同社リリースをベースに、その概要をお伝えする。

今回の発表における注目ポイント

◎最新バージョンのAdobe Firefly web版では、商用利用可能なAdobe Firefly生成AIモデルに加えて、Google CloudやOpenAIなどのパートナーが提供するAIモデルも選択肢として提供。クリエイターは同じ場所で画像、動画、音声、ベクター、デザインのアイデア出しやコンテンツ作成から納品物制作までを行なうことが可能に。

◎完璧なリアリズムとディテールを実現する新しい「Firefly Image Model 4」と「Firefly Image Model 4 Ultra」を発表し、さらに「Firefly Video Model」の一般提供を開始。

◎Fireflyアプリの一部としてパブリックベータ版がリリースされた「Firefly ボード」は、ムードボードの作成やクリエイティブなコンセプトの探求のためにコラボレーション可能なAIファーストの新しいインターフェイスを提供。

業界で最も包括的なクリエイティブAIプラットフォームを提供

Adobe Fireflyを使えば、クリエイターは比類のないクリエイティブコントロールを維持したまま、1つの場所で画像、動画、音声、ベクターを生成できるほか、様々なアドビのクリエイティブツールを使用しながら、何度でも生成出力を活用して、プロダクトへシームレスに組み込むことができる。

アドビは現在、商用利用に安全なFireflyモデル、Google CloudやOpenAIを含むパートナーモデルの選択肢、そしてCreative Cloudアプリに統合されたAI搭載ツールを備えており、業界で最も包括的なクリエイティブAIプラットフォームを提供している。

Adobe Fireflyには、非常にリアルな画質のFirefly Image Model 4や完璧なディテールと複雑さを実現するFirefly image Model 4 Ultra、テキストプロンプトから画像や映像を生成し、比類のないクリエイティブコントロールを可能にするFirefly Video Modelを含む、アドビの商用利用可能なクリエイティブAIモデルが搭載されており、これらはすべて一般提供が開始されている。

加えてGoogle CloudやOpenAIなどのパートナーのモデルも現在選択可能になり、クリエイターはさまざまな美的スタイルを探求できるようになった。

今後数か月のうちにfal.ai、Ideogram、Luma、Pika、Runwayなどのパートナーのモデルも利用可能になる予定。さらに、Adobe Fireflyアプリでは新しいAIムードボードアプリ「Firefly ボード」のパブリックベータ版が利用可能となり、ムードボードの作成、クリエイティブコンセプトの探求、数百のバリエーションの検討、アイデア出しのコラボレーションを可能にするAIファーストのインターフェイスをクリエイターに提供する。

クリエイターは4月24日より新しくなった Firefly web 版を使用できる。モバイル版アプリは近日中にリリースされる予定だ。

Adobe Firefly生成AIモデル

Adobe Fireflyアプリには、Firefly Image Model 4とFirefly Image Model 4 UltraをはじめとするアドビのFireflyモデルファミリーが全て含まれる。

これらはすべて商用利用可能であり、最終納品物の生成に適している。

これまでで最も高速で、コントロール性とリアリティに優れたFirefly Image ModelであるFirefly Image Model 4は、リアルな画質、出力の構図やスタイルに対するより高度なクリエイティブコントロール、カメラアングルやズームのより詳細な制御、コンセプトをクイックに探り、いくつものバリエーションを検討するためのスピードアップを提供する。

最大2K解像度の画像を生成できるため、クリエイティブプロフェッショナルはクオリティを損なうことなく、より正確に画像をトリミングおよび再構成し、より大きなフォーマットで印刷することが可能だ。

Firefly Image Model 4が高品質の画像を迅速かつ効率的に生成してすばやくアイデアを形にするのを支援する一方で、Image Model 4 Ultraは、完璧なディテールとリアリズムが要求されるプロジェクトのために、構図がシンプルで緻密なシーンのレンダリングに適している。

Firefly Video Modelは、業界初の知的財産権に配慮した動画生成AIモデルで、出力は最終納品物としてそのまま使える。

これにより、クリエイターは、テキストプロンプトや画像から美しい1080pの動画を生成したり、直感的な操作でカメラ設定を細かく調整して新たなレベルの精度を実現したり雰囲気のある要素を作成したり、カスタムモーションデザイン要素を開発したりすることが可能になった。

Adobe Vector Modelを搭載した、新しい「ベクターを生成」の一般提供も開始された。

この機能により、デザイナーは、自然言語で書かれたシンプルなテキストプロンプトを使用して、完全に編集可能なベクターベースのアートワーク、ロゴのバリエーション、製品パッケージ、アイコン、シーン、パターンなどを作成することができる。

■パートナーのAIモデルを統合し、Adobe Fireflyアプリを核とした生成AIモデルのエコシステムを構築

クリエイティブプロフェッショナルが自分に合ったやり方で柔軟にAIを活用できるように、Adobe Fireflyアプリでは固有の美的スタイルを持ったパートナー提供のAIモデルを選び、試すことが可能になる。

第一弾として、OpenAIの画像生成機能、Google Imagen3およびVeo2、そしてFlux 1.1 Proを選択肢として提供。また、fal.ai、Ideogram、Luma、Runwayといった他のパートナーのモデルも今後数か月以内の追加が予定されている。

クリエイターは、どのモデルがどのステップで使用されているかを完全に把握しながら、モデルを簡単に切り替えることができる。

AIで生成されたコンテンツには、Adobe FireflyモデルまたはパートナーのAIモデルで作成されたことを明確に示すコンテンツクレデンシャル(コンテンツ認証)が自動的に添付される。

エンタープライズ版の場合は、組織全体で、パートナーAIモデルを有効にするオプションを選択できる。

■Firefly ボード:ムードボード作成とアイデア出しのための、AIファーストのインターフェイス

Adobe Fireflyアプリの一部としてパブリックベータ版がリリースされたFireflyボードは、ムードボード、ストーリーボード、ブレインストーミング、クリエイティブなコンセプトの探索、何百ものバリエーションの反復、そして制作に直接移行できるコラボレーション機能を備えた、AIファーストのインターフェイスをクリエイターに提供する機能だ。

以前「Project Concept」としてプレビューされたこのFirefly ボードは、クリエイティブチームが実際の制作に取りかかる前にコンセプトの共有を迅速かつ容易に行なえるようにする。

Firefly ボードを活用すれば、クリエイターたちはそれぞれのビジョンを形にし、同じ場所に持ち寄ってアイデアを洗練させることで、制作プロセスの次の段階にシームレスに進むことができる。

■Adobe Firefly Services:企業のクリエイティブ制作の効率化

Adobe Firefly Servicesは、クリエイティブおよび生成AIに特化したAPIのコレクションであり、アドビのAI搭載新機能をコンテンツ制作ワークフローに直接組み込むことで、マーケティングチャネルごとにアセットをリサイズするなどの反復的で時間のかかるタスクを容易にする。

アドビはAdobe Firefly Servicesに安全に商用利用可能なFireflyモデルを活用した新しいAPIを導入した。

ベータ版で提供が開始されたPhotoshop APIにより、企業は大規模に画像編集作業を加速させることができる。また、「テキストから動画生成」APIと「画像から動画生成」APIにより、テキストや静止画像を動画に変換することも可能だ。

近日提供開始予定のFirefly Image Model 4を搭載した最新の「テキストから画像生成」APIとAvatar APIは、製品説明のための魅力的な動画コンテンツを作成することができるという。

■価格と提供時期

Firefly Image Model 4、Firefly Image Model 4 Ultra、およびFirefly Video Modelは、Firefly web版を通じて一般提供を開始している。Firefly ボードは、Firefly web版の一部としてパブリックベータ版を利用できる。

◎Fireflyのプランの詳細はこちらから
https://www.adobe.com/jp/products/firefly.html

関連情報
https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html

構成/清水眞希

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