
2025年のモーターサイクルショーで、私が最も注目したブースはBMW MOTORRADである。
なぜなら、「R1300GS Adventure」のシート高が気になったからだ。最も下げて820mmか840mmで電子制御サスペンションの仕様によって若干違うようだ。とにかく停車する直前に車高を30mm下げるという機能が搭載され、足付き性を向上させてくれる。身長168cmでR1300GSシリーズの導入を検討中の私にとって切実な問題なのだ。
BMWで「R1300GS Adventure」の車高をチェック
早速、またがってみると両足のツマ先だけでなく、それより手前も接地する。本命の「R1300GS」の方が足つきはよくツマ先から半分弱まで接地する。ブーツを履けばもっと足つきは良くなるだろう。次回は実車の試乗で確認したい。ちなみにAdventureモデルは30Lタンクを搭載、タンクの横に専用のサイドケースも付けられるが重量もアップしている。
一度は跨ってみたいフル装備の「R1300GS Adventure」には午後から長蛇の列が出来ていた
本邦初公開のレアなモデルが登場!
バリバリのオフロードモデルとして参考展示されたのが「CONCEPT F 450GS」だ。スポークホイールにブロックタイヤを履き、新開発の2気筒エンジンを搭載して出力は48hpとヨーロッパの免許区分に対応する。走破性は高そうだが、シート高も高そうだ。
カーボン外装に包まれたニューモデルの「M 1000 RR」に「S 1000RR」、国内初の実車展示された「F 900 R」「F 900 XR」など多彩なモデルがズラリと並べられた。最も目立つメインステージには2000ccフラットツインを搭載したロードスター「R20 CONCEPT」が飾られた。R18のエンジンを2000ccまで拡大してイタリアのコンクールのために制作された1点物が日本に上陸を果たした。このままのデザインで発売されればインパクト抜群である。
「CONCEPT F 450GS」は小型軽量化されたエンジンにハイテク機能満載
「F 900 XR」はツーリングもこなせるスポーツモデル。オプションでサイドにソフトケースが付けられる
「S 1000RR」はサーキット走行に特化、独自のウイングレッドが強力なダウンフォースを発生させる
最も過激な「M 1000 RR」の2025年モデルが登場、218hpで最高速度314kmを叩き出す
カーボン製のウイングレッド。劇的な効果を実感できるのはサーキットしかないだろう
迫力抜群の「R20 CONCEPT」は保安部品などないシンプルなスタイルで、巨大な水平対向エンジンが一番目立っている
重さ151kgのオフロード、スズキ「DR-Z4S」
オフ車で注目の新型と言えばスズキの400cc、「DR-Z4S」とモタード仕様の「DS-Z4SM」である。日本ではオフロードツーリングでもオンロードを走っている距離の方が長く高速道路を使うことが多い。すると250ccよりもパワーに余裕がある400ccの方が快適なのだ。もちろんオフロードでもトルクを活かしてグイグイいける。気になる重量は151kgと軽く、モタード仕様でも154kgなのだ。シート高は純正のローダウンシートでも890mmと高いのだが、走破性とのトレードオフなので諦めるしかない。まあオフ車なんだから片足付けばいいんじゃない。それ以外に問題点はなく、新型の単気筒DOHC4バルブエンジンに、完全新設計の鉄製のツイスパーフレーム、前後フルアジャスタブルサスペンション、アルミスイングアームにライドバイワイヤ、トラクションコントロール、前後ABSとか3モードのドライブモードとかステンレスサイレンサーとか、純正のキーで開閉できるヘルメットホルダーまで装備され、発売準備万端に見えた。
2000年に発売された「DR-Z400S」の後継機となるスズキ「DR-Z4S」
同じくモタード仕様「DS-Z4SM」は前後17インチでフロントブレーキをφ310mmに大口径化。エンジンガードも標準装備
スズキのアドベンチャーモデルの新型が「V-STROM 1050DE」で車重252kg、シート高は880mm、ローシートで850mm
「ストリートファイターVI」とコラボした「GSX-R Tuned byJURI」