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今年も激戦が予想される日傘市場、傘ソムリエに聞く「本当に使える日傘」TOP5

2025.05.11

昨年の夏、定年退職を迎えた知人から突然、「日傘ってどこで買えばいいの?」と質問を受けた。妻へのプレゼントかと思ったら、なんと自分用だという。日傘男子が増えてきたとはいえ、60歳オーバーの「男子」からそんな話が出るとは、ちょっと驚いた。

ただ、最近の夏は本当に暑い。東京の真夏の日差しは九州育ちの筆者でさえ、目眩がするほど。年齢を重ねた男性にこそ、日傘が必要なのかもしれない。実際、日傘男子は世代を問わず目につくようになった。

「いやいや、日傘を差したからって気休め程度でしょう?」と考えている人がいるのなら、この際ぜひ試してほしい。あるのとないのとでは雲泥の差がある。猛暑が続く日本の夏には、日傘は必需品だ。

そこで今回は、テレビ、ラジオ、雑誌などさまざまな媒体で「傘」についての情報を発信し、「傘ソムリエ」として活躍する土屋博勇喜さんに、日傘の選び方からおすすめモデル、そして長く使うためのコツまで、たっぷり教えてもらった。

傘ソムリエの土屋博勇喜さん
22歳から、大手ホームセンターでレイングッズを担当。様々なメーカーの傘に触れ、つくり手のこだわりや機能性、美しいフォルムに魅了され傘の虜に。傘やレイングッズの開発・監修、商品紹介動画の配信、各種テレビ番組への出演など、傘にまつわる幅広い分野で活躍中。

最近の日傘は「ユニセックス」が新スタンダード

街で日傘を持つ男性が増えてきたが、実はこの変化、日傘のデザインや機能にもけっこう影響を与えているそう。

「ユニセックスニーズが高くなっていて、最近は男女問わず使いやすいカラーリングが増えてます」と土屋さん。フリルや刺繍のないシンプルな無地、くすみカラーの傘などが、男女問わず人気なんだとか。

さらにここ数年は、軽くてコンパクトな日傘がトレンドに。

「女性のバッグが小さくなっていることもあって、持ち歩きやすいサイズ感が求められてるんです」と土屋さんは説明する。

機能的で軽量な日傘が年々増えている

さらに、晴れでも雨でも使える「晴雨兼用」がすっかり定番に。遮光・遮熱に加えて、撥水性や耐水圧といった機能も年々アップしていて、「今日は日傘?雨傘?」なんて考えなくても、1本で済ませられるものがスタンダードだ。

日傘を選ぶ時のポイントとは?

日傘を選ぶ時、何を基準にすればいいのか迷う人も多いはず。

遮光率や重さ、サイズなど、最近は高機能な日傘が増えているだけに、どこを見れば「正解」なのか、ちょっとわかりづらい。そこで、土屋さんに「日傘選びのコツ」を聞いてみた。

日傘選びは「気に入った傘を見つけることが一番大切」と話す土屋さん

「自分の体に合っているかどうかが大切ですね。例えば、売り場でよく見かけるのは親骨50cmや55cmのタイプ。購入する時は実際に開いてみて、サイズ感や持ちやすさを確かめてみてください。大きい傘のほうが広い範囲をカバーできますが、風にあおられて持ちづらいようなら、それは『自分にとっては大きすぎる』ということなんです」

また、ライフスタイルに合わせた選び方も重要だ。

「風の強い場所に住んでいたり、屋外での移動が多かったりする人は、ポリカーボネートなどのしなやかで折れにくい骨を使った日傘がおすすめです。一方、電車や地下移動が多い人には、100gを切るような超軽量タイプが便利でしょう」

自分がズボラだと感じているなら、片手で開閉しやすい折りたたみ傘を。小さな子どもと一緒に出かける人なら、2人で入るための、大きめサイズが安心かもしれない。

色についても、使うシーンに合わせて選ぼう。

「ビジネス用なら黒やネイビーなどの落ち着いた色が無難だし、夏らしい爽やかさを求めるなら白などの明るい色でも問題ないですよね。『白は日傘として機能が劣るのでは?』と思いがちですが、そんなことはありません。最近は色に関係なく高性能な加工がされているので、安心して好きな色を選んでください」

土屋さんが最後に強調したのは、「とにかく『気に入った一本』を見つけること。それが何よりも大事です」ということ。確かに、気分が上がる日傘なら自然と持ち歩くようになるし、使うのも楽しくなるはずだ。

傘ソムリエがセレクトする「今年のおすすめ日傘」5選

それでは、傘ソムリエの土屋さんがおすすめする最新日傘をランキング形式で紹介しよう。

5位 Wpc.『IZA LIGHT&SLIM 』4620円(税込)

土屋さんおすすめポイント!

「機能面では申し分ないのがWpc.の『IZA LIGHT&SLIM』。遮光・遮熱・撥水と、基本スペックがとても高い。メーカーが『男性向け』として出しているモデルなので、デザインも無駄がなくてスマートです。傘袋にカラビナが付いていて、バッグやベルトに引っかけられるのも便利。ちょっとガジェットっぽい感じが好きな人には、かなり刺さると思います」

4位 untule『3段EASY 折りたたみ日傘(55cm)/ニュートラル』 1万4300円(税込)

土屋さんおすすめポイント!

「これはカバン屋さんが作っている日傘なんです。だからこそ、傘メーカーとは違う発想で作られた面白さがあります。ナチュラルな質感の生地にラミネート加工がされていて、耐久性も高め。価格は少し張りますが、長く使いたい人にはおすすめですね。デザインもシンプルなので、男性でもおしゃれに持てる一本です」

3位 MOONBAT『 estaaNEW断熱パラソル ワイド』 4950円(税込)

しっかり遮熱してくれる生地の3層構造が特徴的

土屋さんおすすめポイント!

「とにかく遮熱性が高いのが特徴です。生地の間にアルミシートが入った3層構造で、体感温度がグッと下がります。長傘で60cmと大きめなので、しっかり日差しを防げるのもポイント。撥水加工も雨傘並みで、ふだん使いにも便利ですよ」

2位 Waterfront『 ZENTENKOU』 2750円(税込)

土屋さんおすすめポイント!

「コスパもいいし、機能性も文句なし。カラーは落ち着いた色が多くて、男女問わず持ちやすいですね。受け骨にはポリカーボネイトが使われていて、スーツケースにも使われるくらい衝撃に強い素材なんです。しかも、強風でひっくり返っても元に戻る柔軟性があるのもポイント。天気が読めない日でも安心して使える一本です」

1位 MOONBAT『 MAGICAL TECH PROTECTION Slim 55』 4,730円(税込)

穴を空け、軽量化を突き詰めた設計に

土屋さんおすすめポイント!

「これ、めちゃくちゃ軽いんです!55cmタイプだけど93gしかなくて、たたむと22cmに。バッグに入れているのを忘れるくらいのサイズ感です。しかもカーボン製の骨が板状で、軽さを出すためにとことん工夫されてる。撥水は5級で、UVカットも遮熱もちゃんとあります。風にはちょっと弱いですが、『傘を持ちたくない人』でもこれなら毎日持ち歩けるはずです」

日傘の季節は、春より早くやってくる

2023年、2024年と、夏は2年連続で「観測史上1位」の猛暑。2025年も、例外ではなさそうだ。聞いただけで、ちょっとげんなりする。

でも、暑さを「我慢するだけの夏」にしないために、できることは意外とある。例えば、日傘を持つという選択もそのひとつ。

紫外線は春より早くやってきて、3月にはもう急に強くなる。だから日傘の新作は、2月頃にはもう登場しているのだとか。「まだいいか」と思ってるうちに、あっという間に夏はやってくるというわけだ。

のんびりしているうちに、紫外線も夏の気配も、もうすぐそこまで来ている。「涼しい夏」をくれる1本、選ぶなら今がちょうどいい。

取材・文/内山郁恵

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