
様々なイベントやコラボを展開している中でも定番として長い歴史を持つのが『ミステリーツアー』。アニメ本編と完全連動するツアーが、20年以上続く理由を調査してみた!
JR西日本 髙原孝彦さん(左)
JR西日本 米谷慎吾さん(右)
鉄道マーケティング部北陸営業部に所属。『名探偵コナン 金沢・加賀・小松 ミステリーツアー』の企画を担当した。
『名探偵コナン ミステリーツアー』とは?
JR西日本が観光地と連携して企画する人気ツアー。参加者は、スタートポイントでツアーキットを入手し、アニメに登場する名所や建物を巡ってヒントを集めて犯人を推理する。事件の真相は、後日放送されるアニメでわかる仕組みだ。
コナンたちが訪れた場所を旅して犯人を予想!
2001年から始まった『名探偵コナン ミステリーツアー』は、アニメでコナンたちが訪れる観光地をリアルに体感できるツアーイベントだ。
「『名探偵コナン』さながらの本格推理に挑みながら、観光スポットを周遊して手がかりを集める謎解きツアーです。企画のスタートは、西日本の魅力発信と観光需要の掘り起こし、鉄道利用促進などを立体的に楽しみながら観光体験してもらう座組みとして企画立案していく中で、『名探偵コナン』を活用した商品作りを模索したのがきっかけです」(米谷さん)
アニメ本編とツアーが完全連携しているのが特徴。JR西日本では、作品の舞台となる開催エリアやチェックポイントは自治体と相談して決定する。「ツアーの開催地が変わっても毎回のように参加している方もいますので、鉄道利用だけでなく、宿泊や飲食などで地域に経済効果があると認識しています」(髙原さん)
弾丸の名所巡りでコナングッズをゲット!
開催中だった『金沢・加賀・小松ミステリーツアー』に、編集・テラダが1日で回る捜査に出た。「リアルなスタンプラリーとデジタルスタンプラリーに参加したが、現地でハンコを押すのは御朱印感覚で楽しかった」
ツアー全体は、交通機関を使って複数の場所へ行くので、タイトスケジュールになった。「金沢市内はバスで回れるけど、小松や加賀温泉へは鉄道移動なので1泊2日のほうが良かったかもと少し後悔。でも各所のヒントをもとにバスや鉄道での移動時間に考えられるのも旅ならでは。中村記念美術館や金沢の文豪である徳田秋聲(しゅうせい)の記念館は、自分では絶対選ばないスポットでしたね。コナンをきっかけに予期せぬものに出会えたのは収穫」
後日、アニメを観たことで事件の詳細が判明。アニメで犯人がわかるようになっているため、〝旅マエ~旅アト〟まで楽しめる企画になっている。
「テレビ放送で犯人がわかったのは楽しい! アニメにはそのまま現地の様子が登場するので、一足早く聖地巡礼したことで旅先の思い出がよみがえるのは新感覚だった。テーマや場所が毎回変わるので、旅の習慣としても楽しいかもと思った」
継続される理由を実感!DIME編集部員が名探偵コナン 金沢・加賀・小松ミステリーツアーを弾丸で回ってみた!
ツアーキットをゲットしてから捜査を開始!
鉄道、バス、観光施設の2日間フリーパスとツアーキットがセットの「ミステリーツアーtabiwaパス」を購入してスタート!
ヒントは茶道具が展示される中村美術館にあり!
金沢駅から周遊バスに乗って、チェックポイントの美術館へ。毛利小五郎のパネル横に謎解きのヒントを発見! 抹茶をいただきながら考察した。
〝金沢の三文豪〟のひとり、徳田秋聲の記念館にヒントがあるので急行。コナンくんが迎えてくれた。
台紙版のスタンプラリーも楽しめる!
指定の場所でデジタルスタンプラリーを制覇すると景品をゲットできる。それとは別に台紙版も用意している。
IRいしかわ鉄道で小松へGo!
金沢での捜査を終えて小松へ。ローカル線なので地元の学生さんの姿も。和む。
伝統的な曳山(ひきやま)を見つつ頭をフル回転!
チェックポイントは「こまつ曳山交流館みよっさ」。ヒントはQRコードを読み取ってスマホで確認できるようになっていて、今っぽい!
最終ポイントは加賀温泉にあり!
山中温泉、山代温泉、片山津温泉のいずれかに行けばヒントが見つかる。時間が限られていたので最も近い山中温泉へ!
デジタルスタンプラリーでオリジナルカードを入手!!
すべてのヒントを回収して金沢駅まで戻った。デジタルスタンプラリーもコンプリートしたので景品のオリジナルカードがもらえた。
ツアー終了後、TV放送で謎が解き明かされる!
ツアーを終えたばかりの翌日3月15日(土)、TVアニメで解答編が放送された。現地で得たヒントをもとに考えたが、バーローな編集・テラダの推理は見事に外れた(泣)。さすが、コナンくん!
2025年7月から鳥取ミステリーツアー開催決定!
次回は原作者の青山剛昌先生ゆかりの鳥取県で実施。ツアーの詳細はコチラ。
DIME編集部が考える人気の理由
各チェックポイントでスタッフに「ヒントはどこですか?」と聞くと、まるで友達のように「コナンくんはここですよ」と教えてくれた。〝くん〟と呼ばれる存在……だから人気なんだと実感。
取材・文/久村竜二 編集/寺田剛治 Ⓒ青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
DIME最新号は「名探偵コナン」の大特集、スペシャルコラボ付録は〝長野県警トリオ〟のトリプルジッパーバッグセット
2024年、連載開始から30周年を迎えた「名探偵コナン」。
TVアニメや劇場版も人気を博し、今や国民的な作品となっています。関連イベントや商品も充実し、物語の舞台やUSJでのイベントなど、コラボ企業は多岐にわたり、その集客力はとどまるところを知りません。今回の特集では、そんな広がり続ける〝コナンワールド〟について徹底取材、コナン人気の〝真実〟に迫ります!
※表紙以外は通常版と同じです。
※特別付録「名探偵コナン トリプルジッパーバッグセット」はDIME2025年6・7月合併号通常版・スペシャル版共通です。
【特別付録】
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劇場版最新作でも大活躍する〝長野県警トリオ〟をあしらったスペシャルコラボ付録を制作!充電ケーブルや筆記具など持ち物の仕分けに便利なサイズ違いの3点セットです。
※通常版・スペシャル版ともに付録は同じです。
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■DIME SPECIAL1
編集者、声優、地方自治体、コラボ企業に聞くコナン人気の深層とは!?
『名探偵コナン』熱狂の舞台裏
長野県警全面協力!劇場版最新作の舞台、長野の新聖地とは?見学のポイント、撮影にベストなスポットなどマップ付きで詳しく紹介!青山先生が取材時に食べたカツ定食も!?
- 青山先生の故郷「鳥取砂丘コナン空港」全フロア撮影スポットガイド
- 函館、八丈島、シンガポール、劇場版作品が生んだ驚異の集客力
- 約10年続くユニバーサル・スタジオ・ジャパンとコナンの熱い関係
- JR西日本の「名探偵コナンミステリーツアー」の謎を解く!
- 商品コラボ企業に取材したコナン消費の深層
- サンデー編集部担当編集に聞く、青山先生のファンサービス精神
- 名探偵コナンカードゲームが出荷枚数2000万枚を実現できた理由
など全40ページで大特集!